東京、府中市に鎮座する大國魂神社(おおくにたまじんじゃ)は都内でも屈指の歴史を持つ神社としても知られています。
今回は大國魂神社のご利益やパワースポット、駐車場情報と初詣からご来光を拝むためのプランを紹介していきます!
目次
大國魂神社とは?
武蔵国(現在の東京・埼玉・神奈川の一部)の総鎮守(守り神)として大國魂大神(おおくにたまのおおかみ)をまつっています。
その起源は西暦111年という東京五社(他は明治神宮、東京大神宮、靖国神社、日枝神社)にも数えられる都内屈指の由緒ある神社です。
武蔵国の一之宮から六之宮を合わせてまつっている総社として「六所宮(ろくしょぐう)」とも呼ばれています。
東京都下で随一の参拝客数を誇り、お正月期間では約50万人の人出が予想されています。
また、大國魂神社の例大祭「くらやみ祭」は関東三大奇祭にも数えられ、東京都の無形民俗文化財にも指定されています。
大國魂神社のご利益とおすすめパワースポットを詳しく解説!
大國魂神社の主祭神は?
大國魂神社の主祭神は大國魂大神(おおくにたまのおおかみ)で武蔵野の守護神として鎮座しています。
また、この神様は出雲大社のご祭神、大国主神(おおくにぬしのかみ)と同じといわれていて、七福神の大黒天とも同一神とされていますので様々なご利益を授けてもらえます。
大國魂大神は拝殿の中殿(真ん中)に御霊大神や国内諸神と共にまつられています。
大國魂大神の主なご利益は?
縁結び
厄除け・厄払い
五穀豊穣
商売繁盛
出世開運
子孫愛育 など
上記以外にも源氏にもゆかりがあり、源頼義・義家(八幡太郎)親子が奥州戦に向かう際に参拝をした逸話もあり、必勝祈願も授かれると考えられています。
六所宮と摂末社のご祭神と主なご利益
大國魂神社は武蔵国の総社として6つの神社(六所宮)の神様を一緒にまつっているため、一度参拝をすることで6つの神社の神様にも一緒にお参りをすることができます。
本殿にまつられているそれぞれの神様や主なご利益は以下です。
東殿(拝殿に向かって左)
一之宮:小野大神
(小野神社/東京都多摩市)
ご祭神
天ノ下春命(あめのしたばるのみこと)
ご利益
悪縁切り、縁結び、婦女子守護、事始め など
ニ之宮:小河大神
(二宮神社(小河神社)/東京都あきる野市)
ご祭神
国常立尊(くにのとこたちのみこと)
ご利益
商売繁盛、家内安全、安産祈願 など
三之宮:氷川大神
(氷川神社/埼玉県さいたま市大宮区)
ご祭神
須佐之男命(すさのおのみこと)
稲田姫命(くしなだひめのみこと)
大己貴命(おおなむちのみこと)
ご利益
縁結び、夫婦円満、仕事運 など
西殿(本殿に向かって右)
四之宮:秩父大神
(秩父神社/埼玉県秩父市)
ご祭神
八意思金命(やごころおもいかねのみこと)
知知夫彦命(ちちぶひこのみこと)
天之御中主神(あめのみなかぬしのかみ)
ご利益
学業成就、合格祈願、開運、家内安全 など
五之宮:金佐奈大神
(金鑚神社/埼玉県児玉郡神川町)
ご祭神
天照大神(あまてらすおおみかみ)
素戔鳴尊(すさのおのみこと)
大和武尊(やまとたけるのみこと)
ご利益
所願成就、厄除け、除災招福、武運長久 など
六之宮:杉山大神
(杉山神社/神奈川県横浜市緑区)
ご祭神
五十猛命(いそたけるのかみ)
大日孁貴神(おおひるめのむちのみこと/天照大神と同一)
素戔鳴尊(すさのおのみこと)
ご利益
商売繁盛、開運招福、厄除け など
主な摂末社とご利益
大國魂神社には境内・境外に多くの摂末社がありますので、その主な神とをご利益も紹介します。
宮乃咩神社(みやのめじんじゃ)
大鳥居をくぐってすぐの参道左側に鎮座する神社です。源頼朝の妻、北条政子が安産祈願をしたと伝わっていることから、多くの方が参拝に訪れます。
穴の空いた柄杓(ひしゃく)に安産祈願をして奉納する習わしがあります。
※柄杓(初穂料:1,500円)は授与所で授けてもらえます。
安産柄杓(あんざんひしゃく)の奉納方法
(大国魂神社公式サイト)
ご祭神
天鈿女命(あめのうづめのみこと)
ご利益
安産祈願、芸能の上達など
松尾神社
拝殿の脇から入り本殿の周囲を回れる道沿いにある神社で、醸造の神様をまつっていることからお酒や醤油・味噌などに関連ある職業の方々が多く参拝に訪れます。
ご祭神
