全国各地に紅葉の絶景は数多くありますが、間違いなく上位にランクインするであろうスポットが青森県十和田市にある『蔦沼(読み方:つたぬま)』です。
蔦沼が水鏡になり紅葉と朝焼けによって、真っ赤な世界が広がることで多くの人が訪れます。
そこで今回は蔦沼の紅葉の時期や真っ赤に染まる条件・時間、アクセス方法などを詳しく解説していきます!
周囲には散策路も整備されていて、夏の避暑・散策にもおすすめです!
蔦沼とは?
蔦沼は青森県の奥入瀬(おいらせ)エリアにある「蔦七沼(つたななぬま)」のひとつで最大の大きさを誇ります。
十和田樹海とも呼ばれるブナの原生林に囲まれていて、自然が作り出した景観を楽しみながら歩くことができる散策路なども整備されています。
蔦沼を代表する風景と言えば紅葉と朝焼けに染まる水鏡です。
この風景は紅葉の時期のわずかな期間にしか見ることができないため、毎年多くのカメラマンや観光客の方々が訪れます。
注意!紅葉最盛期の早朝は事前予約制
2022年も早朝の枠は事前予約制で実施されることが決定しています。また、日中も有料となる期間が拡大されています。
対象の期間・時間では以下の渋滞・環境保全対策が実施されます。
当日に向けた留意点について
(十和田市公式サイト)
規制の対象期間
2022年10月20日(木)~10月31日(月)
規制が実施される日時と内容
①早朝入場規制(事前予約制)
対象期間・時間
2022年10月20日(木)~31日(月)
各日の早朝5:00〜7:30までの入場が対象
事前予約制(4,000円/車1台・運転者1人分)です。
※1台につき5名まで同乗できて、運転者以外は1人あたり2,000円の協力金の支払いが必要です
※徒歩・自転車・タクシーなど自動車以外でアクセスする場合は1人あたり2,000円です
受付期間
【電話・FAX】
2022年9月2日(金)~
【インターネット】
2022年9月2日(金)~
予約方法
電話・FAXともに以下の点の確認がされます。
①お名前(代表者のみ)
※FAXの場合はフリガナもご記入ください
②電話番号
③メールアドレス
④予約者住所
⑤来訪日
⑥来訪手段(自動車、バイク、タクシー・自転車・徒歩)
※蔦温泉に前泊されるかたは「徒歩」となります
⑦来訪者数
※原則1グループ5名までとさせていただきます。また、来訪時は車1台でお越しください
⑧前日の宿泊予定
※前泊の場合は宿泊先をお教えください
協力金と予約手順の詳細
(十和田市公式サイト)
【電話の場合】
電話番号:090-1498-8413
(株式会社RABサービス)
※9:00〜18:00で受付しています
【FAXの場合】
指定用紙に必要事項を記入して送信・申し込みをしてください
FAX番号:0178-45-9670
(株式会社RABサービス)
【インターネットの場合】
「チケットポータル GETTIIS」で事前予約・決済(クレジットカード)をする必要があります。
蔦沼早朝チケット事前予約ページ
(チケットポータル GETTIIS公式サイト)
料金
・車1台・運転者1人あたり:4,000円
・同乗者1人あたり:2,000円
※1台あたり5名までの同乗が可能です
(乗車定員数は厳守です)
②日中の渋滞・環境保全対策(有料制)
対象期間・時間
2022年10月20日(木)~31日(月)
各日の7:30〜16:00までの入場が対象
料金
車1台につき2,000円
※徒歩・自転車・タクシーなど自動車以外でアクセスする場合は無料です
支払方法
蔦温泉入口で協力金を現金支払い
注意点
駐車場が満車だった際に入庫待ちができません。
各対策・実施内容の問い合わせ先
【渋滞対策全般に関して】
十和田湖周辺交通渋滞対策協議会(商工観光課内)
0176-51-6771
蔦沼での紅葉を最大限に楽しむには?
蔦沼での絶景には「紅葉+朝焼け+水鏡」という三重奏が欠かせません。その風景が実現するための条件を紹介していきます。
それぞれの条件
紅葉:見ごろの時期に行くのが重要!
例年10月中旬~下旬です。
蔦沼は青森県の奥入瀬エリアにあるので全国的に見れば早い時期に色づきます。その紅葉のほとんどがブナの木です。
蔦沼の最新の紅葉状況
(公式ツイッター)
朝焼け:晴れているのが重要!
