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大山祇神社の総本社 日本の総鎮守は愛媛に
大山祇神社は全国に
日本各地には、長い間守られてきた歴史のある神社が多く存在します。
伊勢神宮をはじめとした全国に名の通った神社も多く、御朱印を求めて各地の神社を目的地とした旅行される方も少なくありません。これは現代になって始まったことではなく、かなり前の江戸中期以降から盛んになった観光のはしりとも言われています。
各神社の社伝や記紀等を調べその歴史を紐解くと、あの神社とこの神社はこういう繋がりがあったのか等と新しい発見に驚くことも多いのではないでしょうか。
今回は全国的にも有名な三嶋大社とも所縁のあるとされている、愛媛県今治市に鎮座する大山祇神社(おおやまづみじんじゃ)を中心にご紹介します。
三嶋大社をはじめ、全国の多くの神社で大山祇命を主祭神としてお祀りしています。また三嶋大明神として大山祇命を勧請している神社も少なくありません。そのため、大山祇神社ではなく三島神社としても各地に鎮座されています。
山祇神社や山津見神社も同じく大山祇命をお祀りしています。この他にも別名称の神社も数多く存在しますが、大山祇命を主祭神にお祀りする神社の総本社が愛媛県今治の大山祇神社です。
このように全国に広く分社のある大山祇神社(大山祇命)ですが、その総本社と聞くと何だか凄そうという気がしてきませんか。そして古くから今治の大山祇神社は朝廷より日本総鎮守の称号を下賜されています。
鎮守神とは特定の区域を守護・鎮護する神のことを指しますが、日本総鎮守ということは日本国を守護する神(神社)との号が付与されたことを意味します。
源平の世から近代にいたるまで歴史に名を刻む多くの人々が参拝に訪れ、多くの奉納がされてきました。宝物館ではそれらの品々を実際に目にすることができます。
国宝指定・重文指定されているものも多いので参拝に訪れた際にはぜひ立ち寄りたい施設です。
国宝多数の宝物館は絶対に見ておきたい
2020年10月1日現在、宝物館は新型コロナウイルスの影響で期間未定で臨時休業となっています。お出かけの際は御注意ください。御朱印も御朱印帳への授与ではなく、既に書いたものを授与いただくことになります。
また、事前のご確認がおすすめです。0897-82-0032
・公益社団法人今治地方観光協会 0898-22-0909※土日休業 8:30~17:15
大山祇神社本殿(宝殿)は明治37年に国の重要文化財に指定されています。他にも宝篋印塔等の重要文化財も見逃せません。
このように敷地内に建造物の重要文化財を抱える大山祇神社では、有料ながら宝物館もぜひ足を運びたい施設です。
重要文化財は一見の価値があると認められ保全が必要なものですが、宝物館では重要文化財のみならず国宝も多く収蔵・展示されています。
甲冑や禽獣葡萄鏡(きんじゅうぶどうきょう)など8つの国宝が展示されていて、ほかに大太刀等もあります。
国宝以外、鎧や刀剣などの重要文化財も数多く(469点)展示されているので、その数の多さに圧倒される方も少なくありません。源頼朝、義経、平重盛など源平の世に存在したものも少なくないので歴史にあまり詳しくなくても知っているようなビッグネーム所縁の貴重な品々も目に触れることができます。
国内の甲冑や刀剣等の国宝・重要文化財の約8割という驚きの収蔵数は必見です。
館内では各展示物についての歴史的背景などはあまり多くないので、事前に予備知識を仕込めばより楽しめるかもしれません。
大三島海事博物館は昭和天皇の海洋生物御研究の為の御採取船葉山丸を記念して建造されたもので、葉山丸をはじめ昭和天皇の多数の御著書又瀬戸内海を中心とした動、植物の標本など多数の展示物があります。入館料は共通です。
大山祇神社宝物館 基本情報
入館料
大人 :1,000円
高大生: 800円
小中生: 400円
営業時間
8:30〜16:30(閉館17:00)
休館日
年中無休
連絡先
大楠の迫力!大山祇神社のクスノキ群の存在感
実際に大山祇神社を訪れるとご神木の迫力に圧倒されます。樹齢2000年を超えともいわれる多くの楠の存在感に驚いたという声が少なくありません。
