鳥取県にある霊峰大山は東の富士山、西の大山との呼び声も高い見事な山で2018年には開山1300年を迎えました。
鳥取県といえば真っ先に浮かぶ観光地として鳥取砂丘が挙げられることが多いですが大山もまた豊かな自然や荘厳な寺社仏閣など見どころが多く大変人気があります。
鳥取砂丘にご興味がある方はこちらの記事から
今回は大山とその中腹に位置する大山寺を中心にご紹介します。
目次
鳥取 大山寺のみどころ
1300年の歴史を誇る名刹
「天台宗別格本山 角磬山(かくばんざん) 大山寺」(以下 大山寺)は中国地方ではとても有名で長く広く親しまれてきました。「大山寺」の「大山寺縁起」には兜率天(とそつてん)の角が欠け大きな盤石が地上に落ち三つに割れ、それぞれ熊野山・金峰山そして大山となったという記録があるようです。
そうしたことから「角磬山(かくばんざん)」という山号になったようです。
2018年には開山1300年という節目を迎えた「大山寺」は、これまでの歴史の中で幾度も焼失や戦国時代の騒乱等を経てきており多くの歴史ある神社仏閣がそうであるように平坦な歴史を歩んだわけでもありませんでした。
「神仏習合」「神仏分離」も経ているのも長い歴史を持つ寺社仏閣の宿命です。そのような時代を経て、現在に至ってもなおかつての山岳信仰の対象である「大山」の自然と巧みに調和しながら、荘厳な雰囲気を作り上げている名刹です。
室町時代に創建されたという「阿弥陀堂(Google Map)」や堂内に安置された「阿弥陀三尊像」など重要文化財指定を受けているものも見逃せません。長い歴史があり自然にもその雰囲気にも癒される鳥取大山町の「大山寺」へ足を運んでみてはいかがですか。
※大山寺本堂から阿弥陀堂(※堂内の拝観可能日は限られ拝観料が必要)までは徒歩約20~30分
阿弥陀堂の素敵な動画をご紹介します。
鳥取 大山寺のおすすめポイント
大山全体が紅葉の絶景
紅葉の時期の「大山」は山全体が様々な色鮮やかさを纏い始めます。大山登山もとても気持ちよく初心者向けの夏山コースでは数時間をかけて登ることができます。※初心者向けといっても山頂までは約3時間の長丁場ですから、それなりの装備・服装でお出かけください。
紅葉のシーズンも大山の美しさに魅せられた多くの登山者がこの山を登ります。登山も楽しいアクティビティですが初心者には多少ハードルがあがります。大山の紅葉は見たいけれど登山はちょっと・・・。という場合は大山寺の参道や境内から紅葉を楽しむことができるので安心です。
手入れの行き届いた緑の豊かな木々は秋になると色付き始めて、それまでとはまったく違った趣きがあります。日差しも弱まり少しひんやりとした空気の中、建物も参道も秋の愁いを纏うかのような雰囲気を感じ取れるのではないでしょうか。また例年この時期には週末に合わせてライトアップも施されます。昼間の紅葉とはまた一味違った山寺の紅葉ライトアップも必見です。
2019年の紅葉ライトアップ情報
2019年のライトアップ情報も更新されました
詳細は
かつて修験者も多く訪れた場所の大山は、今なお自然を色濃く残しその時代の荘厳な雰囲気を残す場所なので、紅葉の美しさに目を奪われながらもどこか厳かな心持になるかもしれません。春から初夏にかけての命湧き出る新緑の大山もとても素敵ですが、どこかもの寂しげな雰囲気の紅葉が彩る秋の大山にも是非訪れてみてください。
大神山神社奥宮も参拝でパワースポットを巡る
大山寺へ向かうその途上に石畳の分かれ道があります。
この分かれ道から大神山神社(おおがみやまじんじゃ)奥宮に行くことができます。
大神山神社奥宮の社殿は全国最大級の壮大な権現造り(神社建築の一形式)で、僧が修行のために大山に登りその道場として簡単な遥拝所を設けるようになったのが始まりといわれています。
明治時代の神仏分離令によっり大智明大権現の社殿を大山寺から分離してから現在の大神山神社奥宮に至っています。自然石を敷きつめた700mの参道と権現造りの社殿、幣殿の白檀の漆塗りの荘麗さと、境内には3つの日本一が存在するというのですから参拝しておきたいパワースポットです。
参道の石段もとても雰囲気がいいと評判ですが、山なので勾配もきつめで滑ることもあるので慌てずにゆっくりと登ることをお勧めします。紅葉のシーズンには大神山神社奥宮へと続く600mの参道で、赤や黄金色の木々に囲まれた石畳を上がるごとに色付きを増してゆく紅葉をゆっくりじっくりと満喫することができます。この参道ですが自然石の参道としては日本一の長さを誇ります。
少し息を切らして登った先で素晴らしい景色も堪能できますし、参道の自然もとても美しいので楽しみながら清しい空気のなかを参拝することができます。※大神山神社 本社はこちら
鳥取 大山寺の関連イベント・プラン
大山の参道へと続く途上には日帰り温泉 豪円湯院(TEL:0859-48-6801) があります。散策や、参詣には幾つもの坂の上り下りがつきもので、普段運動をあまりされない方や坂道を歩いたりしない方には疲労や筋肉の張りを感じるのも仕方ありません。そんな疲れた体を温泉で癒してみてはいかがでしょうか。
さらに時間があれば、博労座駐車場から桝水高原を通って鍵掛峠へ向かう大山環状道路へ行かれてはいかがでしょうか。西日本最大規模を誇るブナ林トンネルを抜けるドライブコースは、紅葉のシーズンも新緑のシーズンもおすすめです!
