『東照宮』と聞くと、日光を思い浮かべると思いますが実は家康公が一番最初に鎮座されたのが静岡市にある『久能山東照宮』なんです!
今回は久能山東照宮への詳しいアクセス方法やご利益をはじめ、周辺のおすすめ観光・体験スポットをご紹介していきます。
目次
久能山東照宮とは?
静岡市駿河区にある標高216mの久能山(くのうざん)に鎮座する神社で、徳川家康公の遺命によってこの地に埋葬されたことが始まりとされています。
社殿の造営は2代将軍秀忠公の時代に日光東照宮よりも先駆けて着工され「最初の東照宮」ともいわれています。
その歴史的な価値の高さから2010年には社殿群が国宝に指定されています。
また、久能海岸側からの参道は長い階段を登ることでも有名です。
久能山東照宮へのアクセス方法は?
久能山東照宮へは車で直接行くことができず、2種類のルートのうち、どちらを経由するかでアクセス方法も異なります。
1.参道(久能海岸側)から階段を登る
2.日本平からロープウェイを利用する
それぞれへの行き方を交通手段別で紹介していきます。
※金額などの各情報は2023年1月時点のものです
参道(階段)入口までのアクセス
【乗換あり】路線バス(公共交通機関)で行く場合
①「静岡駅南口」始発のバスで終点「東大谷」まで行く
バス乗り場
JR東海道新幹線・東海道本線「静岡駅」南口22番乗り場
行き先
石田街道線 [12]「敷地北経由 東大谷行き」行き、もしくは「下島経由 東大谷行き」
下車バス停
東大谷
所要時間
約22分
大人片道運賃
340円
静岡駅南口発の時刻表
(しずてつジャストライン公式サイト)
②「東大谷」始発のバスに乗り換え、終点「久能山下」まで行く
バス乗り場
東大谷バス停
行き先
石田街道線 [14]「久能山下行き」
下車バス停
久能山下
所要時間
約9分
大人片道運賃
170円
東大谷発の時刻表
(しずてつジャストライン公式サイト)
車で行く場合
東名高速道路「日本平久能山スマートIC」より、県道74号、国道150号(いちご海岸通り)を経由して約10分
※スマートICはETCカード搭載車専用の高速道路の出入口です。搭載していない車は「静岡IC」より約15分で行く(国道150号を経由)ことができます
参道側(階段)周辺の駐車場
公式の駐車場はありません。
しかし、参道の周辺には飲食店や土産物店(ご利益通り商店街)、いちご農園が運営する駐車場が点在していて繁忙期(年始や大型連休)以外では比較的駐車しやすくなっています。
料金の相場は200円~500円/回ほどです。
繁忙期料金があるのと、参道から離れた場所ほど安くなる傾向です。また、お店での利用金額によって駐車料金の無料化や割引サービスがある場合もあります。
ご利益通り商店街付近の住所・マップコード
静岡県静岡市駿河区根古屋453-5
25 446 824*41
※久能山東照宮 一ノ鳥居の住所・マップコードを示しています
日本平からロープウェイ経由でのアクセス
路線バス(公共交通機関)で行く場合
バス乗り場
JR東海道新幹線・東海道本線「静岡駅前」北口11番乗り場
行き先
日本平線 [42] 小黒・曲金・日本平動物園方面 経由 日本平ホテル・日本平ロープウェイ行き
下車バス停
日本平ロープウェイ
所要時間
約40分
大人片道運賃
590円
時刻表はこちら
(しずてつジャストライン公式サイト)
バスとロープウェイの往復乗車券+拝観券のセット
静岡駅前⇔日本平ロープウェイ間と日本平ロープウェイの往復乗車券、さらに久能山東照宮の拝観券(博物館含む)がセットになったお得な乗車券もあります。
料金
2,630円(大人)、1,220円(小人)
通常よりも大人運賃で500円お得です
有効期間
指定日の1日のみ
(利用日の1ヶ月前から購入可能)
販売窓口
新静岡バス案内所
静岡駅前案内所
問い合わせ先
しずてつジャストライン
054-252-0505
セット券の紹介ページ
(静鉄バス公式サイト)
車で行く場合
東名高速道路「日本平久能山スマートIC」より、県道74号線、日本平パークウェイを経由して約20分
※スマートICはETCカード搭載車専用の高速道路の出入口です。搭載していない車は「静岡IC」または「清水IC」より約30分で行くことができます
日本平ロープウェイ側の駐車場
無料駐車場(収容台数:約200台)があります。
2018年11月に開業した「日本平夢テラス」が今なお人気スポットになっていて週末・休日には駐車しにくくなっているので、スペース確保のためには早めの到着がおすすめです。