大山祇神社のクスノキ群に限らず境内は木々に囲まれていて、とても心落ち着く場所になっています。他の大きな神社と同様に神域と呼ぶにふさわしい空気に包まれているように感じるのではないでしょうか。
特に大山祇神社のクスノキ群は国の天然記念物に指定されていて、「小千命(おちのみこと)御手植えの楠」日本最古の楠ともいわれる「能因法師雨乞いの楠」等2000年を超える樹齢の楠があります。
中には初代総理大臣の伊藤博文公記念楠樹もあり、その時々の要人がこの地を訪れていたことが窺い知れます。また社号標(大日本総鎮守大山祇神社)の社号石は、初代内閣総理大臣の伊藤博文が明治42年の参拝の記念に書いたものです。
現在からすると明治時代は100年の歴史がありますが、その歴史など凌駕する樹齢のクスノキ群はまさに見るものを圧倒するようです。
ぜひ実際に足を運んで参拝とともに、その迫力やそこに流れる時間や空気を感じてみてください。
大山祇神社の三つの祭
大山祇神社では年に三度祭りが斎行されます。
その中には愛媛県の無形民俗文化財の指定を受けている少し変わったものなど興味深いものもあり、日程は毎年旧暦に沿って実施されています。
大山祇神社例大祭・後宮祭
開催日程:毎年旧暦の4月22日・23日
大山祇神社が現在の位置に移された日を起源とする祭礼。(もともとは別の場所にあったとされる)
大山祇神社から宮浦港までの約1km余りの参道に露店などが立ち並び多くの人で賑わいます。2020年の開催は2020年5月14日(木)・15日(金)
大山祇神社御田植祭(一人角力)
開催日程:例年旧暦の5月5日
島内13地区から選ばれた16名の早乙女が白衣に赤襷、手甲脚絆の清廉な装いで御田植えを奉仕する。
この神事では、一力山(力士)が目に見えない稲の精霊と相撲をとる一人角力(ひとりずもう)が奉納されます。
勝敗はあらかじめ決まっていて精霊の二勝一敗となるのですが、迫真の取組は見るものを魅了しています。一人角力は愛媛県の無形民俗文化財に指定されています。
大山祇神社抜穂祭(一人角力)
開催日程:例年旧暦の9月9日
抜穂祭は新穀祭りとも呼ばれる収穫祭。この祭事でも一人角力(ひとりずもう)が奉納されます。
なかなか見る機会のない一人角力です。ご予定があえばぜひ一度ご覧になってはいかがでしょうか。
愛媛からも広島からもアクセスできる大山祇神社
愛媛県今治市の大三島(おおみしま)の大山祇神社は、広島県と愛媛県を結ぶしまなみ海道を利用し陸路で行くことができます。
また、しまなみ海道は自転車の愛好家にも人気の道路で自転車で横断することもできます。但し、自動車道とは異なり自転車での通行では各島々を通る際に島へ一旦降り、島内を経由する必要があります。島内の道路は起伏が激しい箇所もあり、日々本格的に自転車を乗りこなす方でないと骨の折れる行程になることが予想されます。
自転車での参拝を予定される方はこの点を十分にご留意のうえ、予定の計画(所要日数)や装備品等の準備を心がけることが必要です。
とはいえ、自転車のレンタル等もあるので初心者だから挑戦できないわけではなく、十分な時間をとる余裕があればもちろんオススメのアクセス方法のひとつです。
アクセスー公共交通機関を利用する
公共交通機関を利用する場合はバスを利用することになります。
複数のバスが乗り入れていますが、ご自身の乗車場所や所要時間等により、状況に合わせてお選びください。
本州側(広島県)から
しまなみライナー(広島~今治)・しまなみライナー(福山~今治)の種類があります。
広島駅(新幹線口)を拠点にされる方はしまなみライナー(広島~今治)利用します。(広島新幹線口 乗降場所 詳細地図PDF)
月曜~金曜は1日3往復、土日祝は1日6往復の運行があり、大人片道:3,050円(大三島BSまで)となります。
大山祇神社までは大三島BSで乗り換え、せとうちバス・瀬戸内海交通を利用します。
しまなみライナー(広島~今治)の時刻表・運賃・のりばその他詳細情報は広交グループ公式サイト しまなみライナー(広島~今治)をご確認ください。
福山駅を拠点にされる方はしまなみライナー(福山~今治)(中国バス)を利用します。福山駅発1日16便の運行(時刻表PDF)があり、大人片道:1,800円(大三島BSまで)となります。
