古都として有名な京都には多くの神社仏閣があり、その歴史も古いです。
パワースポットなどと呼ばれるずっと以前から、広く人々の信仰を集め親しまれてきた由緒あるスポットが多数存在しています。
歴史ある京都でも、平安京への遷都の際に重要視された方位や「四神相応」の他、陰陽師による結界の舞台となったともいわれる神社などについてご紹介します。多くの神社・寺院をご紹介するのでお気に入りを見つけて初詣などを含め参拝されてみてはいかがでしょうか。
京都の結界・パワースポットのみどころ
平安京からの歴史は1000年を超える歴史都市
794年の平安遷都の時から鎌倉幕府の成立まで、ある種全ての面において中心地として栄えました。実際、鎌倉幕府が成立した後も天皇は京都にお住まいでした。
政治上の統治は幕府に委ねられましたが、京が都であることに変わりはありませんでした。そのように、雅な文化を育んだ京にはほかのエリアとは全く異なる趣きがあります。
天台宗や真言宗のようないわゆる平安仏教もこの頃から栄えました。また平安以前の飛鳥・奈良時代より歴史の授業でも学習するような広隆寺や清水寺、比叡山延暦寺、八坂神社などの広く信仰を集めたパワースポットがあります。このように京都は歴史的にみてもパワースポットと呼べる場所の宝庫ではないでしょうか。
全国区に知られた神社仏閣を多数擁する京都の中でも、平安京への遷都の際に考慮された方位や重要な場所、その後京都にはられたとされる結界に関する神社や、その他のパワースポットを巡る旅をしてみてはいかがですか。
知れば知るほど京都の奥深さや歴史に魅力をきっと感じるはずです。
京都のパワースポットのおすすめポイント
平城京からの遷都と平安仏教の隆盛
広く知られている史実では、京都への遷都以前は奈良が都の場所でした。そして平安京への遷都以前の世にも東大寺で有名な華厳宗、鑑真や唐招提寺で知られる律宗など仏教はありました。しかし平安の世では、密教系と言われる空海で有名な真言宗や最澄で有名な天台宗といったいわゆる平安仏教が新たに誕生しました。
空海(弘法大師)が開祖の真言宗の本山である「東寺」は今でも非常に有名で多くの方が一年を通して参詣されています。
また天台宗の本山「比叡山延暦寺」はあまりにも有名ですよね。数々の歴史の舞台ともなってきた場所で、それが現在まで続いているのですからとても地のパワーがありそうです。
「延暦寺」自体は滋賀県に位置しますが「高野山」は京都から滋賀にまたがっています。このように平安仏教において御所のあった京都は非常に重要な場所であったことに間違いありません。
京都府内の天台宗の著名な寺院では「妙法院」や「三千院」があげられます。「妙法院」は後白河法皇や豊臣秀吉ゆかりの寺院であの三十三間堂(蓮華王院本堂)も所有・管理しています。「三千院」は創建以来移転を繰り返しながら明治維新以降現在地に定まりました。その間も平安仏教の系譜を脈々と引き継いできたパワースポットです。
真言宗の「東寺」は世界遺産でもあり五重塔でも有名ですよね。「東寺」自体は平安京遷都のとき「西寺」とともに創建された寺院でした。「東寺」と「西寺」以外の寺院は創建が認められていなかったというのですからとても貴重であったことが窺えます。その後歴史を経て「西寺」も失われ平安京の遺構としては「東寺」のみが現存します。
日本のみならず世界各地で長い歴史を経て尚現存している建造物というのは、人々に愛され親しまれていたと同時に数々の天災や人災を逃れてきたという意味においても強力なパワースポットといえるのではないでしょうか。
「東寺」は空海(弘法大師)の為にまたはその手によって創建されたわけではなく、桓武天皇の後の嵯峨天皇が唐より密教を学び帰国した空海に託した(下賜)というのが正しいです。この当時に空海が密教の中心伽藍となる講堂、五重塔と建立が進んだと考えられています。
多くの寺院や神社がそうであるように、長い歴史の中で栄枯盛衰が繰り返され現在は世界遺産として広く認知され崇敬を集めています。
平安京の結界と方位除の関連神社はパワースポット!?
