東京都内には六義園や根津神社などつつじの名所が数多くありますが、今回は東京都青梅市にある『塩船観音寺(しおふねかんのんじ)』を紹介します。
春のツツジだけでなく、初夏にはあじさい、秋には紅葉も楽しめる穴場スポットとして人気でアクセス方法や駐車場情報、周辺の観光スポットも解説していきます!
目次
塩船観音寺とは?
東京都青梅市にある真言宗醍醐派の別格本山のお寺で山号は大悲山です。大化年間(645年~650年)に開山したと伝わる東京有数の古刹でもあります。
その歴史から境内には文化財も多くあり、室町時代後半に建立されたとされる3つの仏教建築は国の重要文化財にも指定されているほか、季節を感じる風景も見事なことから「新東京百景」にも選出されています。
護摩堂を中心にすり鉢状の丘の斜面につつじが咲く名所として知られ、見ごろの時期には「つつじまつり」も開催されるため毎年多くの人が訪れます。
また、初夏にはあじさい、秋には紅葉のスポットとしても人気です。
塩船観音寺のみどころ
2万本のつつじがお堂を取り囲む!
塩船観音寺の境内には約20種類のツツジが植えられていてその数は都内最大級となる約2万本にものぼります。
特に護摩堂周辺のすり鉢状になった場所は斜面に咲く色とりどりのツツジに囲まれるためフォトジェニックなスポットとして大人気です。
毎年見ごろを迎える時期には「つつじまつり」が開催され、1年で最も多くの参拝客が訪れます。
塩船観音寺でのつつじの見ごろの時期
例年4月下旬~5月上旬(特にゴールデンウィークあたり)に開花のピークを迎えるとされていて、つつじに囲まれる圧巻の風景を堪能できます。
最新のつつじ開花状況
(塩船観音寺公式Facebookページ)
※つつじの開花時期には入山料と駐車料金が必要となります。
(つつじの開花時期以外の期間は拝観料・駐車料金は無料です)
2024年のつつじまつり開催情報
塩船観音寺では毎年つつじが咲き始める4月中旬ごろから見ごろのピークを迎える5月上旬ごろまで「つつじまつり」か開催され、期間中は例大祭をはじめ様々な行事が執り行われます。
2024年塩船観音つつじまつり開催概要
開催期間
2024年4月8日(月)~5月5日(日・祝)
開催期間中の入山料
300円(大人)、100円(小人)、250円(65歳以上)
詳しい開催情報は以下の記事で紹介しているので、ぜひチェックしてみてください
初夏には「青梅のあじさい寺」としても親しまれる!
塩船観音寺では複数品種のあじさいが植えられていて初夏には青・紫・ピンク・白などのカラフルな景色を堪能することができます。
この時期は入山、駐車場共に無料で利用することができます。
塩船観音寺でのあじさいの見ごろの時期
例年6月中旬~7月中旬にかけて見ごろを迎えます。
あじさいの最新の開花状況
(塩船観音寺公式Facebookページ)
あじさいの鑑賞スポットは以下の2ヶ所です。
1.境内の山門(仁王門)~阿弥陀堂の参道沿い
白や紫のアナベル左右を彩ります。
2.境内の裏手にある「あじさい園」
つつじの斜面を抜け高台にある観音像付近から霞丘陵自然公園(かすみきゅうりょうしぜんこうえん)のハイキングコースに入ることができ、斜面周辺はあじさい園として整備されています。
霞丘陵自然公園の紹介ページ
(青梅市観光協会公式サイト)
秋には紅葉も楽しめる!
塩船観音寺の境内には本数自体は少ないもののモミジやイチョウも植えられていて、茅葺き屋根の本堂(観音堂)などとの共演を楽しむことができます。
また、種類によっては紅葉や季節外れに開花するつつじもありますので、護摩堂周辺でも紅葉と緑のつつじのコントラストも見ることができます。
また、前述の霞丘陵自然公園のハイキングコースでも森林浴をしながら紅葉を楽しむことができます。
塩船観音寺での紅葉の見ごろの時期
紅葉の見ごろの時期は例年11月下旬~12月上旬です。
最新の紅葉状況
(塩船観音寺公式Facebookページ)
貴重な仏教建築も楽しめる!
