神磯の鳥居のみどころ
大洗の海のパワースポット名所
茨城県の大洗市にある海上の岩の上に立つ鳥居。
それだけでもなかなか珍しい光景ですが、邪魔するものがないその佇まいに波しぶきと美しい朝陽が映えます!
近年では神磯の鳥居越しの日の出の美しさや神々しさが話題となり多くの参拝者がこのパワースポットに足を運ぶようになりました。ちなみに神磯とは神々が降臨された地のことを指します。
神磯の鳥居が属する大洗磯前神社の創建は古く、平安時代に編纂された歴史書「日本文徳天皇実録」では856(斉衡3)年に大洗磯前に現在祀られている2柱の神が降臨されたとされています。
長い歴史だけではなく国造りに関わった神といわれる大己貴命(大奈母知 ※大国主命)が祀られていることや、水戸黄門の名称で親しまれている徳川光圀が再興に力を入れたことでも知られることから、この神社がその後の地域の人々にいかに大切にされ、崇敬されていたかがうかがえます。
それもひとえに協力な御神徳のなせる業といえるのではないでしょうか。
神磯の鳥居・大洗磯前神社のおすすめポイント
神磯の鳥居と海・空とのハーモニーに見惚れる
海辺の朝陽や夕日はそれだけで美しく、時のたつのも忘れさせるひとときを演出してくれます。潮騒をBGMにしながらうっとりと見つめるのも、頭を空にしたときふと浮かぶ何かに心が赴くのも楽しいものです。
多忙な現代人といわれて久しいですが、そのような現代においては心寛ぐ時間が自然からの贈り物のように感じられるかもしれません。
神磯の鳥居の美しさは太陽と波とのコラボレーションだけではありません。宵の月にぼんやりと浮かぶ鳥居もまた美しく、夕暮れ時の時間や月の出の時間に合わせてお出かけになるのとまた違った美しさを体験できます!
大洗磯前神社への参拝でよりパワー充填
神磯の鳥居を管理されている「大洗磯前神社」への参拝も決して忘れずにうかがいましょう。
大洗磯前神社は、すでにご説明しましたが歴史も古く水戸黄門としてもおなじみの「徳川光圀公」とも所縁が深いです。これは社殿が兵乱により悉く消失した際に、再興の指示を出し次代につないでいかれる礎を作られたことからもわかります。
それはひとえにこの神社を守り後世にのこしてゆく必要があると感じられたからにほかなりません。
大洗磯前神社・神磯の鳥居の御神徳・ご利益
大洗磯前神社の主祭神でもある大己貴命(おおなむちのみこと ※大国主命)は出雲大社の祭神としても有名です。
出雲大社は縁結びで有名ですが、そのほかにも子授・夫婦和合・医薬・病気平癒・産業開発・交通 航海守護・商売繁盛・養蚕守護・五穀豊穣などなど様々なご利益が授かれます。
このように御神徳の多い大洗磯前神社なので、きちんと参拝を済ませてから帰ることをおすすめです。また、念願がかなった際には、この素晴らしい絶景を見るのことと合わせて、お礼の参拝もお忘れなく。
人気の初日の出で賑わう神磯の鳥居
初日の出は神聖なもの。その神々しさと絶景も見逃せません!
初日の出をどこで見るにせよ、日の出から完全に日が昇りきるまでを見ているのは美しく時間を忘れさせてくれます。
このような神聖な場所で絶景から始まる年は、良いことがありそうな気持ちに胸躍るのではないでしょうか。
初日の出に限らず、日の出の時間帯の光景は迫力のある写真が撮れると評判の「神磯の鳥居」周辺ではありますが、時化(しけ)などの場合の海岸線は本当に危険ですのであくまで撮影場所や観賞場所には注意し、節度を守って安全に配慮のうえお楽しみください。
また、最近では天の川の撮影に成功した!という方も多く、素敵な写真がインターネットやSNS上で話題になっています。
素敵な写真が撮れても撮れなくても、強力なパワースポットでのご利益にあやかれるよう大洗磯前神社への参拝もぜひお忘れなく。
日ごろからの人気スポットということもあり初日の出には多くの人出で混雑が予想されるので早めのお出かけがおすすめです。
大洗海岸の初日の出の時刻は6:40頃となっていて、これに合わせる形で茨城交通では元旦限定の初日の出バスが運行します。
鹿島臨海鉄道 大洗駅を6:15に出発し大洗磯前神社前まで直通で、片道大人240円 小児120円です。
2024年1月1日(月)~1月3日(水)まで初詣無料シャトルバスの運行が実施されます。
区間は鹿島臨海鉄道 大洗駅 ~ 大洗磯前神社で、大洗シーサイドステーション、かねふくめんたいパークを経由するのでお買い物にも便利です。
大洗磯前神社 初詣無料バスの詳細は[臨時バス] 2024年 大洗初日の出バスと大洗磯前神社初詣シャトルバスを運行します(茨城交通 公式サイト)をご確認ください。
公共交通機関もご利用のうえ素晴らしい初日の出(初日の出バスは有料)と初詣で新年を始めてみるのはいかがですか。
クラブツーリズム
3社をまわるバスツアー
クラブツーリズム
関東から発とはなりますが、都合があえば内容をチェックしてみてはいかがでしょうか。
- 新宿、上野発(コース番号:JR045-923、JR045-900)
- 坂戸、川越発(コース番号:PV362-900、PV372-900)
- 春日部、南越谷発(コース番号:PV361-900)
- さいたま新都心・武蔵浦和発(コース番号:PV360-900)
- 千葉・形成津田沼発(コース番号:WV034-900)
- 西船橋・松戸発(コース番号:WV035-900)
神磯の鳥居の動画
「神磯の鳥居」の基本情報
利用案内
営業日
年中無休
営業時間
終日
休業日
なし
料金
無料
問い合わせ先
大洗磯前神社
連絡先:029-267-2637
「神磯の鳥居」に関する各種情報ページ
大洗磯前神社 神磯の鳥居ページ
※ページをご覧になって、本殿への参拝も忘れずに!
