埼玉県秩父市にある『三峯神社』は関東有数のパワースポットとして大人気で多くの参拝者が訪れています。
そこで今回は三峯神社への詳しいアクセス方法やご利益・見どころはもちろん、渋滞・混雑情報などを動画と共に紹介していきます!
目次
三峯神社とは?
三峯神社(みつみねじんじゃ)は埼玉県秩父市三峰の標高約1,100mの場所に位置していて、秩父神社、宝登山神社(ほどさんじんじゃ)と共に秩父三社にも数えられている由緒ある神社です。
日本神話の英雄、日本武尊(やまとたけるのみこと)が東征の際に創建し、1900年以上の歴史を持つと伝えられています。
主祭神は日本を作った神様としても知られる伊弉諾尊(いざなぎのみこと)と伊弉册尊(いざなみのみこと)の夫婦神の二柱がまつられています。
また、山犬信仰(三峯講)の代表的な神社としても知られ、神様の使いとして狼も信仰の対象となっています。
三峯神社へのアクセス方法
三峯神社へのアクセス方法はバスもしくは車の2種類です。駐車場や渋滞・混雑情報と一緒に紹介します。
三峯神社への道路の混雑状況
三峯神社の渋滞は白い氣守※の授与日に起こっていたほどの渋滞(25km以上/8時間以上)は発生していませんが、週末や連休にかけては度々渋滞が発生します。
最近では1時間~3時間ほどの渋滞が発生しています。
※現在、白い氣守の授与は休止されています
渋滞に巻き込まれにくい時期や時間は?
やはり平日に行くのが一番スムーズです。
通常の週末や連休などでは、駐車場の開場直後(午前8時)から遅くても午前10時くらいまでに行くことができれば、比較的、待ち時間が少なく入庫できることが多いです。
紅葉最盛期に行った際には、午前8時30分時点ですでに1時間30分ほどの駐車待ちが発生していました…特に人気があるシーズンに行く場合には午前8時前には到着しておきたいところです。
※駐車場の詳しい情報は後述しています
三峯神社周辺に宿泊するのも有効
後述していますが、三峯神社は最寄りの高速道路ICから約2時間の場所にあるので、駐車場の開場前に到着するのはかなり負担になります。
そんなときに便利なのが、境内にある宿泊施設や秩父駅周辺のホテルに宿泊して運転時間を少なくすることです。
①境内にある宿泊施設「興雲閣」
三峯神社の宿坊として境内にある宿泊施設です。温泉が湧いていて人気があります。
宿泊者は事前に車のナンバーを伝えることで専用駐車場に無料で駐車できるので、確保の心配がいらなくなります。
②三峯神社周辺の宿泊施設
秩父駅周辺など60分前後で三峯神社に行くことができる宿泊施設も数軒あります。
電車+バスで行く場合
電車とバスを乗り継いでいく場合、最寄り駅である西武秩父駅(西武秩父線)、もしくは三峰口駅(秩父鉄道秩父本線)から西武観光バスに乗ります。
※各情報は2021年12月時点の情報です
西武秩父駅へのアクセス方法
都心から西武秩父駅へ向かう場合は全席指定の特急ラビュー号で行くのが便利です。
池袋駅からの場合、乗車料金(790円/片道・IC:786円)に特急料金(710円/片道)を追加することで乗ることができ、所要時間も約1時間40分→約1時間20分に短縮されます。
2019年3月に登場した新型特急車両「ラビュー(Laview)」は窓が広くとられ、より快適な電車の旅を楽しむことができます。
特急券の予約・購入ページ
(西武鉄道公式サイト)
西武秩父駅からのバス便
本数
土日祝:1日6便(往復)
平日:1日6便(復路5便)
※年末年始は特別ダイヤになるので最新の時刻表をご確認ください
片道料金
950円(大人)、480円(小人)
所要時間
約1時間15分
※渋滞が無くスムーズに行った場合の時間です
時刻表
西武観光バス三峯神社線の時刻表
問い合わせ先
西武観光バス
0494-22-1635
三峰口駅からのバス便
本数
土日祝:1日7便(往復)
平日:1日6便(往復)
※平日と土日祝の1便(復路のみ)は三峰口駅終点で、その他の便は西武秩父駅発着の経由便です
※年末年始は特別ダイヤになるので最新の時刻表をご確認ください
片道料金
690円(大人)、350円(小人)
所要時間
約50分
※渋滞が無くスムーズに行った場合の時間です
時刻表
西武観光バス三峯神社線の時刻表
問い合わせ先
西武観光バス