大山の中でも屈指の絶景ビューポイントとして人気の鍵掛峠では、ブナ林の絨毯・大スケールの南壁など圧巻の景色を楽しむことができますよ。駐車スペースのある展望台があるので安心です。(冬季は通行止めとなるのでご注意ください)
どのシーズンにいっても、まったく違った顔を魅せる大山周辺に是非出掛けてみませんか。
鳥取 大山寺の動画
素敵な動画をご紹介します!
鳥取 大山寺の基本情報
利用案内
営業時間
霊宝閣
9:00~16:00
休業日
なし
※霊宝閣 12/1~3/31
※冬シーズンは予想外に積雪が観測される場合もあるので観光協会等に問い合わせの上、十分な装備をオススメします(場合によっては中止も必要)
料金
参拝志納金(霊宝閣入館料含む)
一般 :300円
小中学生:200円
阿弥陀堂 拝観料
3,000円~
※事前予約が必要です
直接お問い合わせください
問い合わせ先
宗教法人大山寺(天台宗別格本山 角磬山 大山寺)
連絡先:0859-52-2158
鳥取 大山寺に関する各種情報ページ
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鳥取 大山寺への行き方・アクセス
公共交通機関
JR米子駅(日交バス大山寺行)→大山寺 約50分
※バスの本数はかなり少ないので事前に時間を確認の上ご利用ください
車
鳥取砂丘コナン空港→1丁目 まで→国道9号線 と 山陰道(無料区間)
→県道158号線→県道36号線→県道158号線 約1時間30分
駐車場
あり
※参道入口のすぐ横にある県立大山駐車場博労座(ばくろうざ)駐車場に駐車することができ、スキーシーズンは有料それ以外は無料※その他駐車場の詳しい情報はこちら
駐車場情報を含むMAP PDFもご活用ください
鳥取 大山寺の地図
Tea break -Cover Story-
変化のペース
季節が装いを変え、僕らも装いを変える。
前シーズンに買ったお気に入りジャケットを羽織り、歩きやすい靴で出かけた。
この服を来年もまた着ているのかはわからない。
服はいずれ朽ちてゆき、流行もいずれ朽ちてゆく。
変化は早いペースで訪れ、その変化についてゆくことに忙しい。
今を見つめて噛みしめることもなく、明日の変化に気を揉んでいる。
雄大な自然の中を、少し息切れしながら急勾配を登ってゆく。
色付く木々を眺めながら、冷えた空気のなかで汗も冷える。
自然は季節ごとに表情を変えるけれど、一年を通して気候とか気温とかが複合的に影響をしあいながら、毎年同じように営まれるのだ。
でも、僕らが気付かないような小さな変化をしている。
そしてある時、僕らが予想もつかないようなドラスティックな変化を起こす。
それは、人にとって厳しく噴火や豪雨や地震と呼ばれるものだ。
そこには、自然の意志があるのかもなんてロマンティストな発想が頭を過ぎる。
自然と僕らは時間の進み方が違う。
僕らは早いペースで変わることを余儀なくされ、乗り遅れてはいけない電車をいつでも追いかけている。
それでも、時には今のままに安住して、今を感じつくすのもいいんじゃないだろうか。
こんな風に静かに流れる時間の中で、この山々を彩る紅葉を見ながら、そう思えてならなかった。
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紅葉ライトアップ特集
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