大山咋命(おおやまくいのみこと)
ご利益
醸造の守護、諸産業隆昌、家系繁栄など
東照宮
こちらも拝殿の脇から入る道沿いにある社です。静岡の久能山から日光へ徳川家康公の霊輿を移す際にこの場所に一夜逗留をしたことが由緒です。
ご祭神
東照大権現(徳川家康公)
ご利益
仕事運・勝負運・生命力の向上など
境内のおすすめパワースポットと主な見どころ
大國魂神社は長い歴史の中で育まれた鎮守の森や建築物が多数ありますので紹介します。
境内マップ
(大國魂神社公式サイト)
樹齢約1000年!ご神木の大イチョウ
高さ約20m・周囲9m以上、樹齢がおよそ1000年といわれる大イチョウが本殿の裏手にあり、パワースポットとして多くの参拝客が訪れます。
このイチョウは「大國魂神社の七不思議」にも数えられていて、手を合わせると産後の肥立ち(産褥期)が良くなると言われています。
樹齢約900年のケヤキ
神社の入口にあたる大鳥居手前には樹齢が900年とも言われる大きなケヤキの木が鎮座していますので、その立派な幹をぜひご覧ください。
また、神社から京王線府中駅方面に約500mにわたって延びる参道は「馬場大門欅並木」と言われています。
これは平安時代に植樹が始まったとも伝わるケヤキの大木が連なり国の天然記念物に指定されています。
(現在の最古木は樹齢約600年と言われています)
参道
馬場大門欅並木から一直線に伸びる参道には摂末社や手水舎があり、拝殿への参拝前に心を落ち着かせてくれるスポットです。
側道は初詣には屋台、酉の市の際には熊手を販売する店舗が軒を連ねます。
随神門・中雀門
参道を進むと、随神門(ずいじんもん)と中雀門(ちゅうじゃくもん)という、2つの見事な神門が参拝者を迎えてくれます。
随神門は2011年(平成23年)に大國魂神社鎮座1900年を記念して改築されたヒノキ造りの門で、表に右大臣左大臣、裏に恵比寿様・大国様の像が納められています。
中雀門は1969年(昭和44年)に明治維新100年の記念に建て替えられた朱色が鮮やかな門です。
社殿周辺
社殿周辺には様々なスポットがあります。
授与所・祈祷申込所
御朱印受付所・社務所
拝殿に向かって左側にあり、その手前にはお焚き上げの納所が設けられています。
おみくじ
本殿周囲・ご神木への道の入口
拝殿に向かって左脇に入口があり、ここからご神木や松尾神社、東照宮へ行くことができます。
(社殿を一周する形で順路が設定されています)
大國魂神社の主な駐車場は?
大國魂神社が管理する駐車場はありますが、収容台数が限られているので周辺の駐車場情報も一緒に紹介します。
通常時の駐車場
大國魂神社の公式駐車場
約180台が収容できる有料駐車場です。
料金は30分/200円です。
※当日1日最大料金1,400円(24:00迄)
大國魂神社の駐車場地図
(大國魂神社公式サイト)
府中駅南口市営駐車場
ここは府中駅南口にあるフォレストサイドビルと商業施設ル・シーニュの地下に広がる駐車場です。
この駐車場は例年12月31日~1月1日にかけては終日営業されます。
(通常は24:00~8:00までは閉鎖)
終夜営業の際は出入庫口が限定されるのでご注意ください。
・入庫:ミッテンフォーリス側入口
・駐車:ミッテンフォーリス地下2階
・出庫:神社前出口
収容台数:788台
料金(休日料金):最初の1時間/400円、以降30分ごとに200円
※例年12月31日~1月1日にかけてはケヤキ並木道路は交通規制がかかります
※例年12月31日~1月1日は入庫口がフォレストサイドビル側のみとなります
初詣期間・くらやみ市の際の臨時駐車場(東京競馬場)
東京競馬場の第一~第四駐車場の地図(第三駐車場は除く)
例年、初詣期間やくらやみ市の開催期間など多くの参拝客が訪れる際に、近隣にある東京競馬場の駐車場が無料で開放されるのでおすすめです。
※収容台数は1,200台ほどです。
※通常は2,000円/日の駐車料がかかります
※JR府中本町駅方面から進むとスムーズに入庫できます
※第三駐車場は競馬場関係者専用の駐車場ですので入庫できません
初詣から高尾山の初日の出プラン
12月31日~1月1日にかけては京王線が終夜運転をするので、年明け早々に大國魂神社へ初詣後、高尾山へ初日の出を見にいくこともできます!
