目次
白鬚神社とは?導きを授ける近江最古の大社
全国約300の白鬚神社の総本社として、琵琶湖の西岸に2000年以上の歴史を刻む近江最古の大社。
初日の出スポットとしても知られ、元旦の朝には湖面に立つ朱の鳥居と昇る太陽が重なる幻想的な光景が広がる。
三が日は大変な混雑となるため、夜明け前の到着やしらひげ浜臨時駐車場の活用が賢明だ。
冬の早朝、まだ薄明かりの湖面に浮かぶ朱の鳥居を目にすると、朝霧の向こうで陽が昇る光景に息をのむ人も多い。
鳥居の背後に太陽が重なる瞬間、琵琶湖全体が光に包まれ、訪れる人々のざわめきがふっと静まる。
元日から三が日にかけては初詣と重なり、駐車場は夜明け前には満車になるほどの混雑。
一方で、夜明け前の静けさや、湖面を包む冷たい空気はその時間にしか味わえない特別なものだ。
しらひげ浜の臨時駐車場などを活用すれば、比較的落ち着いて参拝できる。
太陽と鳥居が重なりあう構図を見られるこのひとときは、一年の始まりを清々しく迎えたい人にとって格別の場所となる。
朱の鳥居だけが注目されがちだが、白鬚神社は「近江最古の大社」として古代から崇敬を集めてきた。
ご祭神は道開きと導きの神・猿田彦命(さるたひこのみこと)。
人生の岐路や新たな出発に光を指し示す存在とされ、延命長寿や縁結び、交通安全など多彩なご利益で知られている。
豊臣秀頼の命によって再建された本殿は国の重要文化財に指定され、桃山時代特有の重厚な檜皮葺きが今も健在だ。
琵琶湖に浮かぶ湖中鳥居の絶景
白鬚神社を象徴するのが、琵琶湖の沖に静かに立つ「湖中大鳥居」。
淡い朝靄や夕暮れの光に包まれたその姿は、“近江の厳島”と称されるほど幻想的だ。
特に早朝の静寂の中で見る鳥居は格別で、風のない日には水面が鏡のように凪ぎ、朱の鳥居と空の色が溶け合う。
かつては道路を渡って湖岸へ近づくことができたが、事故防止のため現在は封鎖されている。
往来の多い国道161号を渡るのは危険なため、神社境内に整備された展望デッキ「藍湖白鬚台」から眺めるのが安全だ。
この展望台からは鳥居越しに広がる湖面と、対岸の比良山系を一望できる。
日中の景色も美しいが、夏の夜空に天の川が降り注ぐ時間帯は格別。
特に7月下旬〜9月の新月前後、深夜になると琵琶湖の湖面に星の川が鏡のように映り込む。
光害の少ない西岸ならではの光景で、朱の鳥居が無数の星々に静かに守られているようだ。
晴れた新月の夜には、天の川の淡い光が鳥居と重なる瞬間が訪れる。
辺りは深い静寂に包まれ、湖面を渡る風の音だけが小さく響く。
初日の出で朝を迎えるこの神社が、夏の夜にはまた違った天の光に浴する聖地となる。
🪶 豆知識:湖中大鳥居の由来
現在の鳥居が湖中に立つのは、地形変化や地震による陸地沈降が理由とされる。
かつて陸上にあった社地が水面下へ沈み、信仰の証として鳥居だけが残ったという伝承が残る
白鬚神社で授かるご利益と参拝の作法
猿田彦命(さるたひこのみこと)は、天孫降臨の道案内を務めた「導きの神」。人生の岐路や新たな旅立ちに光を示す存在として、古来より厚い信仰を集めてきた。
「白いひげ」をたくわえた姿から、延命長寿・縁結び・子授け・開運招福が主なご神徳。
地元では「しらひげさん」「明神さん」と親しまれ、進学・就職・転職など人生の節目に参拝する人も多い。
全国約300の白鬚神社の総本社であることから、この地で祈願することでより強いご神縁を感じるという声も聞かれる。
本殿は豊臣秀頼の命により慶長8年(1603年)に再建され、国の重要文化財に指定されている。
桃山時代特有の檜皮葺き入母屋造りが、当時の息吹を今に伝えている。
🪶 参拝のポイント
・手水舎の冷たい湖水で身を清める
・二拝二拍手一拝で猿田彦命に道開きの祈願を
・境内をゆっくり巡ると、それぞれの社に異なるご利益が
湖中鳥居の絶景とは対照的に、本殿周辺は静かな森に囲まれている。
本殿・奥宮巡りと季節ごとの魅力
本殿の背後、小高い山の斜面には岩戸社(古墳石室を祀る)や上の宮、弁財天、寿老神などが点在し、湖畔の華やかな鳥居とは対照的な静かな信仰空間が広がる。