0494-22-1635
お得なセット切符
西武鉄道では秩父エリアでの観光を満喫できる2種類のセット切符を販売しているので、秩父エリアでの観光プランなどで選ぶとお得に回ることができます。
秩父漫遊きっぷ
西武線発駅~西武秩父駅間の往復乗車券と秩父エリアで1回使える「漫遊まる得クーポン」がセットになったお得な乗車券です。
さらに三峯神社をはじめ、周辺の観光スポットや店舗で割引などが受けられる特典もついています。
セット内容
1.西武線発駅~西武秩父駅間の往復乗車券(割引運賃)
2.高麗~西武秩父駅間が2日間乗り降り自由
3.以下の6つの中から1つを選びクーポンの利用ができます
-西武秩父駅前温泉「祭の湯」で使えるクーポン
・温泉エリアの入館券(一部、追加料金が必要な場合があります)
・フードコートの食事券(950円分/大人、480円分/小人)
・物販エリアの買い物券(950円分/大人、480円分/小人)
-秩父エリアで使えるクーポン
・秩父ゾーンのバスが2日間乗り降り自由(三峯神社線は除く)
・三峯神社行き急行バス乗車券(片道分)
・トヨタレンタリース埼玉 西武秩父駅前店でのレンタカー割引
料金
西武線の発駅によって異なります。
(例)池袋駅発の場合
2,230円(大人)、1,120円(小人)
※三峯神社行き急行バスのクーポンを利用した場合、大人料金で300円お得です
※2022年7月22日(金)〜2023年3月10日(金)まで秩父市から料金の補助が出ます!
(例)池袋駅発の場合
大人:2,230円→1,590円
小人:1,120円→800円
(期間中であっても予算上限に達した場合、補助は終了します)
有効期間
2日間
販売窓口
西武線各駅窓口もしくは券売機
お問い合わせ先
西武鉄道お客さまセンター
04-2996-2888
秩父漫遊きっぷの紹介ページ
(西武鉄道公式サイト)
※発駅からの料金表や特典が受けられる施設も確認できます
※秩父市の補助事業、「秩父市応援 秩父漫遊きっぷ」の詳細も確認できます
秩父フリーきっぷ
西武線発駅~西武秩父駅間の往復乗車券と秩父鉄道の乗り放題乗車券がセットになっています。三峯神社と長瀞方面へ観光をする方にはおすすめです。
さらに秩父漫遊きっぷと同様、各施設や店舗で割引などが受けられる特典もついています。
セット内容
1.西武線発駅~西武秩父駅間の往復乗車券(割引運賃)
2.芦ヶ久保~西武秩父駅間が2日間乗り降り自由
3.秩父鉄道(野上・長瀞~三峰口駅間)が2日間乗り降り自由
4.指定の飲食店や各施設で割引や特典を受けられる
料金
西武線の発駅によって異なります。
(例)池袋駅発の場合
2,350円(大人)、1,180円(小人)
※三峯神社の最寄り駅、秩父鉄道 三峰口駅との往復も入れると大人料金で190円お得です
有効期間
2日間
販売窓口
西武線各駅窓口もしくは券売機
お問い合わせ先
西武鉄道お客さまセンター
04-2996-2888
秩父フリーきっぷの紹介ページ
(西武鉄道公式サイト)
※発駅からの料金表や特典が受けられる施設も確認できます
車でのアクセス・駐車場情報
各方面からの車でのアクセス
東京方面から
関越自動車道「花園IC」より、国道140号線、皆野寄居バイパスを経由して約2時間
※皆野寄居バイパスは有料道路です
山梨方面から
中央自動車道「甲府昭和IC」より、国道140号線、雁坂トンネルを経由して約2時間
※雁坂トンネルは有料道路です
冬の注意点
三峯神社は標高1,000m以上の場所にあるため、冬季は周辺道路が積雪や路面凍結していることが多いです。
冬に車で行く際にはスタッドレスタイヤの装着はもちろん、チェーンも携行しておくと安心です。
三峯神社の駐車場情報
三峯神社の駐車場は境内の直下にあるので便利です。しかし、昨今の人気に対して収容台数は少なく、週末や連休中は駐車待ちの渋滞が起こります。
三峯神社の駐車場の利用案内
開場時間
8:00~18:00
収容台数
約280台
(第一・第二駐車場の合計台数)
料金
510円/回
(バイクは210円/回)
バスツアーで行くのもおすすめ
三峯神社はアクセスしづらい場所にあるので、バスツアーを利用して行くのもおすすめです。
人気のバスツアー会社「クラブツーリズム」では、関東各地から出発する三峯神社の参拝が組み込まれたツアーを企画しています。