歴史ある塩船観音寺には国の重要文化財にも指定されている建築物なども多数ありますので、主な見どころも紹介します。
国の重要文化財
室町時代に建立されたとされる以下の3棟が国の重要文化財に指定されています。
1.山門(仁王門)
茅葺き屋根・切妻造りが特徴の八脚門で内部には二体の金剛力士像が安置されています。
2.阿弥陀堂
山門と本堂の中間に位置していて寄棟作りが特徴のお堂です。もともとは茅葺屋根だったものの銅板葺に変更されています。
堂内には本尊である阿弥陀如来をはじめ、聖観音菩薩像、勢至菩薩像の三尊が安置されています。
3.本堂
本堂は茅葺き屋根・木造寄棟造りが特徴です。
こちらに安置されているご本尊は秘仏とされていて通常では拝むことができませんが、つつじまつりの会期中に行われる例大祭に合わせて毎年5月1日~3日に御開帳されます。
その他のおすすめスポット
薬師堂
本堂の近くにある茅葺屋根の木造寄棟造りのお堂で桃山時代の建立とされ、青梅市の有形文化財に登録されています。
塩船平和観音立像
↓画面を180度動かすと境内全体の展望風景も確認できます
境内の最奥、つつじの斜面を登った頂上に建つ観音立像で高さが約11.2mあります。
この場所は展望スペースにもなっているので護摩堂とつつじ園を一望できるスポットとしても人気です。
塩船観音寺へのアクセス方法・駐車場情報
行き方・アクセス方法
公共交通機関の場合
JR青梅線「河辺駅(かべえき)」北口より、都営バスもしくは西東京バスに乗り「塩船観音入口バス停」下車、徒歩約10分
※例年、ゴールデンウィーク期間中には、河辺駅-塩船観音寺間を直通でつなぐ臨時バス(有料)も運行されています
・西東京バスの場合は「塩船観音寺経由小作東口行」に乗車
西東京バスの時刻表はこちら
(京王バス・西東京バス公式サイト)
・都営バスの場合は「塩船循環」もしくは「裏宿行」に乗車
都バスの時刻表はこちら
(都バス公式サイト)
バスツアーで行くのもおすすめ
塩船観音寺へのアクセスがしづらいと感じる場合にはバスツアーを利用して行くのもおすすめです。
人気のバスツアー会社「クラブツーリズム」では、関東各地から出発して塩船観音寺を含む周辺の観光スポットを周遊する日帰りツアーを企画しています。
塩船観音寺を含むツアーの探し方
①下記の「クラブツーリズム公式サイト」のリンクをタップ
②遷移先の画面右上にある「ツアー検索」のボックスをタップ
③検索条件画面の下部「さらに条件を追加する+」をタップ
④「キーワード検索(観光地等)」に『塩船観音寺』を入力
⑤「検索」ボタンをタップすると出発地ごとのツアーが出てきます
※時期や定員などにより催行されていない場合もあります
車の場合
圏央道「青梅IC」より、都道44号線・194号線を経由して約15分
塩船観音寺の駐車場
塩船観音寺の専用駐車場は山門周辺に3ヶ所/合計約200台分があります。
塩船観音寺の専用駐車場マップ
(塩船観音寺公式サイト)
※容量が大きい画像ファイルなのでご注意ください
・観音寺第一駐車場
(山門まで徒歩約1分)
・観音寺第二駐車場
(山門まで徒歩約5分)
※つつじまつり期間中はバス専用になります
・明王院駐車場
(山門まで徒歩約2分)
つつじまつりの開催期間中は有料でそれ以外の時期は無料で利用できます。
つつじまつり開催期間の駐車料金
普通車:700円
オートバイ:200円
マイクロバス:1,500円
大型バス:2,000円
塩船観音寺周辺の観光スポット
塩船観音寺に行ったら一緒にまわれるおすすめ観光スポットも紹介します。
御岳渓谷(みたけけいこく)
塩船観音寺から車で約25分
新緑や紅葉、水遊びまで楽しめる都内屈指の渓谷です。
御岳山(みたけさん)
塩船観音寺から車で約30分
お手軽ハイキングもできて愛犬と一緒に祈願を受けられる武蔵御嶽神社も鎮座しています。
まとめ
・つつじの見ごろは例年4月下旬~5月上旬
・つつじ祭りの期間中は入山料と駐車料がかかる
・あじさいの見ごろは例年6月中旬~7月中旬
・紅葉の見ごろは例年11月下旬~12月上旬
・花以外にも仏教建築や大型観音立像など見どころも沢山
都内屈指の名刹・花の名所で季節の移ろいを感じるのはいかがでしょうか?
塩船観音寺の動画
つつじまつり開催期間中の雰囲気がわかる動画を紹介します
境内に咲くあじさいの様子がわかる動画を紹介します
塩船観音寺の基本情報
利用案内
開園時間
8:00~17:00
(つつじ園の開園時間)
※開門時間自体には指定なし
閉門日
なし
料金
※つつじまつり開催期間中のみ入山料がかかります
対象 | 料金 |
---|---|
大人(中学生以上) | 300円 |
小人(小学生) | 100円 |
65歳以上 | 250円 |
※つつじまつり以外の期間は無料で入山できます
問い合わせ先
塩船観音寺
0428-22-6677
塩船観音寺に関する各種情報ページ
霞丘陵自然公園の紹介ページ
(青梅市観光協会公式サイト)
塩船観音寺の地図
東京都青梅市塩船194