豊臣秀頼が命じて建立した重要文化財の本殿は、桃山時代の檜皮葺き入母屋造りが特徴で、重厚な梁と彫刻が歴史の重みを感じさせる。
山道を巡ると、水の神や長寿の神など多様なご祭神との出会いがあり、古代の祭祀風景を想像させる。
季節ごとの表情。冬の初日の出で東の鳥居越しに太陽が昇る瞬間が有名。夏は新月時の星空が琵琶湖西岸の澄んだ空に広がる。
秋は山の紅葉が社殿を背景に色づく。
9月5日秋季大祭や大晦日〜正月5日のライトアップ※見逃せないイベントでしたが現在は停止されています。事前に公式サイト等で最新情報の確認をお忘れなく。
白鬚神社で楽しむ星空と湖中鳥居の幻想的な景色
白鬚神社は夕日だけでなく、夜になると星空と湖中鳥居が重なる幻想的な景色が広がります。
街明かりが少ないため天候が良ければ星がよく見え、湖面に映る鳥居のシルエットと相まって、
静かで神秘的な雰囲気を味わえます。
特に月明かりの少ない日や空気が澄む冬場は星が見えやすく、写真撮影にも人気です。
夜間は周囲が暗いため、足元に注意しながらゆっくりと景色を楽しんでください。
ライトアップも実施
※休止中(最新情報は公式サイトをご確認ください)
湖中の鳥居ですが、時期によってライトアップも実施されます。
ライトアップ日時:
| 時期 | 時間 |
|---|---|
| 9月5日 | 日没から22時頃まで |
| 大晦日 | 夜明けまで |
| 1月1日~5日 | 日没から21時頃まで |
| 土・日 | 日没から2時間程度 ※2020年は9月25日現在休止中 |
※詳細は観光協会 公式サイトや白鬚神社 公式サイトをご確認ください。
日の出や日の入りにも映える湖中鳥居ですが、ライトアップされる鳥居もまた美しい。
年末年始は特に多くの方が参拝に訪れますが、夜明けまで照らされた湖中の鳥居は暗い夜道のふっと浮かんだ道しるべのように人々を惹きつけるのでしょうか。
新年の夜明けの頃には初日の出が別の角度から鳥居や神社のみならず参拝に訪れた人々を光に包み込んでいきます。
神々しい新年の場面に立ち会ってみると清しい気持ちになり、素晴らしい1年の始まりを感じられるのではないでしょうか。
歴史ある神社を参拝して、琵琶湖の風景も味わおう
境内には著名な歌人の歌碑が点在し、創建から約2,000年という長い歳月を静かに物語っている。
この地に立つだけで、古代から続く祈りの気配がふっと胸に届くようだ。
戦国の騒乱をくぐり抜け、江戸・明治・大正・昭和と移りゆく時代を見守ってきた白鬚神社。
鉄道が開通し、やがて廃線となり、街並みが姿を変えていくなかでも、神社は少しずつ形を変えながら人々の暮らしに寄り添い続けてきた。
境内に立つと、そんな長い歴史の層が静かに積み重なっているのを感じる。
本殿は1603年(慶長8年)に豊臣秀頼の命で再建されたもので、国の重要文化財に指定されている。
檜皮葺きの入母屋造りは桃山時代特有の重厚な意匠で、一部は明治12年(1879年)に補修されながらも、今なお当時の息吹を伝えている。
これほど長い歴史を刻んできたということは、時の権力者から地域の人々まで、あらゆる世代に愛され続けてきた証でもあるのだろう。
訪れる人の足を自然とゆっくりにさせる、そんな不思議な温かさがある。
高島市に宿泊する人や公共交通機関を利用する人は、せっかくなら琵琶湖周辺の散策も楽しみたいところ。
高島市ではびわ湖高島レンタサイクルを利用でき、湖畔の風を感じながらゆったりと巡ることができる。
白鬚神社の最寄り駅であるJR近江高島駅でも、観光案内所でレンタサイクルを貸し出している(時間:9:30~13:00/休業日:12/29~1/3)。
湖岸の道を走れば、神社だけでなく琵琶湖の雄大な景色も存分に味わえるはずだ。
台数に限りがあるため、利用時期によっては事前予約が必要なこともある。
気になる人は早めに問い合わせておくと安心だ。