三峯神社ツアーの探し方
①上記の「クラブツーリズム公式サイト」のリンクをタップ
②遷移先の画面右上にある「ツアー検索」のボックスをタップ
③検索条件画面の下部「さらに条件を追加する+」をタップ
④「キーワード検索(観光地等)」に『三峯神社』を入力
⑤「検索」ボタンをタップすると出発地ごとのツアーが出てきます
※時期や定員などにより催行されていない場合もあります
三峯神社のご利益と見どころ
関東屈指のパワースポットとして知られる三峯神社は見どころも沢山ありますのでご利益とともに紹介していきます。
三峯神社のご利益
ご祭神と由緒をおさらい
ご祭神は日本創生の神様である伊弉諾尊(いざなぎのみこと)と伊弉册尊(いざなみのみこと)の夫婦神です。
この神様は全国各地の神社でまつられていますが、多賀大社に代表される「お多賀さま」という呼び名でも知られています。
日本武尊が東征のためにこの地を訪れた際に国づくりをした伊弉諾尊と伊弉册尊をしのんで創建したと伝わっています。
また、秩父地方には日本武尊が山火事に見舞われた際に狼が手助けと道案内をしたという伝説が伝わっていて、狼を「お犬様」と呼び神様の使いとして信仰を集めています。
三峯神社での参拝作法
三峯神社での参拝作法は一般的な二拝二拍手一拝です。
その他の作法も一般的なものと変わりはありません。
(例:神域内での脱帽や参道の真ん中を歩かない、手水舎でお清めをするなど)
三峯神社の主なご利益
ご祭神にまつわるご利益
伊弉諾尊と伊弉册尊にまつわる主なご利益は以下です。
・商売繁昌
・出世開運
・産業繁栄
・縁結び
・夫婦円満
・家内安全
・安産・子育て
・延命寿命
・無病息災
・病気平癒 など
由緒にまつわるご利益
三峯神社の創建に大きく関わった日本武尊にまつわる主なご利益は以下です。
・国土平安
・五穀豊穣
・商売繁昌
・開運招福
・交通安全
・勝負運向上 など
お犬様にまつわるご利益
三峯神社で神様の使いとされるお犬様(狼)にまつわる主なご利益は以下です。
・火盗除
・病気除
・諸難除
御眷属拝借について
三峯神社では希望すれば、祈祷後に「御眷属拝借(ごけんぞくはいしゃく)」のお札を授けてもらうことができます。これは神様の使いであるお犬様(狼)を1年間拝借ができるというお札です。
“拝借”なので1年以内にお返しをしに三峯神社へ再び参拝をすることが授けてもらえる条件になっています。
ネットなどでは授けてもらった後にも細かいルール(鳥居をくぐるまで振り返らないなど)があるとの情報もありますが、神社からは特に指定はありません。
ただし、神様の使いを拝借するので扱いには丁重さが必要です。
白い氣守について
数多くのメディアに取り上げられ、三峯神社を一躍有名にしたのが毎月1日の日(朔日)に限定で授与してもらえる「白い氣守」という特別なお守りです。
授与日には25km以上(8時間以上)の渋滞が発生し、周辺への影響が出ていました。
そのため、2018年6月から授与が休止されていて再開時期も未定です。
2020年中に境内にある宿坊「興雲閣」に毎月1日と月末に宿泊が確定している方には授与してもらえますが、その宿泊枠も埋まってしまっているので、現在では実質、授与してもらうことはできません。
『白』い『氣守』頒布の休止についてのおしらせ
(三峯神社公式サイト)
三峯神社の見どころ
必見の建築物
三峯神社の境内には数多くの建築物がありますが、その中でも特に見逃せないスポットを紹介していきます。
三峯神社の境内マップ
(三峯神社公式サイト)
三ツ鳥居(みつとりい)
三峯神社の鳥居は3つの鳥居が横一直線に合体していて、中央が一番大きく、二回りほど小さい鳥居がその両側にある特殊な構造です。
これは「三ツ鳥居」と呼ばれています。
奈良県の大神神社(おおみわじんじゃ)にあるとても神聖な鳥居として有名なことから三輪鳥居(みわとりい)の別名があります。
全国に8万以上あると言われている神社の中でも三峯神社をはじめ、わずか20か所ほどにしか立っていない鳥居なのでとても貴重です。
随身門(ずいしんもん)
三ツ鳥居からしばらくすると左手にある装飾・大きさともに立派な門です。
江戸時代前期に建立されていた場所に江戸中期に再建され現在に至っています。
