三島市の町の中を流れる『源兵衛川』と清水町の湧水スポット『柿田川公園』は富士山の伏流水が清らかに流れる風景として人気です。
そこで今回は、水を巡る散策観光のための見どころやアクセス方法などの情報を紹介します。
熱海や沼津からも近いので日帰り観光先としてもおすすめです!
目次
源兵衛川のみどころ
源兵衛川とは?
三島市の中心地を貫く「源兵衛川(げんべえがわ)」は富士山の伏流水が流れる約1.5kmの灌漑水路(かんがいすいろ)で平成の名水百選にも選定されています。
JR三島駅から徒歩で約5分と気軽に行くことができます。
公園としても整備されていて、水辺の道を飛び石を歩いて進めることやウッドデッキから水遊びも楽しめるため、フォトジェニックな場所として人気が高まってきています。
源兵衛川のおすすめポイント
どこもかしこも癒しと撮影のスポット!
川の透明度がとても高く水辺の植物などもとてもきれいで癒されます。
土手を歩くのではなく、川の中に配置された飛び石の上を歩いて進みます。
近年、この風景がフォトジェニックだと話題になり多くの人が訪れる人気スポットになっています。
水遊びもできる!
遊歩道沿いには随所にウッドデッキが配置されていて、夏から秋にかけては水遊びをする人でにぎわいを見せています。
水深はおおむね大人のすね位で水流も急ではないので、小さいお子さんでも安心して入ることができます。
初夏にはホタルが飛び交う!
都市の中心でホタルに出会える場所は全国的にも珍しいといわれています。
また毎年6月上旬ごろには源兵衛川と源流となる楽寿園(らくじゅえん)で「ホタルフェスタ」も開催されます。
源兵衛川でのホタルの見ごろ
5月上旬~5月下旬
ホタルの鑑賞スポット
源兵衛川上流
源兵衛川の上流側(三島駅側)の川沿いに自生している茂みの奥にホタルがひそんでいます。
水の苑緑地
源兵衛川の下流側にある緑地で上流に比べると緑が多く観光客も少ないため、ゆったりと鑑賞することができるスポットです。
源兵衛川でのホタル観賞スポットの地図
(三島市観光協会公式サイト)
源兵衛川の主な散策コースは2つ
源兵衛川での水辺の道があるコースは主に「上流コース」と「下流コース」に分けられます。
1.上流側コース(約200m)
スタート:楽寿園の南側(いずみ橋付近)
↓
ゴール:ひろせ橋(ウッドデッキや井戸ポンプ付近)
動画で紹介をしているのは上流コースです。
このコースは三島駅からも近く、川沿いも整備されているので1番人気のコースです。
2.中流側コース(約300m)
スタート:伊豆箱根鉄道「三島広小路駅」の線路を挟んで斜向かい
(時の鐘や三石神社付近)
↓
ゴール:水の苑緑地付近
上流コースと比べるとすれ違いがしにくいポイントはありますが、橋の下をくぐれたり線路と平行に歩けたりとアドベンチャー感が高くなるコースです。
ゴールの水の苑緑地は緑も豊かで春は桜、初夏には蛍など季節の移ろいを感じることができます。
各メディアで引っ張りだこの源兵衛川沿いのカフェ「dilettante cafe (ディレッタント カフェ)」もこのコース沿いにあります。
柿田川公園のみどころ
柿田川とは?
柿田川は静岡県清水町を流れる川です。
「日本三大清流」(他は四万十川と長良川)にも名を連ねる柿田川は様々な称号を持っています。
「日本で一番短い一級河川(約1.2km)」、「国の天然記念物」、「東洋一の湧水量(100万トン/日)」、「名水百選」、「日本の秘境百選」などなど、調べればもっと出てきます。
そんな柿田川の水源地の一つとして柿田川公園内には湧水群が多数あり、展望台や遊歩道が整備され県内外の人々の憩いの場として親しまれています。
柿田川公園のおすすめポイント
湧水群を見ながら散策ができる!
園内には湧水群が見られる展望台や遊歩道をはじめ、カフェやレストラン、水遊び場なども整備されています。
それらをゆっくり巡ると1時間ほどの清流散策をすることができますので、主なスポットを紹介します。
両展望台ともに階段の上り下りがあるため、スニーカーなどの歩きやすい靴で行くのがおすすめです。
(コンクリート舗装や手すりも整備されているので歩きにくくはありません)
第1展望台
園内を国道一号線沿いに進むと入口があり、階段を下った先に第一展望台があります。
ここからは最上流となるいくつかのわき間から湧水に揺らめく砂地をはっきりと見ることができます。
第2展望台
園内の芝生広場の脇に入口があり第1展望台と同様、階段を下りた先にあります。
ここからは直径5mほどの大きな古井戸跡からの湧水を見ることができます。
この古井戸跡は深さもあるため水が青く見え、その色が神秘的だと人気の撮影スポットになっています。
遊歩道(八つ橋)
園内の下流側には散策路と「八つ橋」といわれる木製の遊歩道があり、そこからわき間や柿田川を間近で見ることができます。
柿田川公園では第1・第2展望台のみを見て戻ることが多いので、この遊歩道では展望台ほど人がいない状態でゆっくり散策を楽しむことができます。
貴船神社
第2展望台と八つ橋の中間地点には京都の貴船神社の分社があります。
本宮と同じ神様を祀っているので縁結びや水に関係することなどのご利益があります。
しかも、柿田川は霊峰・富士山の伏流水が流れる場所ですのでお参りすると更にご利益があるかもしれません。
参道は「えんむすび通り」と称されていて、縁を深くする「紅白おむすび」のモニュメントなどもあります。
水遊び場
園内には2ヶ所の水遊びスポットが整備されています。
芝生広場内の水遊び場と八つ橋に隣接する湧水広場です。どちらも浅く、流れが無いため小さいお子さんが安心して水遊びをすることができます。
柿田川の水を味わえるお店も!
