本州の最南端に位置する和歌山県串本町は、とても美しい夕焼けを堪能できる場所です。
ちなみに本州最北端は下北半島の青森県下北群大間町、本州最東端は岩手県宮古市トドヶ崎、本州最西端は山口県大字吉母(よしも)字御崎の毘沙ノ鼻(びしゃのはな)です。
海に囲まれた日本では、すべての端が海に面しているのでどのエリアも素晴らしい眺望を楽しめます。
そんな本州東西南北の端のうち今回は、潮岬観光タワーの展望台にのぼり、すっきりと晴れていれば那智山も望める本州最南端の和歌山県串本町をご紹介します!
目次
串本町のみどころ
地形を活かした見どころが豊富
和歌山県串本町は日本ジオパークの認定を受けた南紀熊野ジオパークに属していて、この南紀熊野ジオパークは奈良県と和歌山県にまたがっています。
その構成自治体は
- 和歌山県新宮市
- 白浜町
- 上富田町
- すさみ町
- 那智勝浦町
- 太地町
- 古座川町
- 北山村
- 串本町
- 奈良県十津川村
※飛地解消のため新規追加
となっています。
ジオパークを特色づけるジオサイトも多く、その中でも特に橋杭岩は全国的にも有名です。
約850mにも亘り列をなす岩柱がそそり立つ姿は圧巻。季節によってはライトアップも実施されますし、そうでなくとも太陽と岩柱と海のコラボレーションはとても美しい情景を作り上げます。
串本町のおすすめポイント
本州最南端の町で見る橋杭岩
紀伊山地を背にして、潮岬半島が太平洋に突き出た本州最南端の町が「串本町」です。
太平洋に面し、特色あるリアス式海岸でもある「串本町」の海岸線は、奇岩などの自然の姿をそのまま反映した雄大な景観が魅力です。吉野熊野国立公園及び枯木灘県立自然公園の指定を受けるほど独特な自然美を有しています。
弘法大師と天邪鬼(あまのじゃく※民話の怪物)が一晩で橋を架ける賭をして、一夜にして立てたという伝説などもありますが、約1500万年前~1400万年前の頃に地下から上昇したマグマが、熊野層群に地層や岩石内に入り込んで固まり、新しい火成岩体をつくった石英斑岩の岩脈です。
日の出の美しさは格別で多くのひとを感動させます。まるで「橋杭岩」に後光がさすかのように陰影と光のコントラストが美しいです。
道の駅 くしもとが国道42号沿いにあり、展望デッキから「橋杭岩」を眺めることも可能。干潮の時にはより「橋杭岩」に近づけ、夏には水遊びなどもできる(岩場なのでビーチサンダルではなく濡れてもいい靴や替えの靴をご用意すると便利です)
売店が併設されていたり、軽食の利用もできトイレも完備されているので便利です。また駐車場もありJR串本駅からも車でおよそ7分程度のロケーションなので「橋杭岩」を鑑賞するにはとても利用しやすいです。
干潮や満潮で見える景色、迫力や魅力なども異なりますが、朝焼けや夕焼けもまた全く異なる「橋杭岩」の魅力を魅せてくれます。他にも満天の星空と合さる時間帯もとても魅力的です。
橋杭岩のライトアップ
ご自身の旅程に合わせて訪れれば、その時にしか見れない「橋杭岩」の魅力に出会い、また次の機会には別の時間帯に訪れたくなるような魅力を秘めています。11月にはライトアップイベントも実施されて2017年には日本夜景遺産にも認定された光の美しさを纏います(2~3日の実施)橋杭岩ライトアップ(串本町公式サイト)から確認できます。※スケジュールが随時更新されます
日本最初の海中公園 串本海中公園
串本海中公園が海中公園地区に指定された歴史は古く1970年のことです。黒潮が近いことからその影響を強く受けています。
冬でも15℃を下回らない温かな水温のため、色彩豊かな熱帯魚や世界の北限ともいわれる本州最大のテーブルサンゴ群落などの美しい景観が一年を通して楽しめる場所です。
しかし、サンゴや海の中の様子はダイビングやシュノーケリングなど海の中でしか見られないのが通常です。そこで串本海中公園ではより多くのひとにその美しさを楽しんでもらおうと海を再現した水族館や海中展望塔が設けられているのです。
海に入るのは苦手という方や制約がある方でも、串本の海の魅力を楽しめる素敵な場所です。
海に入り水の中から間近に見てみたいという方にオススメなのが体験ダイビングです。(じゃらん)
用意するものは水着とタオル。ダイビングが初めて・・・という方でも参加できます。当日受付は不可なので注意が必要ですが、通年で楽しめるこの体験ダイビングは季節によって見える景色も異なりますがスタッフの案内で充実したマリンアクティビティになること間違いなし。
体験ダイビング(じゃらん)ならネットリクエスト予約が可能です。
また、小さいお子さんとも一緒に楽しめる半潜水型海中観光船 ステラマリスに乗れば、串本の海の自然な姿を水面下にある展望室座席の大窓から楽しめます。ラムサール条約にも登録された珊瑚の群生は見逃せません!
他にも4月~10月の間であればホエールウォッチング(じゃらん)を楽しむこともできます。串本町は知る人ぞ知るホエールウォッチングのメッカなので、マッコウクジラに出会えるかもしれません!
