茨城県と千葉県にまたがる3つの神社、「東国三社」をご存知でしょうか?
関東屈指のパワースポットとしても知られていて東国三社巡りが人気です。
そこで今回は東国三社を参拝する順番や各神社のご利益とおすすめのお守り、バスツアーを詳しく解説していきます!
目次
東国三社とは?
東国三社は以下の3つの神社のことを指します。
鹿島神宮(茨城県鹿嶋市)
香取神宮(千葉県香取市)
息栖(いきす)神社(茨城県神栖市)
この三社は日本神話「国譲り」と「国土平定」(※葦原中国(あしはらのなかつくに)平定)とも言います」に関わりが深い神様をまつる由緒があることから、古くから重要かつ格式の高い神社として信仰を集めていました。
特に鹿島・香取の両神宮は2600年以上の歴史を持つ関東最古の創建に分類される神社で、平安時代から明治時代までは「神宮」と表記されていたのが伊勢神宮とこの二社のみだったことからも、格式が高い神社として広く崇敬されています。
江戸時代には主に関東や北に住む人々が伊勢神宮への「お伊勢参り」をした後に、「禊(みそぎ)参り」としてこの三社を参拝する慣習もあったほどです。
(下三宮参りとも言われていました)
東国三社巡りをするときの現地での移動手段は?
東国三社巡りで現地で最も一般的なのは車での移動です。
上記の図のように車で参拝する場合、各神社間は短時間で移動できるのですが、公共交通機関のみで移動をしようとすると県をまたぐこともあり、電車とバスを乗り継ぐ形での移動となります。
そこで比較的効率良く三社参りができる移動手段を紹介していきます。
※路線バスでの詳しいアクセス方法は各神社の個別記事をご参照ください
>>『 鹿島神宮のご利益や観光ポイントと駐車場・アクセス情報を詳しく解説! 』
>>『 香取神宮のご利益やアクセス方法・駐車場・初詣情報を詳しく解説! 』
>>『 息栖神社のご利益やアクセス方法・パワースポット情報を紹介 』
バスツアーで東国三社めぐりをする
各バスツアー会社は東京や神奈川方面から東国三社をめぐる日帰り/宿泊ツアーを組んでいるので紹介します。
※2023年1月5日時点の情報なので時期やツアーによって内容が異なる場合があります。詳しくは各ツアー会社にお問い合わせください
※各ツアーは時期や定員によって催行されていない場合があるのでご注意ください
はとバス
安定の東京観光ブランドでバスツアーを楽しみたい方におすすめ
東京観光でおなじみ、はとバスも東国三社巡りの日帰りバスツアーを催行しています。
出発地
池袋、浜松町、京橋、横浜など
※時期やツアー内容によって異なる場合があります
価格帯
6,370円~8,980円
※時期やツアー内容によって異なる場合があります
ツアーに含まれるもの
昼食(バイキング形式)
最少催行人数
20名
ツアーの紹介ページ
はとバスの東国三社巡りツアー検索結果ページ
(はとバス公式サイト)
クラブツーリズム
多彩なツアーを選ぶところから楽しみたい方におすすめ
添乗員付きのツアーにも定評があるクラブツーリズムは日帰りや宿泊をはじめ様々なオプションが付いた多彩なバスツアーが人気です。
出発地
東京23区をはじめ関東各地
※時期やツアー内容によって異なる場合があります
価格帯
9,900円~
※時期やツアー内容によって異なる場合があります
ツアーに含まれるもの
昼食
御朱印(三社分)
酒蔵見学
など
※時期やツアー内容によって異なる場合があります
最少催行人数
20名
※時期やツアー内容によって異なる場合があります
東国三社ツアーの探し方
①下記の「クラブツーリズム公式サイト」のリンクをタップ