日本平ロープウェイの住所・マップコード
静岡県静岡市清水区草薙597-8
25 506 392*36
バスツアーで行くのもおすすめ
久能山東照宮は公共交通機関では若干アクセスしづらい場所にあるので、バスツアーを利用して行くのもおすすめです。
人気のバスツアー会社「クラブツーリズム」では、関東各地を中心に出発する久能山東照宮の参拝が組み込まれたツアーを企画しています。
家康公ゆかりの駿府城や静岡浅間神社を周遊したり、お寿司の食べ放題が付いたプランなど、日帰り・宿泊ともに充実したプランが揃っています。
久能山東照宮ツアーの探し方
①下記の「クラブツーリズム公式サイト」のリンクをタップ
②遷移先の画面右上にある「ツアー検索」のボックスをタップ
③検索条件画面の下部「さらに条件を追加する+」をタップ
④「キーワード検索(観光地等)」に『久能山東照宮』を入力
⑤「検索」ボタンをタップすると出発地ごとのツアーが出てきます
※時期や定員などにより催行されていない場合もあります
日本平ロープウェイの利用案内
日本平の山頂-久能山東照宮を結ぶロープウェイの料金や割引クーポン情報を紹介します。
日本平ロープウェイの通常運賃
対象 | 往復料金 | 片道料金 |
---|---|---|
大人 | 1,250円 | 700円 |
小人 | 630円 | 350円 |
※別途、団体・障がい者割引あり
※小人は4歳~12歳が対象
日本平ロープウェイの割引クーポン
簡単なアンケートを入力するだけで通常運賃が10%割引になるクーポンが発券されます。
利用方法はアンケート入力・送信後に表示されるQRコードを自動券売機にかざすか、窓口に提示する形です。
日本平ロープウェイのクーポン発券ページ
(日本平ロープウェイ公式サイト)
日本平ロープウェイのセット運賃
ロープウェイの往復乗車券と久能山東照宮の拝観券(博物館含む)がセットになったお得なセット券です。
対象 | 料金 |
---|---|
大人 | 1,950円 |
中学生 | 1,470円 |
小学生 | 880円 |
久能山東照宮のご利益や見どころ
久能山東照宮は山頂に鎮座していることもあり絶景をはじめ、国宝・重要文化財に指定されている文化財も数多くあるので見どころとご利益を紹介します。
久能山東照宮の神様とご利益
徳川家康公をまつる!
前述のとおり、久能山東照宮にまつられているのは東照大権現(とうしょうだいごんげん/徳川家康公の神格)です。
家康公は生前から「久能山は駿府城(すんぷじょう/大御所となった家康公の居城)の本丸」と話していて、自分の遺骸は久能山に納めてほしいと遺言を残していたことから、この地に最初にまつられました。
久能山東照宮の主なご利益
家康公は天下分け目の関ケ原の戦いを勝ち抜き、その後、約260年続く江戸幕府の開祖として日本人の誰もが知っている存在です。
また、当時としては長寿とされる75歳まで生きたなどの逸話も残っていることから、様々なご利益を授けていただけると考えられています。
・勝負運
・仕事運
・出世運
・病気平癒
・子宝 など
久能山東照宮での参拝作法
久能山東照宮での参拝作法は一般的な二拝二拍手一拝です。
その他の作法も一般的なものと変わりはありません。
(例:神域内での脱帽や参道の正中(真ん中)を歩かない、手水舎でお清めをするなど)
久能山東照宮境内の見どころ
久能山東照宮の境内には国宝を含むさまざまな見どころがあるので紹介します。
長い階段からの絶景
参道は長い階段になっていて段数は1159段もあり、登り切るのに大人の足で20分~30分ほどかかります。
地元の人々はこの段数を「いちいちご苦(1159)労さん」と覚えています。
長いのでとても疲れますが、登るにつれて広がってくる海側の絶景は疲れを忘れさせてくれます。
華やかな神社建築が楽しめる
久能山東照宮の建築物は国宝指定の社殿群をはじめ華やかさを兼ね備えています。
日光でも同様の権現造(ごんげんづくり)は久能山東照宮が発祥とされていて、その歴史的な価値から社殿群が国宝に指定されました。
歴史ミステリーの話題にもなる神廟
家康公が眠るとされている場所が本殿のさらに奥にある神廟(しんびょう)です。
立派な宝塔は高さが約5.5m、周囲が約8mあり、西を向いています。これは家康公の遺言で当時の豊臣恩顧の大名や大坂方の残党ににらみを利かせるためとされています。
また近年、家康公の遺骸が久能山と日光のどちらにあるのかということが歴史のミステリーとして話題に多くあがることでも有名です。
期間限定で夜間拝観・ライトアップも!