言わずもがなですが…太陽が隠れてしまっていては朝日が差しません。
ですので、晴れていることは絶対条件です。
ただし、薄曇りであれば朝焼けの色が濃くなる可能性があります。
朝焼けがよりきれいになる条件
朝焼けのイメージと言えば赤やオレンジですよね。それらの色が濃くなる可能性がある条件は以下です。
湿度が高い
日光を遮らない程度の雲がある
気温が高め
これは水蒸気やチリがフィルターとなって、太陽光の中の赤とオレンジ以外の色を屈折させるためです。
これらの条件が整った状態で見ることができた方はラッキーです!
(とは言っても、紅葉の時期の蔦沼はいつでも絶景であることは間違いありません)
水鏡:無風であることが重要!
水面が風で波立ってしまっては風景が水面に反射しないので無風であることも絶対条件です。
十和田市の10日間天気予報
(tenki.jp)
一番きれいに見える時期と時間
時期
10月20日から1週間ほどは紅葉の見ごろと日の出方向が重なる時期として一番きれいに見えるといわれています。
蔦沼ではこの時期に一番多くの人が訪れるので、場所取りの競争も激しいです。
撮影ポイントは木道デッキです。ビジターセンターから右回りで遊歩道を10分ほど進んだ場所にあります。長さが約24m、幅が2mほどしかなく、手すりや柵も設置されていないので場所を確保する際にはご注意ください。
時間
前述のとおり朝焼けの時間帯が一番の見ごろですが、日の出時間ピッタリに見に行くというのは少しもったいないです。
というのも、朝焼けは日の出時間の前後30分が色の変化を楽しめるので、ぜひ日の出時間の前からスタンバイするのがおすすめです。
※夜明け前の行動は、暗い散策路を進むので充分にお気を付けください
ただし最盛期になると、夜のうちから泊りがけで場所取りをする人も多いので、ベストポジションで撮影したい場合は早めの行動が必要です。
蔦沼での日の出時間の一覧
(表示までに時間がかかる場合があります)
蔦沼でのその他のお楽しみポイント
個性豊かな「蔦野鳥の森コース」を散策できる
蔦七沼には周辺を歩くための「蔦野鳥の森コース」という遊歩道(1周約2.8km/70分ほど)が整備されていて、訪れる人を非日常へと誘ってくれます。
この散策路は蔦七沼のうち、赤沼を除く6つの沼を巡ることができます。
ビジターセンターから右回りに進むと、蔦沼→鏡沼→月沼→長沼→菅沼→ひょうたん沼の順で楽しめます。
それぞれの沼は蔦沼ほど大きくはないですが、それぞれ違った表情を見せてくれるので蔦沼から足を延ばすのがおすすめです。
また、奥入瀬エリアは真夏でも平均気温が25℃に達しないので、避暑と散策を楽しむことができます。
蔦野鳥の森コースのコース案内
(環境省公式サイト)
蔦温泉で体を癒すこともできる
蔦野鳥の森コースの玄関口にはブナの原生林の中にひっそりとたたずむ「蔦温泉旅館」があり、立ち寄り入浴も可能です。
開湯は1174年と平安時代にさかのぼり、現在では日本百名湯にも数えられています。現在の本館は大正時代に建てられ古き良き旅館の息吹を体感できます。
2種類あるお風呂場は湯船の底に温泉を直接引いていて、少し熱いと感じるかもしれませんが「生の温泉」を体験することができます。
蔦温泉旅館の立ち寄り湯の利用案内
料金
対象 | 料金 |
---|---|
大人 | 800円 |
小人 (小学生) |
500円 |
※小学生未満は無料
※貸切風呂は3,300円(予約制)
アメニティ類
ハンドタオル:250円
バスタオル(貸出):500円
営業時間
10:00~16:00
(15時30分最終受付)
※混み具合によって終了時間の変動有り
お風呂種類
泉響の湯(男女別)
久安の湯(男女入替制)
蔦沼へのアクセス情報
公共交通機関で行く場合
青森方面から
JR青森駅(東口11番乗場)・JR新青森駅(東口1番乗場)からJRバス「みずうみ号」乗車、蔦温泉バス停下車すぐ
みずうみ号の時刻表・運賃紹介ページ
(JRバス東北公式サイト)
※みずうみ号の項目をご確認ください
八戸方面から