②遷移先の画面右上にある「ツアー検索」のボックスをタップ
③検索条件画面の下部「さらに条件を追加する+」をタップ
④「キーワード検索(観光地等)」に『東国三社』を入力
⑤「検索」ボタンをタップすると出発地ごとのツアーが出てきます
※時期や定員などにより催行されていない場合もあります
阪急交通社
ツアー料金を抑えたい方におすすめ
国内大手旅行会社のひとつ、阪急交通社も日帰りでの東国三社巡りツアーを催行しています。
出発地
東京、新宿
※時期やツアー内容によって異なる場合があります
価格帯
7,970円
※時期やツアー内容によって異なる場合があります
ツアーに含まれるもの
昼食
※時期やツアー内容によって異なる場合があります
最少催行人数
35名
※時期やツアー内容によって異なる場合があります
ツアーの紹介ページ
阪急交通社の東国三社巡りツアー検索結果ページ
(阪急交通社公式サイト)
高速バス+レンタカーで東国三社めぐりをする
前述のとおり、東国三社は車で巡った方が効率が良いので、長時間の運転が苦手だけど効率的に回りたいという方には「高速バス」と「レンタカー」を組み合わせるのがおすすめです。
レンタカーを借りる拠点として便利なのが鹿嶋市の「鹿島セントラルホテル」です。
鹿島セントラルホテルは東京方面からの高速バスが停車するのと、周辺にレンタカー会社の営業所が点在しているので便利です。
※鹿島セントラルホテルへの高速バスでの行き方や時刻表は『 息栖神社のご利益やアクセス方法・パワースポット情報を紹介 』の記事内で紹介しています。
鹿島セントラルホテル周辺のレンタカー会社
鹿島セントラルホテルから徒歩5分圏内にあるレンタカー営業所は以下です。
ニッポンレンタカー 鹿島セントラルホテル前営業所
鹿島セントラルホテルの旧館1階にあります。
電話:0299-90-1819
住所:茨城県神栖市大野原4-7-1
空車検索・ネット予約ページ
(じゃらんレンタカー公式サイト)
トヨタレンタカー 神栖店
鹿島セントラルホテルから徒歩約5分の県道44号線沿いにあります。
電話:0299-93-1100
住所:茨城県神栖市大野原4-11-32
空車検索・ネット予約ページ
(じゃらんレンタカー公式サイト)
ニコニコレンタカー 神栖平泉店
鹿島セントラルホテルから徒歩約3分の124号線(ホテル目の前)を渡った先にあります。
電話:0299-77-5514
住所:茨城県神栖市平泉東1-64-204
店舗紹介ページ
(ニコニコレンタカー公式サイト)
東国三社巡りのススメ
東国三社を参拝する順番は?
東国三社巡りの順番は決まっていなく正解はありません。お好みや移動効率を重視して巡っても問題ないので安心してください。
ただし、巡る順番次第で少しだけ得をする場合もあるので紹介します。
「鹿島立ち」にあやかって東国三社巡りを始める
鹿島立ちとは旅立ちや門出を意味する言葉で現在も使われています。
これは古来、防人(さきもり)や武士が鹿島神宮に旅の無事を祈願して旅立ったことに由来します。
それにあやかって東国三社巡りでも鹿島神宮から参拝を開始すると更なるご利益が授かれるかもしれません。
鹿島神宮で東国三社巡りの記念品を授かる
各神社の御朱印を鹿島神宮の社務所に提示すると東国三社巡りの記念品として木札を授与していただけます。そのことから近年、鹿島神宮を最後の参拝先に選ぶ方が多くなってきています。
木札には「鹿嶋」の文字と雷神としても知られるご祭神、武甕槌大神(たけみかづちのおおかみ)を表す模様が刻印されています。
決まった用途は無く飾っていたり、お守りとして持っている方が多いです。
東国三社巡りのご利益は?
