寒川神社は神奈川県屈指の参拝客数を誇る神社です。
今回は日本で唯一の神様をまつる寒川神社のご利益やお守り、アクセス方法や駐車場・初詣の情報まで詳しく解説していきます!
目次
寒川神社とは?
寒川神社は相模国(さがみのくに/横浜・川崎を除く神奈川県全域)の一之宮として、現在の神奈川県寒川町に鎮座する神社です。
関東でも屈指の約1600年の歴史を誇り、関八州(関東地方)の守護神といわれる寒川大明神をまつっていて古来より関東一円より崇敬を集めました。
(寒川大明神は日本で唯一この神社でまつっています)
また、寒川神社が鎮座している場所は江戸の裏鬼門(南西方向)にあたり、その守護がご神徳とされたため、八方除け・方位除けの神社として関東を中心に全国的にも知られています。
鬼門・裏鬼門とは?
鬼門は北東の方角を指し、裏鬼門は南西の方角を指しています。
諸説ありますが、古来中国で鬼が出入りする門が北東にあったいう由来があり、日本での陰陽道(おうみょうどう)でも不吉な方角とされました。
「鬼門」という言葉は、現在でも不吉を示す言葉として使われています。
寒川神社へのアクセス方法と駐車場情報
寒川神社は相模川の河口(茅ヶ崎市)から約7kmさかのぼった厚木市と茅ヶ崎市のちょうど中間あたりの場所にあり、いくつかのアクセス方法があるので駐車場情報と共に紹介します。
移動手段別!寒川神社へのアクセス方法
車でのアクセス
※東名高速道路からの場合は海老名JCTから圏央道を利用するのがおすすめです
圏央道を利用する場合
寒川北ICより、県道46号線を経由して約3分
小田原厚木道路を利用する場合
伊勢原ICより、県道44号線・47号線、寒川神社参道を経由して約20分
※伊勢原ICは上り(小田原から)方面のみの出口です
電車でのアクセス
JR相模線「宮山駅」より徒歩約5分
路線バスでのアクセス
小田急小田原線・相鉄線「海老名駅」東口より、寒川駅行きバスに乗り「寒川神社」バス停で下車
※バスは神奈川中央交通「海73系統」もしくは、相鉄バス「綾73系統」の2種類どちらでも行くことができます
路線バスの時刻表
(相鉄バス公式サイト)
寒川神社周辺の駐車場情報
寒川神社の三の鳥居から徒歩5分圏内で常設運営されている駐車場を紹介します。
※寒川神社の第四駐車場(無料/県道46号線沿い・ファミリーマート隣)は臨時駐車場的な形で利用が可能になるため、混雑時以外は基本開放されません
寒川神社・三の鳥居から徒歩5分圏内の駐車場の地図
寒川神社 第一駐車場
寒川神社が管理する無料の駐車場で表参道の突き当りにある三の鳥居を正面に見て右隣にあります。参道に最も近いため、一番最初に満車になります。
料金
無料
収容可能台数
約50台
目安の住所
神奈川県高座郡寒川町宮山3916付近
(マップコード:15 436 848*32)
寒川神社 第二駐車場
寒川神社が管理する無料の駐車場で入口付近に売店やカフェ・レストランがあり便利です。
料金
無料
収容可能台数
約30台
目安の住所
神奈川県高座郡寒川町宮山3861付近
(マップコード:15 466 066*26)
寒川神社 第三駐車場
寒川神社が管理する無料の駐車場で第二駐車場に隣接していて収容台数が一番多いのが特徴です。
料金
無料
収容可能台数
約140台
目安の住所
神奈川県高座郡寒川町宮山3865付近
(マップコード:15 466 128*62)
トキワパーキング(有料駐車場)
民営の駐車場で県道46号線から入ると寒川神社第三駐車場の手前にあります。
料金
500円/日
収容可能台数
約130台
目安の住所
神奈川県高座郡寒川町宮山3886付近
(マップコード:15 466 220*14)
寒川神社でのご利益とパワースポット
相模国の一之宮である寒川神社では国内唯一の神様をまつる神社としても有名なので、主なご利益や境内のパワースポットをご紹介していきます。
寒川神社で授かれるご利益
ご祭神と由緒をおさらい
ご祭神は前述のとおり寒川大明神なのですが、以下の2柱の神様の総称です。
寒川比古命(さむかわひこのみこと)
寒川比女命(さむかわひめのみこと)
この二柱は関東を開拓した関八州の守護神として古来より崇敬され、江戸の裏鬼門を護る八方除け・方位除けの神様としても信仰されています。
そこから日本唯一の「八方除けの神様」として全国的に有名です。
主なご利益
八方除け
八方除けは方角に対する厄災をを取り除くご利益だけでなく、あらゆる事に対しての厄災への備えのご利益を授けてもらえます。
寒川神社での八方除け祈祷では具体的にどのご利益を授かりたいかを神職の方と相談することができます。
また、由来は定かではないのですが寒川神社は「視聴率アップ」にもご利益があるとされ、テレビや映画の関係者や芸能関係の方も多く参拝されます。
八方除けとは?
