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兵庫県 豊岡で観る 日本から一度は姿を消したコウノトリが再び!
現在までに数多くの種が数を減らし、中には絶滅してしまったと言われるものも多く存在します。コウノトリ(鸛)もまたそのひとつに数えられていました。
様々な環境変化の中で徐々に数を減らしたコウノトリですが、絶滅を防ごうと人々の手により繁殖の手助けなどを行っていました。
その甲斐もむなしく国内繁殖が確実視される野生個体群は絶えてしまいました。1986年の兵庫県豊岡でのことです。
こうして日本国内の空から姿を消したコウノトリですが、中国やロシアの協力を受けながら日本各地で新たなプロジェクトとして人工飼育を続けました。その結果、1980年代の後半になると人工繁殖に成功しはじめます。
コウノトリの見れる場所「兵庫県立コウノトリの郷公園」開園
こうした国内での様々な取り組みのなかで「兵庫県立コウノトリの郷公園」は開園しました。その後2005年にはにコウノトリの生息可能な環境が整備されつつあり、周辺の農家なども無農薬栽培に切り替えるなどの協力体制が生まれました。コウノトリが日本の空から姿を消した理由の一つは餌となる田畑に使用された農薬の影響と考えられていたからです。
その年の9月には、餌をとるなどの訓練をつんだ雌雄合わせてコウノトリ8羽による世界初の放鳥が実施されました。実に34年ぶりにコウノトリが日本で大空をはばたくことになった瞬間です。
その後紆余曲折を経て、2007年には日本で46年ぶりにとうとう雛の巣立ちを迎えることができたのです。
現在でも日本はもとより世界中でも個体数が減り絶滅が危惧される種であることは変わりません(数千羽程度)が、豊岡市全体で多くの人々の手により大切に生かされているコウノトリを是非見に行って観ませんか。
これまでの歴史を学んでから足を運べばより心が動かされるのではないでしょうか。「兵庫県立コウノトリの郷公園」では各種説明や解説なども聞くことができます。
全国へ広がるコウノトリ
豊岡市の公式サイトでもその専用ページが作られるほど、市としても様々なバックアップをしています。
実際に携わってこられた方や、バックアップやサポートをしてきた甲斐もあって豊岡周辺だけではなく日本各地でその姿が見られるようになってきています。高い塔や赤松の上などに営巣するコウノトリですが、一部では電柱などの上に営巣してしまうこともあるそうです。
もしご自身の街でそのような光景を見かけたら、感電等でコウノトリが傷ついたり送電障害の原因になることもあるので、お近くの電力会社に連絡してください。
四国や関東等でも繁殖活動が目撃されたり、放鳥に取り組んでいます。そのようなニュースを耳にすることも今後ますます増えることが予想されます。羽根を広げると2mとも言われる大きな鳥なので出会ったときに驚くかもしれませんが、コウノトリを驚かせないよう大きな声や音にはご注意ください。また150m程度の距離を保つことが必要です。
全国に広がりつつあるコウノトリですが、本場(?)とも言える豊岡市にコウノトリに出会いに行かれはいかがしょうか。
兵庫県立コウノトリの郷公園の動画
兵庫県立コウノトリの郷公園の素敵な動画をご紹介します
兵庫県立コウノトリの郷公園の基本情報
利用案内
営業日
1/5~12/27
営業時間
9:00~17:00
休業日
月曜日(休日の場合は翌日に振替)
年末年始(12/28~1/4)
料金
無料
※但し環境協力金 100円(任意)なので個体数を多くしそこかしこで目にする普通の鳥となるようにご協力ください
問い合わせ先
兵庫県立コウノトリの郷公園
連絡先:0796-23-5666
兵庫県立コウノトリの郷公園に関する各種情報ページ
兵庫県立コウノトリの郷公園への行き方・アクセス
公共交通機関
JR山陰本線 豊岡駅 → 全但バス(団地バス) 兵庫県立コウノトリの郷公園 下車
※全但バスは本数が少ないのでご注意ください(全但バス 公式サイトで確認できます)
車
播但連絡道路 和田山I.Cから約1時間
駐車場
あり