茨城県神社庁 大洗磯前神社ページ
※歴史、由緒、年間祭事の情報。
神磯の鳥居への行き方・アクセス
公共交通機関
鹿島臨海鉄道 大洗鹿島線 大洗駅 徒歩約40分
大洗駅からバスがあります 本数が少ないので注意
バス時刻表
車
北関東自動車道・水戸大洗I.C 約20分
大洗磯前神社周辺の駐車場
近隣の駐車場をご利用ください
宿泊施設等で宿泊者以外にも有料で駐車場を開放している場合があります。
大洗公園 駐車場
※夏季には料金が発生します
普通車:800円/中型車:1,020円/大型車:2,460円/自動二輪:330円
大洗市 神磯の鳥居の地図
大洗磯前神社 一の鳥居の地図
おすすめ宿
お車でお出かけを検討される方は、宿泊もおすすめです。夏は人気の大洗海岸も近く海でのレジャーも合わせて楽しめます。
大洗ホテルは大洗磯前神社の一の鳥居からもほど近く、海水浴場も目の前というロケーションで大洗観光には非常に便利です。特に大浴場からの海の景色は人気が高く、朝早く利用すれば日の出の絶景を楽しめるかもしれません。また夜は漁火を見れる可能性もあります!
食事の評価も高いので宿食付きのプランもおすすめです。
大洗ホテル同様、ロケーションが抜群なのが大洗シーサイドホテルです。
太平洋の雄大な景色を堪能できるのはもちろん、とれたての海の幸も評判です。
海のそばということもあり、自然を満喫できる景色と海が与えてくれる豊かな恵みを味わえる宿が多くあるので是非宿泊でのご旅行もご検討されてはいかがでしょうか。
神磯の鳥居とのコラボも素敵ですが、朝日、夕日、星空、潮騒と非日常のゆったりとした時間がそこには流れています。
Tea break -Cover Story-
はじまりのとき
時間に速度があるとして、やはりそれは年々早くなっているんじゃないか。
子供の頃は、早く過ぎる時間というのは夢中に過ごしているときと相場が決まっていた。
大人になると、楽しいとか、退屈とかに関係なく、もう〇月だよ。ってことが増える。気がする。
何はともあれ、そんなこんなで毎年等しくあっという間に年末が来てしまい、そして僅かな休みのうちに年が明ける。
高校生くらいまでは、一晩中走っている電車を駆使して大晦日の夜遅くに友達や彼女と待ち合わせをして出掛けるなんてことも楽しくて年末年始は特別な時間が流れていた。
冬休みとか、遊ぶ計画、年明けのお年玉、そんな風に気忙しい時の流れに起こるひとつひとつが楽しかった。
時はゆき、社会に出てみると最終出勤日になっても、相変わらず取引先から電話がかかってくる。仕掛の仕事は残っている。納会の時間は迫る。そういう訳でとても年末気分を味わうなんて難しい。。。
挙句、休みに入っても仕事のことをうっすらと考えながら、鳴っている除夜の鐘は右から左に流れてゆく。
知らぬ間に年をまたいで、おお、いつの間にか寝ていたなんてこともしばしば。
数年たてば仕事にも慣れて、少しは余裕が出てくるなんて思ってた頃が懐かしい。
時を経て、仕事で積まれてゆく体験はいつしか経歴と呼ばれ、それに伴い考える幅が広がってしまう。
そうやって少しずつ責任という足枷が知らず知らずのうちに自分を縛ってゆくことに気付かないゆでガエル状態。
そんなときが流れたある年、一念発起して『年跨ぎには一年にきちんと区切りをつけよう』と初日の出を見にいくことにした。
毎日がルーティーンと化していると、何かの出来事がどの年に起こったのかさえ曖昧になってしまうことがある。
それくらい、その出来事のひとつひとつがどうでもいいことだったと言われてしまえばそれまでなのだが。
時が早く過ぎる今となっては、高速の電車で車窓を流れてゆく景色のように心に刻み込む前に出来事は後ろへと飛んでいってしまう。
その<時・瞬間・出来事>を捕まえようとすると、捕まえようとしている間でさえ展開されつづける世界に取り残されてしまうのだ。
そんな消費するだけの毎日を、消費ではなく、少しでも味わいたくて、時の区切りを設けることにした。
日の出は分かりやすい。
一日の起点を教えてくれる。まるで真っ暗だった空がみるみる白みだし、そこにひょっこり現れる眩さ。
それが号砲のように今日が始まる合図になる。そして1年に1度だけ、年が始まる合図になる。
起こりうる全てに意味づけをするのはいつでも僕らの仕事だとしても、それくらいの分かりやすさがときには必要だ。
あと何度この陽光を浴びることができるだろう。
そして、何人のひとと、この ”はじまりのとき” を共有できるだろう。
いま、水平線の向こうから、今日が、そして今年が始まる。
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