「八方ふさがり」という言葉は今でも多く聞くと思います。その語源は「八方除け」にも深く関わっています。
八方ふさがりとは「九星」という古来からの占いですべての方角で災難が起こりやすく、どの方向にも進むことができない状態をいいます。これはすべての人に9年に一度の周期で巡ってくるとされています。
八方除けは、その八方ふさがりの状態から進むべき方向の憂いや災難を軽くしてくれるご利益があるとされています。
寒川神社はそのための祈祷が全国的に人気ですが、八方ふさがりの方でなくても方位除けやその年に遂げたいこと・決意したこと、心配ごとなどに対しての災難除けとしても祈願を受け付けてもらえます。
八方ふさがりの年の計算方法
八方ふさがりは厄年のように男女で別々ではなく男女共通です。その年の年齢(数え年)の十の位と一の位を足して10になるのが八方ふさがりの年とされます。
具体的には10歳、19歳、28歳、37歳、46歳、55歳、64歳・・・と9年周期で訪れます。
八方除け祈願をするタイミングは?
特に決まりはないので自分の好きなタイミングで祈願をすれば良いとされていますが、祈願が比較的多いのはお正月~節分までです。これは新年が始まってなるべく早く祈願をしたい方が多いためと考えられます。
九星とは?
古来中国からの信仰が日本に伝わり陰陽道と融合して、生まれ年や方角による運勢や吉凶を占う形で発展したものです。近年では「九星気学」ともいわれています。
寒川神社での八方除け祈願案内
受付場所
客殿
(神門の横に入口があります)
※祈願内容は神職の方に相談して決めることができます
祈願料の目安
祈願料の目安は3,000円~という形ですが、納める金額により授与品が異なります。
また、祈祷を受けた人は後述する神嶽山神苑(かんたけやましんえん)に入ることができます。
寒川神社での通常参拝の作法
寒川神社での参拝作法は一般的な二拝二拍手一拝です。
その他の作法も一般的なものと変わりはありません。
(例:参道の真ん中を歩かないや手水舎でお清めをするなど)
寒川神社境内のおすすめパワースポット4選とお守り
寒川神社自体が神奈川県有数のパワースポットですが、その境内で特におすすめする場所を紹介します。
渾天儀(こんてんぎ)
拝殿に向かって右側には渾天儀のレプリカが鎮座しています。
渾天儀とは天球をかたどった模型のことです。古来より星の運行は暦の計算だけでなく、吉凶を占うために重要とされていて九星気学でも必要とされていました。
そのため寒川神社でも渾天儀が置かれています。四方を支える龍は天空を支えているという故事にならってあしらわれています。
ご神木
拝殿に向かって左側にある2本の杉が寒川神社のご神木です。
このご神木は寒川神社にまつられている二柱の神様が宿っているとされていてパワースポットとして参拝をされる方も多くいます。
宮山神社
前述の第二駐車場の隣には寒川神社の末社である宮山神社(みややまじんじゃ)が鎮座しています。
この神社は寒川神社の周辺にまつられていた八柱の神様を合祀した神社です。おなじみのお稲荷様をはじめ、日本神話で活躍した神々をまつっているので様々なご利益を授かるといわれています。
特に地元では、この神社に白豆腐をそなえて祈願すると母乳に恵まれると古くから言い伝えられています。
宮山神社での主なご利益
安産祈願
母子健康
家運隆昌
家内安全
無病息災
商売繁昌
五穀豊穣
など
神嶽山神苑(かんたけやましんえん)
前述のとおり、祈祷を受けた人が限定で入苑できる寒川神社の庭園です。
(入苑は無料で専用入苑券をもらえます)
寒川神社の神域にある池を中心とした回遊式の日本庭園で本殿の奥に位置しています。特に寒川神社の起源にも深い関わりがあると伝わる「難波(なんば)の小池」は境内随一のパワースポットといわれています。
また、御神水(ごしんすい)を授かれる場所などもあり、そのご神威にあやかることができます。
注意点
・苑内は撮影禁止の場所もあるのでご注意ください
・開苑期間は例年3月上旬~12月上旬までです
・期間中の毎週月曜日は休苑日です(祝日除く)
・開苑時間は9:00~16:00です
八方除け・招運お守り
寒川神社でおすすめのお守りで、形は通常の袋型とカード型の2種類が用意されています。
色が5種類ありそれぞれご利益が異なるので、ご自身が必要なものを授与してもらえます。
色によるご利益
・白色
開運招福・万願成就・心願成就・就職成就
・紫色
健康回復・身体安全・病気平癒・怪我平癒・精神の安定・長寿
・赤色
縁結び・家庭円満・人間関係の改善・子宝
・青色
成功向上・目的達成・必勝祈願・業務成就・芸道上達・スポーツ万能
・黄色
金運向上・職業繁栄・福徳招来・商売繁昌
初穂料
各1,000円
神社のお守り・お札の紹介ページ
(寒川神社公式サイト)
寒川神社の初詣情報