東国三社巡りは前述のとおり、江戸時代にはお伊勢参りをした人々が「禊参り(下三宮参り)」として参拝に訪れたと伝わっています。
これは伊勢神宮では個人的なお願いよりも、日々の生活への感謝や自らの決意(心願)を表すことでご神徳(ご利益)を授かり、のちに東国三社へ参拝をすることでその決意を改めて後押ししてくれると考えられます。
そのことを踏まえて東国三社の各神社のご利益や御朱印の授与時間などを紹介します。
鹿島神宮
東国三社の中心的な神社です。ご祭神は神話「国譲り」や「国土平定」の際に活躍した武甕槌大神(たけみかづちのおおかみ)で武神としても知られています。
鹿島神宮では本宮と奥宮の2つの御朱印を授けてもらえます。
鹿島神宮での主なご利益
・必勝祈願
・事始め
など
基本情報
参拝時間
参拝自由
(24時間参拝可能)
※社務所では8:30~16:30で御朱印等の受付をしています
参拝料
参拝無料
お問い合わせ先
鹿島神宮
0299-82-1209
鹿島神宮の詳しい情報
鹿島神宮での詳しいご利益やパワースポット、アクセス方法や初詣の情報などはこちらの記事で紹介しています。
香取神宮
鹿島神宮の武甕槌大神(たけみかづちのおおかみ)と共に神話「国譲り」や「国土平定」の際に活躍した経津主大神(ふつぬしのおおかみ)をまつる神社でこちらも武神として知られています。
香取神宮での主なご利益
・必勝祈願
・心願成就
など
基本情報
参拝時間
参拝自由
(24時間参拝可能)
※社務所では8:30~16:30で御朱印等の受付をしています
参拝料
参拝無料
お問い合わせ先
香取神宮
0478-57-3211
香取神宮の詳しい情報
香取神宮での詳しいご利益やパワースポット、アクセス方法や初詣の情報などはこちらの記事で紹介しています。
息栖(いきす)神社
神話「国譲り」や「国土平定」の際に武甕槌大神と経津主大神を案内した久那戸神(くなどのかみ/「岐の神」とも書きます)をまつる神社です。
井戸がご神体の珍しい神社として知られています。
息栖神社での主なご利益
・道中(旅行)安全
・除災招福
など
基本情報
参拝時間
参拝自由
(24時間参拝可能)
※社務所の開設時間は8:30〜16:00(御朱印の授与は9:00〜)です
参拝料
参拝無料
お問い合わせ先
息栖神社 社務所
0299-92-2300
息栖神社の詳しい情報
香取神宮での詳しいご利益やパワースポット、アクセス方法や駐車場の情報などはこちらの記事で紹介しています。
東国三社巡りでおすすめのお守り
東国三社守
東国三社をお参りすることで完成する三角柱の木製お守りで東国三社の各社で授与していただけます。
それぞれの神社で神紋(神社の紋章)シールを授けてもらい、そのお守りに貼ることで各神社のご利益を授かれるといわれています。
近年、テレビ等で取り上げられることも多く授与数に限りがあるので、授与してもらいたい神社に有無を問い合わせをしておくと安心です。
東国三社巡りの関連プラン
東国三社の周辺と茨城県にはパワースポットがあるので紹介します。
常陸国 出雲大社(茨城県笠間市)
鹿島神宮から車で約1時間15分
茨城県にある出雲大社です。ご祭神は縁結びの神様として知られる大国主命(おおくにぬしのみこと)で、鹿島・香取の両神様に「国譲り」を一番最初にせまられた神様というのが縁を感じずにはいられません。
また、日本一の大きさともウワサされる大しめ縄は一見の価値があります。
こちらの記事で常陸国出雲大社(ひたちのくにいづもたいしゃ)の詳しい情報を紹介しています。
犬吠埼(千葉県銚子市)
鹿島神宮から車で約1時間10分
日本一早い日の出が見られる場所(山や島しょ部を除く)として有名で、初日の出の際には多くの人がご来光を拝みに訪れます。
そのまま東国三社へ初詣も行くことが可能なのでおすすめです。
こちらの記事で犬吠埼の初日の出スポットを詳しく紹介しています。
大洗磯前神社(茨城県大洗町)
鹿島神宮から車で約1時間
太平洋にせり出した神磯の鳥居が大人気の神社で日の出スポットとしても有名です。
こちらの記事で神磯の鳥居と大洗磯前神社を詳しく紹介しています。
東国三社巡りの動画
東国三社巡りを収めたスライドショー動画を紹介します
まとめ
・東国三社巡りでの移動は車やバスツアーがおすすめ!
・東国三社への参拝順には決まりはないものの、記念品の授与や古来の習わしにあやかりたい方は鹿島神宮がキーポイントになる!
・ご利益は様々あるものの、自身の決意の再確認や何かを始める方に特におすすめ!
関東屈指のパワースポット東国三社は関東一円からは日帰りもできるのでおすすめです。