江戸の街づくりの際にたいしても当てはまりますが、かつての街づくりにはいわゆる方位除や鬼門などが現在よりももっと重要視されました。
安倍晴明で広く知られるようになった陰陽道の影響があったとされています。「四神相応の土地」と言われる四方の方角を司る「四神」が東西南北を守護している土地のことを指し、これに沿った場所が平安京に選ばれました。
北(玄武)に山があり、東(青龍)に河川があり、南(朱雀)に湖沼があり、西(白虎)に大道がある場所が最適とされたと言われており、この「四神」がそれぞれ、玄武・北・船岡山|青龍・東・鴨川|朱雀・南・巨椋池(おぐらいけ)|白虎・西・山陽道、という説が知られています。(諸説あります)
また、大内裏(平安宮)の鎮護のために四隅に大将軍(たいしょうぐん・だいしょうぐん)という陰陽道において方位の吉凶を司るとされる神を祀ったとされています。この大将軍は征夷大将軍とは全く関係がありません。
そして、現在の位置では 左京区の岡崎神社・東山区の東三条の大将軍神社東三条社|上京区の大将軍八神社|北区の今宮神社摂社疫神社・西賀茂大将軍神社|伏見区の藤森神社境内 とも言われます。
大将軍は素戔嗚尊と同一視されることも多く、ご神徳が似ていることから明治の神仏分離の際には「大将軍」を祀っている神社のご祭神が素戔嗚尊とされるようになった経緯もあるといいます。
特に大将軍八神社は八坂神社ともご縁があります。
このように1000年の都である京都の方位除けを担ってきたこれら神社での初詣に行かれてみてはいかかでしょうか。
陰陽が一番華やかだったと言われる安倍晴明の活躍した平安中期には「晴明神社」を中心として「五芒星 結界」が張られたといいます。(よく知られる星型の魔法陣です)
その頂点となるのが 賀茂別雷神社(上賀茂神社)|松尾大社|慈照寺(銀閣寺)|鹿苑寺(金閣寺)|八坂神社(祇園神社) で
裏・五芒星結界が 鞍馬山|大原野神社|醍醐寺|化野念仏寺(あだしのねんぶつじ)|宇治神社 の五つ と言われています。
それぞれに観光スポットとしても非常に人気の高い場所も多く、既に訪れたことがある方も多いのではないでしょうか。京都という都市が都として始まり、栄えていった過程で重要なスポットとなった場所であることは間違いないので、是非そのような背景に想いを巡らせながら訪れてみてはいかがでしょうか。
各紹介スポットのgoogle map上のおよその位置
船岡山(玄武)
〒603-8227 京都府京都市北区紫野北舟岡町 42他 google map
鴨川(青龍)
〒604-8011 京都府京都市中京区若松町 google map
巨椋池(朱雀)
現在は池(湖)は存在せず干拓地となっています
山陽道(白虎)
各種神社の基本情報
岡崎神社
〒606-8332 京都府京都市左京区岡崎東天王町51
075-771-1963
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東三条大将軍神社
〒605-0019 京都府京都市東山区東三町丁目 下ル長光町640 三条大橋
075-541-4524
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大将軍八神社
出典:京都フリー写真素材
〒602-8374 京都府京都市上京区西町(天神通)48 一条通御前西入ル
075-461-0694
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今宮神社摂社疫神社
出典:京都フリー写真素材
〒603-8243 京都府京都市北区紫野今宮町21
075-491-0082
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西賀茂大将軍神社
出典:京都フリー写真素材
〒603-8845 京都府京都市北区西賀茂角社町129
075-491-6623
google map
藤森神社
出典:京都フリー写真素材
〒606-8332 京都府京都市左京区岡崎東天王町51
075-771-1963
google map
結界に関するとされる神社・寺院
晴明神社
出典:京都フリー写真素材
〒602-8222 京都府京都市上京区 一条上ル晴明町806 堀川通
075-441-6460
google map
賀茂別雷神社(上賀茂神社)
出典:京都フリー写真素材
〒603-8047 京都府京都市北区上賀茂本山339
075-781-0011
google map
松尾大社
出典:京都フリー写真素材
〒616-0024 京都府京都市西京区嵐山宮町3
075-871-5016
google map
慈照寺(銀閣寺)
出典:京都フリー写真素材
〒606-8402 京都府京都市左京区銀閣寺町2
075-771-5725
google map
鹿苑寺(金閣寺)
出典:京都フリー写真素材
〒603-8361 京都府京都市北区金閣寺町1
075-461-0013
google map
八坂神社(祇園神社)
出典:京都フリー写真素材
〒605-0073 京都府京都市東山区祇園町北側625
075-561-6155
google map
鞍馬山(鞍馬寺)
出典:京都フリー写真素材
〒601-1111 京都市左京区鞍馬本町1074番地 鞍馬弘教総本山鞍馬寺
075-741-2003
google map
大原野神社
出典:京都フリー写真素材
〒610-1153 京都府京都市西京区大原野南春日町1152
075-331-0014
google map
醍醐寺
出典:京都フリー写真素材
〒601-1325 京都府京都市伏見区醍醐東大路町22
075-571-0002
google map
化野念仏寺(あだしのねんぶつじ)
出典:京都フリー写真素材
〒616-8436 京都府京都市右京区嵯峨鳥居本化野町17
075-861-2221
google map
宇治神社
出典:京都フリー写真素材
〒611-0021 京都府宇治市宇治山田1
0774-21-3041
google map
令和六年に向けて 晴明神社 注連飾り授与始まる
晴明神社の神前にてご祈祷した注連飾りの授与と郵送申込が開始。
魔物や厄と縁遠い一年を願い、自宅玄関や神棚へ飾ることができます。
■壬寅歳注連飾り(数量限定)
初穂料:一体3,500円
サイズ:縦約18cm×横約17cm(フック付)
魔除け・厄除けの呪符である五芒星が中央にあしらわれています。
■授与方法
晴明神社授与所、またはWeb申し込み
申込URL:https://www.seimeijinja.jp/shimekazari/index.html
数量限定なのでこの機会に授ってはいかがでしょうか。
ご祈祷時の様子は下の動画からご確認ください。
晴明神社の動画
五芒星の中心とされる晴明神社の公式動画をご紹介します!
晴明神社の基本情報
利用案内
営業時間
9:00〜18:00(無休)
料金
なし(お賽銭・御守り等の初穂料は必要です)
晴明神社関連 問い合わせ先
社務所:075-441-6460 (9:00~18:00)
晴明神社に関する各種情報ページ
晴明神社の行き方・アクセス
公共交通機関
京都市営地下鉄 「今出川駅」徒歩約12分
JR京都駅より
9番バスのりば 一条戻橋・晴明神社前 停留所下車 徒歩約2分
阪急電鉄 烏丸駅・京都市営地下鉄 四条駅 より
12番バスのりば 一条戻橋・晴明神社前 停留所下車 徒歩約2分
京阪電車 三条駅より
12番・59番バスのりば 堀川今出川停留所 下車 徒歩約2分
車
JR京都駅より 約20分
駐車場
なし(周囲のコインパーキング利用)
晴明神社の地図
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