大山祇神社までは大三島BSで乗り換え、せとうちバス・瀬戸内海交通を利用します。
広島発便と同様しまなみライナーですが、全く別路線となりますので広島駅は通りませんのでご注意ください。
しまなみライナー(福山~今治)の時刻表・運賃・のりばその他詳細情報は中国バス公式サイト しまなみライナー(福山~今治) をご確認ください。
四国側(愛媛県今治側)から
愛媛県の今治からは、せとうちバス・瀬戸内海交通を利用します。平日でも朝から夜まで計20便以上が運行されている他、土日にはさらに便数が増えるので便利です。
またこちらのバスを利用の場合は、大山祇神社まで乗り換えなしで行くことができます。一部の便に関しては松山市駅からの発車便もあるので、松山市拠点で観光を楽しむ方には便利です。
時刻表運賃等はせとうちバス公式サイトよりご確認ください。
また今治バスセンターからは、しまなみライナーを利用することも可能です。広島へ抜ける便、福山へ抜ける便ともに利用できるため便利ですが大三島BSでせとうちバス・瀬戸内海交通に乗り換える必要があるのでご注意ください。
しまなみライナーの時刻表・運賃等詳細はこちら(せとうち交通)からご確認ください。
車(マイカー・レンタカー)でのアクセス
しまなみ海道を通って車で大山祇神社へ行くこともできます。
しまなみ海道・大三島ICから約15分で行けるうえ、通る時間によってしまなみ海道からの美しい景色を楽しみながらのドライブとなるので車好きの方にはオススメめのアクセス手段です。
しまなみ海道の通行料金は平日・休日、車種により異なるのでご注意ください。料金情報、通行止め等の情報は本四高速 公式サイトにてご確認ください。
大山祇神社の駐車場について
大山祇神社には参拝者用の専用駐車場はありません。
そのため車で行かれる方は注意が必要です。近隣にいくつかの市営駐車場、道の駅の駐車場がありますのでそちらを利用することなります。
どの駐車場も大山祇神社からそれほど離れてはいなく、お土産の購入や近隣でのランチ・食事の際にも便利です。
周辺駐車場
市営藤公園前駐車場(Googleマップ)
多様なアクセスの方法があるので、ご自身の予定や体調、天候等にあわせてアクセス方法を選ぶのもオススメです。
アクセス便利!大山祇神社周辺のホテルやツアー
人気の大山祇神社は、東京や大阪などの都市圏からツアー(Yahooトラベル)が多く組まれています。
移動や宿の手配などそれぞれを細かく調整するのはちょっと苦手という方にはパックツアーがオススメです。
広島方面や、今治からのアクセスも比較的便利なため島外に宿泊し参拝のみ訪れる方も少なくないのは事実ですが、国内でも有数のパワースポットのお膝元に宿泊するプランも検討してみてはいかがでしょうか。
大山祇神社の目と鼻の先にある大漁での食事は人気がありますが、早めに当日の予約表への記入が必要になるので、大三島に宿泊していれば余裕をもって記入できるのではないでしょうか。
また美術館をはじめ他にも観光スポットが多いので島内をゆっくりと散策するのもオススメです。朝いちばんで大山祇神社へ参拝するのも島内宿泊ならでは。シンとした空気のなか清々しく一日を始めるのもオススメです。
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ツアーでの旅行もおすすめ
人気エリアにある大山祇神社はツアーコースに設定されることも度々あります。
読売旅行
※コース番号は詳細をクリック
秋田空児発350-2895-050
青森空港発350-2895-020
仙台空港発350-2895-040
高知県内発810-0895
島根県内発810-0495
京都・梅田・天王寺・三宮発810-0495
クラブツーリズム
大山祇神社の動画
素敵な動画をご紹介します!
大山祇神社の基本情報
利用案内
営業時間
17:00 閉門
宝物館:8:30~16:30
料金
なし
宝物館:大人 1,000円|高大生 800円|小中生 400円
問い合わせ先
連絡先:0897-82-0032
大山祇神社に関する各種情報ページ
大山祇神社への行き方・アクセス
を参照