自転車や徒歩で巡る旅は、湖と神社の距離をぐっと近く感じさせてくれるだろう。
どうか、よい旅を。
白鬚神社の関連イベント・プラン
白鬚神社を訪れたなら、少し足を延ばして高島市の自然にも触れてみたい。
なかでも八ツ淵の滝は、八つの淵が連なる名瀑として知られ、「日本の滝100選」にも選ばれた迫力ある景勝地だ。
深い森に包まれた渓谷を歩けば、澄んだ水音が静かに響き、まるで時間がゆっくりと流れ始めるような感覚に包まれる。
一方、湖畔の散策を楽しみたい人には萩の浜がおすすめ。
「日本の渚100選」に選ばれた遠浅の浜は、松林と琵琶湖の青が溶け合う穏やかな風景が魅力で、駅から歩いて行ける気軽さもうれしい。
湖面を渡る風に吹かれながら歩くひとときは、参拝とはまた違った静かな癒しを与えてくれる。
このように高島市には、日本の“100選”に名を連ねる美しい場所が点在している。
参拝の前後に立ち寄れば、白鬚神社の鳥居が見せる荘厳な景色とともに、琵琶湖の豊かな自然も旅の記憶に深く刻まれるはずだ。
神社の静けさと湖の広がり、その両方を味わうことで、この土地の魅力がより鮮やかに感じられるだろう。
周辺ホテル・宿泊施設をじゃらん・楽天トラベル・エクスペディア・るるぶトラベル・Hotels.com・Yahooトラベル・JTB
白鬚神社の動画
美しさに見とれてしまう。という、素敵な動画をご紹介します!
白鬚神社の基本情報
利用案内
開門日
無休
ご祈祷時間
9:00~17:00(冬季は16:00)
※元日~5日及び秋季大祭(9月5日)は別時間なのでお問合せください
閉門日
なし
料金
無料
初穂料:1件 5,000円
初宮詣: 7,000円以上
※詳細は問い合わせ先に直接お問合せください
問い合わせ先
白鬚神社
連絡先:0740-36-1555
白鬚神社に関する各種情報ページ
高島市観光情報 白鬚神社(寿老神)ページ
高島市公式サイト 白鬚神社ページ
>>白鬚神社のある高島市ではふるさと納税を実施しています。下の画像にもあるように近江牛をはじめ素敵な地場の味が盛りだくさん
画像をクリックすると ”さとふる” の高島市のふるさと納税のお礼品一覧が確認できます(2023年2月時点)
白鬚神社への行き方・アクセス
公共交通機関
JR湖西線 「近江高島駅」 車で5分 徒歩で40分
車
京都東I.C →湖西道路 →国道161号 約40㎞
米原JC →北陸道 →木之本I.C →国道8号 →国道303号 →161号 約45㎞
駐車場
あり
※台数が多くないので混雑期には注意が必要
白鬚神社の地図
Tea break -Cover Story-
一番と無二
一番というのはたくさんある。
でも、それは知っている中での一番。
認定されている記録としての一番。
何かの枠組みの中での一番。
世界中の、宇宙中の、銀河中の知らないことを集めたら、知っていることのほうが少ないのだ。
だから、本当に本当の一番なんてきっと決められないんだろうな。
でも、一番というその甘美な響きに多くのひとがあこがれを持つ。
それは何か特別であり、どこか魅力的で、それでいて簡単に手が届かないものだからなのかもしれない。
〇〇一、△△な☆☆。
と聞くと、誇らしげで、尊い何かのようなイメージを併せ持つ。
もちろんネガティブな〇〇一もあるのだけれど、おおむねポジティブな意味合いに使われることが多いように思う。
唯一無二。というのもそれはそれで同じように尊いのだけれど。
そこには絶対的な何かと、相対的な何かという大きな隔たりがある。
それくらい、一番という意味は、ランクを付けるという習慣は生活に広く行き渡っていて切り離すのが難しいのだ。
一番というのは基準があることが前提だし、計れるものにはすべて一番があるのだ。
そして、それを比べる何かも必ずある。
そして、そんな一番の響きに誘われて、
日本で一番大きい湖の向こうに顔をのぞかせた朝陽に照らされて、今年が幕をあけた。
あわせて読みたいおすすめの記事
滋賀エリアの関連記事
日の出の関連記事