様々なシーンに合わせて最適なプランで串本の海を楽しんでみてはいかがでしょうか。
本州最南端の潮岬(しおのみさき)と証明書
本州最南端の「潮岬」には潮岬観光タワーもあり、潮岬の先端には約10万㎡の芝生が広がります。その向こうには太平洋が広がり地球が丸いことを実感できると言われるほどの大パノラマが広がります。
潮岬観光タワーの展望台からは360°見渡せる景色を楽しめます。潮岬灯台、望楼の芝、紀伊大島の景色はもちろんのこと、天候が良く空気が澄んでいれば世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の那智山の山並までも見渡せるという絶景スポットです。
潮岬観光タワーでは、受付で300円(大人)を支払い本州最南端訪問証明書を受け取ることができます。記念にいかがでしょうか。また併設のレストランでは話題の近大マグロで舌鼓を打つこともできます。※本州最南端訪問証明書の販売施設が増えました。詳細は南紀串本観光ガイド(一般社団法人南紀串本観光協会 公式サイト)をご確認ください。
本州最南端の碑は「潮岬」にあります。絶景、グルメなどを楽しめる「潮岬」やタワーを様々な形で楽しんでみてはいかがでしょうか。
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周りに邪魔するものがない場所では、太陽の昇る瞬間から太陽が沈む瞬間までのどこを切り取っても素晴らしい光と海の織りなす美しい時間を楽しむことができます。
中でも「初日の出」の見れる元旦には多くのひとが集まるほどの人気スポットです。潮岬観光タワーでは元旦の早期営業が例年実施されています。(例年6時30分頃)
※橋杭岩付近での初日の出は、水平線からは昇らないのでご注意ください。
臨時駐車場が開設される「潮岬望楼の芝」での観覧が推奨されています。
日の出の時刻は7時頃ですが、交通期間、お車ともに早めの行動がおすすめです。ギリギリの行動で”初日の出に間に合わない”ということにならないように時間に余裕をもってお出かけください。
暗闇が徐々に光に照らし出され、世界が明るくなる瞬間を目に焼き付けながら1年をはじめてみませんか。
近隣オススメホテル3選
海のきれいな街で絶景を楽しめる宿も多いエリアです。
観光スポットからなるべく近隣に位置するホテルの中でオススメの3選をご紹介します。
以下のリンクから周辺ホテルを探せます。
>>じゃらんでさがす
>>楽天トラベルでさがす
>>JTBでさがす
>>一休.comでさがす
>>エクスペディアでさがす
温泉や料理はもちろん、眺望を楽しめたり自然豊かな景色を満喫できます。
是非素敵な宿でリラックスタイムを楽しんでください。
串本町の夕日の動画
素敵な日の出動画をご紹介します!
タイムラプス映像
感動的な朝焼け
串本町 道の駅 くしもと橋杭岩 の基本情報
利用案内
営業日
無休
営業時間
- 9:00~18:00( 4月~9月)
- 9:00~17:00(10月~3月)
※トイレ・駐車場は24時間利用可能
休業日
なし
料金
無料
問い合わせ先
くしもと橋杭岩(はしぐいいわ)
連絡先:0735-62-5755
串本町に関する各種情報ページ
串本町 公式サイト
串本町観光協会 公式サイト
串本町の天気(tenki.jp)
串本町 道の駅くしもと橋杭岩 への行き方・アクセス
公共交通機関
JR和歌山駅 → 特急くろしお13号 → 串本町駅 → 車で約10分
車
・阪和自動車道 南紀田辺ICより約1時間10分
・紀勢自働車道 大宮大台ICより約2時間10分
駐車場
あり
串本町の地図
Tea break -Cover Story-
灯台とその手
夕日なんて珍しくない。
打ちつける波とか、岩とか。本当に珍しくない。
太陽。月。新緑。山。空。海。火。
どこに行ってもある。
日本中どこへ行っても、そこには存在しているのに、どうしてじっと見つめてしまうんだろう。
恋しているわけでもなく、焦がれてもいないのに。
落ちてゆく夕日と水平線の境界をただ眺め眺めていて。
本当に無言で眺めていて。
それだけでいいわけじゃなくて、すごく楽しいとかそういうのでもなくて。
だけど、それだけでいいような。
へんな感覚に陥りながら。
本州の最南端というだけで訪れた街。
思い切り頭で考えて、情報だけを頼りに辿り着いた街。
だけど、そこでは情報だけでは知りえない感覚と出会って。
まったく同じように、日が昇り日が沈む光景を、家の窓から眺めるのとは全く違う感覚で見ていて。
すごくいいところだなぁ。なんて、もう思ってる。
1時間もしないうちに、この情景は最後の瞬間を迎える。
それに終わりが来ることを知っている。明日晴れれば、また同じ表情を見せることも。
それでも、夕景は一日の終わりを告げるはかなさを持っている。
明日が誰にでも来るわけではないことを肌で知っているから、「いつも」とは違う場所の終わりを
こんな風にいつまでも見ていられるのかも知れない。
そして、宵闇への入り口に立たされる。
赤や白の華やかな明かりが照らした街がすっぽりと包まれる頃、夕餉の時を知るのだ。
少し気温の下がったグラデーションの空の下、灯台の明かりと君の手が温かかった。
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