久能山東照宮では、例年ゴールデンウィークを含む春から初夏にかけて境内がライトアップされる「天下泰平の竹あかり」が開催されます。
各社殿や施設の夜間特別拝観ができる他、竹灯籠が設置され境内を優しく照らし出します。
夜間拝観するには日本平ロープウェイ経由からのみの入場となり、セット券が販売されるので注意が必要です。
(参道(階段)からの徒歩での入場はできません)
↓最新の開催情報を紹介しています
周辺のおすすめ観光・体験スポット
久能山東照宮の周辺には静岡を代表するといっても過言ではない名勝や体験スポットがあるので一緒に観光するのもおすすめです。
日本平夢テラス
日本平ロープウェイからすぐ
静岡有数の富士山展望スポットとして人気の日本平に2018年11月にオープンした展望型テラスです。
新国立競技場の設計でも知られる隈研吾氏が手がけています。木のぬくもりを感じながら絶景を楽しめるモダンなデザインで現在大人気です。
年間来館目標であった30万人を開館からわずが2ヶ月で達成したことでも話題になりました。
入館自体は無料というのも嬉しいポイントです。その他、2階にあるカフェラウンジや1周約200mの展望回廊も人気です。
↓日本平夢テラスの基本情報はこちら
久能石垣いちご狩り
久能山下からすぐ
参道(階段)の入口周辺には久能海岸沿いに広がる石垣いちごの一大生産地はいちご狩りのスポットとしても人気です。
甘味が強く酸味が少ない、久能発祥の「あさひめ」という品種を楽しむことができます。
食べごろになる冬から春先にかけては週末や休日を中心に多くの人でにぎわうため、事前予約をしておくと安心です。
>>久能山周辺のいちご狩り農園一覧(予約可)
(じゃらん遊び・体験予約公式サイト)
三保松原(みほのまつばら)
久能山下から車で約15分
2013年に世界文化遺産として登録された「富士山―信仰の対象と芸術の源泉」の構成資産のひとつで、日本三大松原にも指定されている静岡県屈指の名勝です。
富士山と海岸線、松原を一望できる風景は歌川広重の浮世絵にも登場するほど古くから親しまれています。
また、天女伝説が残る地としても有名です。
↓三保松原の基本情報はこちら
まとめ
・久能山東照宮は「最初の東照宮」だった!
・国宝に指定されている社殿群や絢爛豪華な神社建築は必見!
・周辺には世界遺産や大人気展望テラスなど見どころも満載!
久能山東照宮がある静岡市は首都圏からもアクセスがしやすいので、日帰りでのお出かけ先にもピッタリです!
久能山東照宮の動画
久能山東照宮について理解を深められる動画を紹介します
>>【ヤフートラベル】で周辺の宿泊施設を探す(PayPay利用可能)
久能山東照宮の基本情報
利用案内
拝観時間
9:00~17:00
※最終入場は閉門の10分前です
閉門日
なし
(年中無休)
拝観料
社殿 | 博物館 | 共通 | |
---|---|---|---|
大人 | 500円 | 400円 | 800円 |
小人 | 200円 | 150円 | 300円 |
問い合わせ先
久能山東照宮
054-237-2438
久能山東照宮に関する各種情報ページ
>>【ヤフートラベル】で周辺の宿泊施設を探す(PayPay利用可能)
久能山東照宮の地図
静岡県静岡市駿河区根古屋390
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