公園の駐車場脇には「湧水の道」という店舗群が軒を連ねています。
お土産はもちろん、湧水で作った豆腐を使うスイーツや料理、湧水コーヒーなどを堪能することができます。
また、敷地内の数か所に水汲みができる場所も完備されているので、ペットボトルなどに入れて持ち帰る人も多くいます。
湧水の道の詳細ページ
(カメヤグループ公式サイト)
各スポットへのアクセス方法・移動手段
源兵衛川と柿田川公園へのアクセス拠点はJR三島駅です。
三島駅から徒歩で源兵衛川~柿田川公園へ行く場合の移動時間は1時間ほどです。
徒歩以外の交通手段もありますので車でのアクセス方法と共に紹介していきます。
車でアクセスする場合
源兵衛川
伊豆縦貫自動車道(無料区間)「長泉IC」より県道21号線経由で約15分
源兵衛川の駐車場
源兵衛川には駐車場がないので、三島駅南口駅前や周辺の有料駐車場をご利用ください。
(三島駅南口から源兵衛川の起点までは徒歩約5分です)
柿田川公園
東名高速道路「沼津IC」より国道246号、国道1号経由で約10分
柿田川公園の駐車場
あり
(200円/回・50台)
※国道一号線から入る形で町営駐車場があります
路線バスでアクセスする場合
源兵衛川
源兵衛川の水の苑緑地など、三島駅から少し離れた場所にあるスポットを効率的に回りたい場合に便利なのが三島市内循環バス「せせらぎ号」です。
このバスは三島市の中心街を東/西のルートで循環しているバスで1日各11便ずつ(計22便)が運行されています。
1回の乗車運賃は大人200円、小児100円で1日乗り放題券は300円です。
※このバスは柿田川公園には行かないのでご注意ください
せせらぎ号の時刻表や運行ルートの紹介ページ
(三島市公式サイト)
柿田川公園
JR東海道本線・新幹線、伊豆箱根鉄道 三島駅南口4番乗場より、路線バスで「柿田川湧水公園前」バス停下車約1分
バスの時刻表
(東海バス公式サイト)
※「サントムーン経由」便をご確認ください
レンタサイクル(シェア型)を利用する場合
三島市をはじめ清水町や沼津市、長泉町に点在する30ヶ所以上のステーションのどこで借りても、どこで返してもよい電動アシスト付き自転車のシェアサイクルサービス「ハレノヒサイクル」がスタートしました。
源兵衛川だけではなく三嶋大社や柿田川公園など、散策スポットも多数あるので自転車でゆっくり回ることもできます。
利用にはスマートフォン用アプリ「HELLO CYCLING」の事前インストール・登録が必要です。
利用料金
100円/15分、1,500円/1日
※無料レンタサイクル「せせらぎレンタサイクル」は2018年11月15日をもって提供が終了しました
※レンタサイクルサービス「旅チャリ」は2019年3月31日をもって提供が終了しました
源兵衛川・柿田川周辺の観光・グルメスポット
三嶋大社
源兵衛川から徒歩約10分
静岡有数のパワースポットで源頼朝が平氏打倒の旗揚げをしたことでも知られる伊豆国の一之宮です。
詳しくはこちらの記事で紹介しています。
沼津港
柿田川から車で約15分
静岡県内で2番目の漁獲高を誇る大型の港で「沼津港飲食店街」が隣接しています。そこでは駿河湾で水揚げされた新鮮な海鮮料理を堪能することができます。
三島名物のうなぎをランチで食べたい場合は沼津で朝食をとるのもおすすめです。
詳しくはこちらの記事で紹介しています。
まとめ
・源兵衛川は三島駅から徒歩約5分のフォトジェニックな散策スポット
・柿田川公園では湧水群や遊歩道散策、湧水グルメを堪能できる
・徒歩で散策しながら巡れルものの循環バスや路線バス、レンタサイクルでの移動で効率的に回ることもできる
富士山の水の恵みを巡る散策はいかがでしょうか?
源兵衛川・柿田川の動画
JR三島駅から両スポットへの行き方や雰囲気を動画でまとめています
>>【ヤフートラベル】で沼津・三島エリアの宿泊施設を探す(PayPay利用可能)
地図
源兵衛川
柿田川公園
三島から温泉や観光を楽しめるスポット
熱海
三島駅から:JR熱海駅まで東海道線で15分
※車では三島駅から約1時間です
関東周辺の人気温泉・観光スポット「熱海」も三島からすぐに行くことができます!主要観光スポットには乗り放題のバス乗車券で行くことができて、日帰り温泉や宿泊施設も充実しているのでおすすめです!
こちらの記事で熱海でのおすすめ移動手段や観光スポット、日帰り温泉などの情報を詳しく紹介しています。
修善寺
三島駅から:修善寺駅まで伊豆箱根鉄道 駿豆線で35分
※車では三島駅・沼津駅から共に約35分です
「伊豆の小京都」とも称される落ち着いた雰囲気の伊豆半島最古の温泉地では、温泉だけでなく梅や紅葉、竹林などの四季の移ろいを楽しめるスポットが多数あるのでおすすめです。
こちらの記事で修善寺のおすすめ観光スポットや梅や紅葉の見ごろ、ライトアップ情報などを詳しく紹介しています。