「三峯山」と書かれた扁額は江戸時代の文人大名として有名な増山雪齋(増山正賢/ましやま まさかた)の手によるものと伝えられています。
社殿とその周辺
社殿とその周辺には華麗さと風格を兼ね備えた様々な建築物がありますので紹介します。
本殿
江戸時代初期(1661年)に建立された正面の柱が二本の「一間春日造り」となる本殿です。全体に漆が塗られていて極彩色の装飾が施されています。
拝殿
手水舎
おすすめパワースポット
三峯神社の境内にはパワースポットも多数あるので紹介します。
水をかけると現れる“龍”の敷石
拝殿の左手前には水をかけると龍の頭が浮き出てくる不思議な敷石があります。この模様は辰年に現れたため、龍神様ではないかと考えられています。
待ち受け画面にこの写真を納めておくと運気が向上するともいわれています。
遥拝殿
随身門と反対側の石段を登った先には遥拝殿があります。ここから山頂に三峯神社の奥宮が鎮座する妙法ヶ岳(みょうほうがたけ)を遥拝することができます。
また、秩父市内や雲海を一望できる展望スポットとしても人気です。
雲海スポットとしての三峯神社
近年、秩父・長瀞エリアは関東の雲海スポットとしても人気が急上昇しています。三峯神社の遥拝殿も雲海の展望ポイントとして早朝から多くのカメラマンや観光客が訪れています。
秩父エリアでの雲海は例年5月ごろと10月下旬~11月の早朝に多く発生するといわれています。
こちらの記事で三峯神社に並ぶ、秩父・長瀞エリアの雲海スポットも紹介しているのでチェックしてみてください。
・宝登山(ほどさん):秩父三社の宝登山神社も鎮座しています
・美の山公園:雲海・夜景スポットとして人気です
日本武尊の銅像
遥拝殿への石段に入らずに脇を進むと、三峯神社を創建したとされる日本武尊の銅像があります。小高くなった場所に鎮座する銅像は本体のみで約5.2mもあり迫力を感じます。
ご神木
拝殿の手前にそびえ立っているのが三峯神社のご神木です。このご神木に触れることでパワーを授けれもらえるといわれています。
摂末社
拝殿の右側を進むとあるのが23社にもおよぶ摂末社です。
ここには三峰神社にゆかりがある神様をまつっているので参拝をすることでそれぞれのご利益も授かることができます。
摂末社にまつられている主な神様と神社名
・天照大神(伊勢神宮)
・菅原道真公(菅原神社)
・武甕槌命ほか(春日神社)
・誉田別命ほか(八幡宮)
・大物主命ほか(琴平神社)
・武御名方命(諏訪神社)
・八意思兼命(秩父神社)
・市杵嶋姫命(厳島神社)
・東照大権現(東照宮)
・宇迦之御魂神(稲荷神社) など
境内には温泉や宿坊も!
三峯神社の社務所のそばには宿泊施設や売店、食堂が入る興雲閣(こううんかく)があります。
興雲閣には温泉「三峯神の湯」があり日帰り入浴もできるため多くの人がパワースポットのお湯を楽しみます。
また、1階には食堂(食券制)があり、名物の「しいたけ丼」がおすすめです。
味付けされた秩父産の肉厚シイタケにパン粉を付けて揚げた後に甘辛いタレをくぐらせた丼ぶりで、噛むほどにシイタケのうまみとタレの味が染み出してきます。
(あまりのシズル感で写真を撮るのを忘れて食べてしまいました…)
三峯神の湯の利用案内(日帰り入浴)
※新型コロナ対策で当面の間、日帰り温泉入浴は休止しています
利用時間
10:30~18:00
(最終受付:17:00)
料金
600円
お問い合わせ先
三峯神社 興雲閣
0494-55-0241
まとめ
・三峯神社へは電車のセット切符で行くのもおすすめ
・車で行く場合は午前中の早い時間に行くと渋滞を避けやすい
・パワースポットや珍しい建築物が多くて楽しめる
・名物グルメや日帰り温泉も楽しめる
三峯神社は首都圏からは日帰りで行くこともできますのでおすすめです!
三峯神社の動画
三峯神社境内をドローンで撮影した映像を紹介します
三峯神社の遥拝殿から望む雲海の映像を紹介します
三峯神社の基本情報
利用案内
参拝時間
参拝自由
社務所・授与所の受付時間
昇殿参拝の受付時間
9:00~16:00
御神札・御守・御朱印などの授与時間
9:00~17:00
閉門日
指定なし
拝観料
無料
問い合わせ先
三峯神社
0494-55-0241
三峯神社に関する各種情報ページ
三峯神社の地図
埼玉県秩父市三峰298-1