世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」を代表するひとつ、熊野三山と熊野詣での参詣道。
その中で、世界遺産でも唯一入浴ができる共同浴場「つぼ湯」が和歌山県の『湯の峰温泉(ゆのみねおんせん)』です。
今回はそんな日本最古の湯ともいわれる湯の峰温泉を動画と共にご紹介します!
目次
湯の峰温泉のみどころ
和歌山県田辺市にある湯の峰温泉は、「日本最古の共同浴場」がある温泉地としても知られています。
その歴史はとても古く、開湯から1800年とも言われています。
歌舞伎や浄瑠璃の演目としても有名な小栗判官(おぐりはんがん)が死の淵からこの温泉で再生したという伝説も残っています
(熊野三山もよみがえりの聖地として古くから信仰されています)
また、熊野本宮大社の近くということもあり、古くから熊野詣での参詣客がこの地で旅の疲れを癒すとともに体を清める湯垢離場(ゆごりば)として栄えてきました。
湯の峰温泉のおすすめポイント
共同浴場「つぼ湯」は全世界遺産で唯一入浴ができる!
湯の峰温泉には共同浴場があり、その中の一つ「つぼ湯」は世界遺産の「熊野参詣道」の一部として登録されています。
しかも世界で唯一、入浴ができるため人気のスポットです。
世界遺産のつぼ湯とは?
木の板で囲った天然の岩で作られたシンプルなお風呂で、2,3名ほどでいっぱいになる大きさです。
前述の小栗判官がここに浸かり、蘇生・再生をしたという伝説が残っています。
現在では、30分交替の貸切制になっていて、公衆浴場の番台で受け付け後に番号札をもらって順番待ちをすることで入ることができます。
(つぼ湯の入浴後に公衆浴場の一般湯もしくは、くすり湯に1度入浴ができます)
※料金や営業時間などの詳細は後述の利用案内でご紹介します
古き良き温泉街を堪能できる!
日本最古の湯としても知られる湯の峰温泉は大きな温泉街ではないのですが、湯治場としての歴史も古く、懐かしさを感じる趣のある温泉宿が立ち並びます。
湧出温度が90℃以上あるため、温泉街の中心付近にある売店で卵(2個100円~)を購入し、湯筒(源泉の自噴口)で温泉卵やゆで野菜を作ることができます。
また、宿泊はもちろん、一部の宿では日帰り入浴もできますのでご紹介します。
湯の峰温泉 あづまや
江戸時代中期ごろ創業の温泉宿で、歴史を感じる純和風の木造建築の施設です。
作家や歌人、芸術家などの数多くの著名な文化人も定宿として利用されています。
お風呂は3つの自家源泉から引いた温泉を名物の槙風呂(まきぶろ)や日本庭園式の露天風呂、温泉蒸気を利用した蒸し風呂と様々な形で楽しめます。
日帰り入浴の利用案内
営業時間
13時~15時
料金
大人:720円
小人(3歳~小学生):410円
問い合わせ先
0735-42-0012
伊せや
公衆浴場の近くに位置する宿で、部屋にテレビを設置していないことや食事もシンプルな形で提供し、湯治場としての落ち着いた雰囲気を味わえることが人気です。
お風呂は3つの自家源泉から引いていて、薬師湯(男湯/内風呂のみ)、姫乃湯(女湯/内風呂と露天風呂)の形で楽しめます。
日帰り入浴の利用案内
営業時間
直接お問い合わせください。
(混雑時には日帰り入浴を中止する場合があります)
料金
大人(中学生以上):600円
小人(小学生以下):300円
幼児(3歳以上):100円
※タオル代は150円
問い合わせ先
0735-42-1126
湯の峰温泉の動画
湯の峰温泉街の様子がわかる動画をご紹介します
湯の峰温泉(公衆浴場)の基本情報
利用案内
営業時間
6時~22時
休業日
なし
料金
対象 | 大人 | 小人 |
---|---|---|
一般湯 | 250円 | 130円 |
くすり湯 | 390円 | 190円 |
一日券 | 610円 | 300円 |
つぼ湯 | 770円 | 460円 |
※一日券は一般湯とくすり湯が何度も入れる券です
※つぼ湯は時間制の貸切となるため、男女別の浴場ではありません
※つぼ湯の入浴後に公衆浴場の一般湯もしくは、くすり湯に1度入浴ができます
問い合わせ先
湯の峰温泉公衆浴場
0735-42-0074
湯の峰温泉に関する各種情報ページ
湯の峰温泉の紹介ページ湯の峰温泉街マップ>>じゃらんで湯の峰温泉の宿泊施設を検索する
湯の峰温泉への行き方・アクセス
公共交通機関
JR紀勢本線「新宮駅」より、熊野交通バスもしくは、奈良交通バスで約1時間「湯の峰温泉」バス停で下車
JR紀勢本線紀「伊田辺駅」より、龍神バスもしくは明光バスにて約1時間20分「湯峰温泉」バス停で下車
車
阪和自動車道(海南湯浅道路・湯浅御坊道路)「南紀田辺IC」より、国道42号線⇒国道311号線を経由
西名阪自動車「道香芝IC」より、国道24号線⇒国道168号線を経由
駐車場
あり
(無料/46台)
湯の峰温泉の地図
和歌山県田辺市本宮町湯峯