JR八戸駅(西口1番乗場)からJRバス「おいらせ号」乗車、十和田湖温泉郷下車、タクシーで10分
おいらせ号の時刻表・運賃紹介ページ
(JRバス東北公式サイト)
※おいらせ号の項目をご確認ください
車で行く場合
カーナビ目的地設定の目安
住所:青森県十和田市奥瀬蔦野湯1
(蔦温泉旅館)
マップコード:704 354 264*21
青森方面から
国道4号線⇒国道103号線経由、八甲田・十和田湖方面(約1.5時間)
八戸方面から
国道45号線⇒国道102号線⇒国道103号線経由、八甲田方面(約1.5時間)
駐車場
あり
(無料)
※紅葉の最盛期には早朝から満車になるのでご注意ください
蔦沼まで30分圏内のおすすめの宿
ベストポジションを確保するためには夜明け前から行動する必要があり、駐車場での車中泊や周辺の宿に宿泊して場所取りに備える人も多いです。
そこで、蔦沼まで車で30分圏内にあるあすすめの宿泊施設を紹介しておきます。
10月下旬は周辺の宿泊施設も早々に埋まりやすいので、早めの予約がおすすめです。
※料金の目安は大人2名1室/1泊2食付きプランの税込料金です
※各種情報は2021年4月時点のものです
蔦温泉旅館
蔦沼の駐車場まで0分
蔦沼への入口、ビジターセンターに隣接する温泉宿です。
前項でも紹介した日帰り入浴もできる点や歴史あるたたずまいが人気の宿です。
料金の目安(1名あたり)
17,600円~
星野リゾート 奥入瀬渓流ホテル
蔦沼の駐車場まで車で約10分
奥入瀬渓流にある星野リゾートが手掛けた東北屈指の人気を誇るホテルです。
名物の2大露天風呂(渓流露天風呂と八重九重の湯)はもちろん、ビュッフェスタイルの食事やスタッフが企画するネイチャーツアーなど、宿泊者に寄り添ったホスピタリティとアクティビティが体験できる点で好評です。
料金の目安(1名あたり)
27,000円~
野の花 焼山荘
蔦沼の駐車場まで車で約10分
十和田湖温泉郷にある館内全てがヒバ造りの和風旅館です。
源泉かけ流しの温泉をはじめ、地元の食材を中心とした食事メニューには郷土料理も盛り込まれるなど、口コミの評価がとても高いのが特徴です。
料金の目安(1名あたり)
11,000円~
谷地温泉
蔦沼の駐車場まで車で約12分
八甲田山への登山口付近にある開湯400年、日本三秘湯にも数えられている一軒宿です。
その歴史ゆえに設備などはリゾートホテルほど整っていないまでも、ブナの原生林の中での雰囲気や泉質、イワナ料理への口コミ評価が非常に高いのが特徴です。
料金の目安(1名あたり)
12,650円~
八甲田ホテル
蔦沼の駐車場まで車で約25分
酸ヶ湯温泉・八甲田エリア屈指の人気を誇る山岳リゾートホテルです。
ブナの原生林の中にたたずむログハウス風の造りにファンが多い他、酸ヶ湯温泉への無料での入浴・送迎サービスや食事への口コミ評価も非常に高いです。
料金の目安(1名あたり)
32,200円~
まとめ
・蔦沼では紅葉の絶景が楽しめる
・紅葉+朝焼け+水鏡には気象条件などが重なる必要がある
・ベストな時期は例年10月20日から1週間ほど
・周囲には散策路や日帰り温泉もある
・最盛期には夜明け前からの場所取りが必要なため、周辺で宿泊しておくのがおすすめ
この秋は青森県へ国内屈指の紅葉の風景を体感しに行くのはいかがでしょうか?
蔦沼の動画
まさに紅葉の絶景と言えるタイムラプス映像を紹介します
深緑が清々しい蔦沼周辺の散策の雰囲気がわかる動画を紹介します
蔦野鳥の森の散策時の留意点の動画を紹介します
蔦沼の基本情報
利用案内
営業日
指定なし
※散策路には街灯等がないため、夜間の行動には懐中電灯などの装備が必要です
休業日
無し
料金
無料
問い合わせ先
十和田湖国立公園協会
0176-75-2425
蔦沼に関する各種情報ページ
蔦沼と周辺の紹介ページ
(十和田湖国立公園協会公式サイト)
蔦沼の地図
青森県十和田市大字奥瀬字蔦野湯
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