寒川神社は神奈川県有数の参拝客数があり、特に正月期間のみで約40万人が訪れます。
それに伴い、正月三が日には交通規制が実施されるなど、通常とは異なる体制が敷かれるので注意点を紹介します。
正月三が日の交通規制
寒川神社周辺の道路は車両通行禁止や一方通行規制がかけられます。
この期間では前述の4つの駐車場には駐車ができないのでご注意ください。
(第2・第3・第4駐車場は1月4日~、第1駐車場は1月6日午前9時~通常営業が開始されます)
交通規制実施期間
毎年12月31日22:00~1月3日17:00まで
※1月1日〜3日の毎夜から翌日朝までは一部道路の規制は解除されます
2024年の正月三が日の交通規制マップ
(寒川町公式サイト)
正月三が日の駐車場
前述のとおり、正月三が日では常設の駐車場は利用できません。
その期間中は交通規制エリア外の周辺で民家や会社の敷地を利用した民間の有料駐車場もあるのでそちらに駐車することもできます。料金は500円~1,000円ほどです。
収容台数が多めの主な駐車場を紹介します。
正月三が日の無料駐車場
川とのふれあい公園
寒川神社まで徒歩約20分
県道47号線(神川橋)と相模川が交わる場所にある公園で河川敷を利用した駐車場となります。
住所の目安:神奈川県高座郡寒川町一之宮3003-1外
(マップコード:15 435 609*02)
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正月三が日の有料駐車場
寒川総合体育館
(シンコースポーツ寒川アリーナ)
寒川神社まで徒歩約10分
県道46号線沿いにある寒川町の体育館です。
住所の目安:神奈川県高座郡寒川町宮山275
(マップコード:15 436 587*88)
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寒川病院
寒川神社まで徒歩約10分
県道46号線と寒川神社参道の間にある病院です。
住所の目安:神奈川県高座郡寒川町宮山193付近
(マップコード:15 436 394*41)
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寒川総合図書館
寒川神社まで徒歩約15分
県道46号線から県道47号線に入ってすぐの場所にある図書館の駐車場です。(寒川町役場も隣接しています)
住所の目安:神奈川県高座郡寒川町宮山135-1
(マップコード:15 436 164*64)
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大晦日から元旦の終夜運転情報
JR相模線は終夜運行はされません。
また、海老名駅からの相鉄バスの終夜運転と相鉄線も終夜運転は実施されないのでご注意ください。
年末年始における運行ダイヤ等のお知らせ
(相鉄グループ公式サイト)
海老名駅–寒川神社直通バス便
正月三が日の日中には海老名駅から寒川神社への直通バスが運行されます。
運賃
大人:350円(現金)/350円(ICカード)
小人:50円(現金に限りちびっこ50円キャンペーン適用)/175円(ICカード)
寒川神社初詣直通バス運行のお知らせ
(相鉄グループ公式サイト)
正月三が日以降の混雑状況
三が日以降は、交通規制も解除され常設駐車場も利用ができます。
平日(仕事始めの日以外)は比較的スムーズに駐車・参拝ができます。
しかし、土日祝日は周辺道路が渋滞してなかなか入ることができません。県道46号線から特に第二・第三駐車場に続く道は動かない状態になるので、その道を避けて民間の駐車場に入れるのをおすすめします。
私の場合は農業を営まれているお宅の敷地に有料で駐車させてもらいました。場内では採れたて野菜の直売もしていて買って帰りました。
まとめ
・寒川神社は国内唯一の神様をまつり、八方除けのご利益が有名
・神社の公式駐車場は無料で利用できるが、初詣期間は閉鎖される
・境内にはパワースポットが多数ある
・正月三が日期間は周辺に交通規制が敷かれる
・2023年大晦日〜2024年元旦は交通機関の終夜運転は実施されないため注意が必要
神奈川県屈指のパワースポットをぜひ体感してみてください!
寒川神社の動画
寒川神社の境内の様子がわかる動画を紹介します
2018年元日の午前中に初詣をされた方の動画を紹介します
2017年1月3日に初詣をされた方の動画を紹介します
寒川神社の基本情報
利用案内(通常時)
開門時間(神門)
6:00~日没
授与所・祈祷・御朱印受付時間
8:00~16:30
※正月・夏期は異なるので詳しくは寒川神社のお知らせを確認してください
閉門日
なし
(年中無休)
参拝料
無料
問い合わせ先
寒川神社
0467-75-0004
寒川神社に関する各種情報ページ
寒川神社の地図
神奈川県高座郡寒川町宮山3916