高尾山でおすすめの初日の出ポイントは「かすみ台展望台」です。
高尾山での初日の出を拝むプラン
高尾山「かすみ台展望台」での初日の出時間と方角は?
高尾山の元日の日の出時間は6時50分ごろです。
その方角は南東で横浜や相模原市街の方向から昇ります。
その他の注意点としては近年の高尾山の人気もあり、初日の出の際には多くの人でにぎわいます。
そのため山頂が混雑した場合、入山規制(例年、午前3時~午前5時の間に規制が始まります)がかかりますので早めの到着がおすすめです。
京王線の終夜運転で「高尾山口駅」へ
終夜運転は各停はもちろん、深夜には有料座席指定列車「迎春号」(高尾山口駅行き)が2便運行されます!
これを利用すれば、府中駅からは急行・特急で約26分、各停で約36分で高尾山口駅まで行くことができるので、元日の未明に大國魂神社で初詣をした後に高尾山へ行くことができます。
通常の各駅停車などは概ね60分間隔で運行されます。
終夜運転の紹介資料
(京王グループ公式サイト発表資料)
高尾山口駅からはケーブルカーで展望台へ
高尾山にあるケーブルカーも例年12月31日~1月1日は終夜運行されます!
(15分間隔/混雑時7分間隔)
※リフトは1月1日5:00〜運行
高尾山ケーブルカー/リフトの終夜運転紹介ページ
(高尾登山電鉄公式サイト)
料金
大人(中学生以上):片道490円(往復950円)
小児:片道250円(往復470円)
※未就学児は大人1名につき1名無料
初日の出を拝んだ後には温泉であたたまる
高尾山口駅の目の前には京王高尾山温泉「極楽湯」という入浴施設があります。
この「極楽湯」は元旦は午前7時から営業(通常は午前8時〜)しているので、冷えた体を温めて帰宅することもできます。
(混雑時は入館制限が行われる場合があります)
料金(シーズン料金)
大人(中学生以上):1,300円
子ども(4歳~小学生):650円
フェイスタオル:有料販売
バスタオル:有料レンタル
まとめ
・大國魂神社は東京五社にも数えられる都内屈指の由緒ある神社
・関東の一宮〜六宮を一緒にまつっていて、数多くのご利益を授けてもらえる
・境内には摂社やパワースポットなど見どころが多数
・2023年大晦日-2024年元旦は終夜開門される!
・京王線・高尾山ケーブルカーも終夜運転もされる!
東京屈指の古社で多くのご利益を授かりに参拝してみるのはいかがでしょうか?
大國魂神社の動画
大國魂神社の紹介動画です
大國魂神社の基本情報
利用案内
開門時間
通常時
4月1日~9月14日 6:00~18:00
9月15日~3月31日 6:30~17:00
お正月期間(例年)
12月31日〜1月1日
12月31日6:30~1月1日21:00
1月2日
6:30~20:00
1月3日
6:30~19:00
※1月4日からは前述の通常の開門時間
拝観料
参拝無料
問い合わせ先
大國魂神社
042-362-2130
大國魂神社に関する各種情報ページ
大國魂神社への行き方・アクセス
公共交通機関
京王線「府中駅」南口より徒歩約5分
JR南武線・武蔵野線「府中本町駅」より徒歩5分
京王線の大みそか・元日運行
京王線は12月31日~1月1日にかけて終夜運行(各停を中心に60分間隔)を実施します。
終夜運転の紹介資料
(京王グループ公式サイト発表資料)
車
新宿方面から
中央自動車道「稲城IC」より、都道9号線を経由して府中駅方面へ約15分
八王子方面から
中央自動車道「国立府中IC」より、国道20号線を経由して府中駅方面へ約15分
駐車場
前述のとおりです。
大國魂神社の地図
東京都府中市宮町3-1