岡山県高梁市にある『備中松山城』は雲海に浮かぶ「天空の城」として全国的に知られています。
そんな備中松山城の雲海展望台へのアクセス方法や雲海が発生しやすい時期や条件を詳しく解説していきます!
目次
備中松山城とは?
岡山県高梁市にある城です。市街の北側にある標高430mの臥牛山(がぎゅうさん)の山頂にあります。
現存天守12城の中では最も高い場所にあり「天空の城」とも呼ばれ、日本100名城や日本三大山城にも選出されています。
周辺の盆地ではよく霧が発生していて、天守が雲海に浮かんでいるように見えることから、近年では雲海スポットとしても人気があります。
備中松山城を望む雲海展望台
備中松山城の北東にある山の山頂付近(標高470mほど)には展望台が設置されていて天守越しに雲海や高梁市街を一望できます。
展望台から天守までは直線距離が約1kmあり、天守をある程度の大きさで写真に収めたい場合には望遠レンズが必須です。
(手持ちだとブレやすいので三脚もあると便利です)
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雲海展望台へのアクセス方法
雲海展望台へは車かタクシーで行くのが一般的です。展望台付近には駐車場もあります。
車でのアクセス
雲海展望台のマップコード(目安)
770 211 218*63
基本的にはどこから来ても国道484号線を経由して行く形になります。
484号線から曲がるポイントには「備中松山城雲海展望台」と書かれた案内板がありますので、そこから展望台へ続く道へ入ると分かりやすいです。
そこから道なりに進んだ先に雲海展望台や駐車場があります。
JR備中高梁駅方面から
国道484号線を経由して約20分
岡山・倉敷方面から
岡山自動車道「賀陽IC」より国道484号線を経由して約15分
備中松山城展望台の駐車場
備中松山城展望台の駐車場は2ヶ所あります。
展望台の入口の目の前にある駐車場は数台分のスペースがあります。
入口から徒歩約5分の道の突き当りにも若干大きい駐車場があります。
展望台入口に近いの駐車場
マップコード(目安):770 211 250*14
展望台入口の目の前に4台分ほどの駐車スペースがあります。
展望台入口から徒歩約5分の駐車場
マップコード(目安):770 210 475*11
展望台へ向かう道路の終点(突き当り)には20台ほどが停められる駐車場があります。
この駐車場から備中松山城へ続くハイキングコースに入ることもできます。
タクシーでのアクセス
タクシーで行く場合、2つの方法(①個人で手配して行く、②乗合タクシーで行く)があります。
個人で手配をして行く場合
雲海が発生する早朝の出発となるので、前日までに予約をしておく必要があります。
JR備中高梁駅からの料金の目安は片道3,000円前後です。
予約・お問い合わせ先
備北タクシー
0866-22-2086
ピオーネ交通
0866-22-2755
乗合タクシーで行く場合
例年、雲海が発生しやすくなる10月~翌年3月まで「備中松山城観光乗合雲海タクシー」と称して乗合タクシーの往復便が運行されます。
備中松山城観光乗合雲海タクシーの利用案内
実施期間
例年10月~翌年3月
※2023年シーズン
2023年10月1日(日)~2024年3月31日(日)
運行便数・時間
合計2便
①備中高梁駅 7:30発、8:40ごろ着
②備中高梁駅 8:00発、9:10ごろ着
※雲海展望台での観光時間が含まれています
料金
3,000円(往復/1人)
※座席を利用する幼児も共通料金
注意事項
・前日の17:00までに予約が必須です
・雲海が発生しないこともあります
・運行・予約状況により受付できない場合があります
予約・申込先
高梁市観光案内所
0866-22−8666
備中松山城での雲海の発生時期や条件
発生しやすい時期と時間
雲海は一般的に前日夜から当日の朝にかけての気温差が大きくなる時期に加え、早朝に発生しやすいといわれています。
備中松山城周辺で雲海が発生しやすい時期
例年、秋から初春(9月下旬~4月上旬)にかけて発生するといわれています。
その中でも特に10月下旬~12月上旬が大雲海が発生する可能性が高いです。
雲海が発生する時間帯
日の出前~8時くらいまでの早朝が一番きれいに見えます。
※気象条件が整わなければ発生しないので見られない場合もあります
※冷え込む季節の早朝ですので防寒対策があると安心です
発生しやすい条件
雲海が発生するためには①地形的条件と②気象的条件の2つが必要です。
地形的な条件としては一般的に盆地や山間の地形で、その中に湿度の供給源となる大きな川や湖があると発生しやすいとされています。
高梁市は盆地地形、かつ高梁川と成羽川(なりわがわ)が流れているので地形的な条件はクリアしているといえます。
気象的条件にはいくつかパターンありますので、備中松山城周辺で発生しやすい雲海の種類と条件を解説していきます。
放射霧
雲海の中でも最もポピュラーなもので備中松山城周辺でも一番多く発生すると考えられています。
発生する気象的条件
1.発生するポイントでの湿度が高い
(前日に湿気の滞留や雨が降るなど)
2.放射冷却で地表が冷やされる
(晴れる/備中松山城上空を高気圧が覆う)
3.水蒸気を含んだ冷えた空気がその場でとどまる
(風がない/風速3m以下が好ましい)
4.冷やされた空気が飽和状態に達して霧が発生する
5.上空が地上より気温が高い状態(逆転層)になっている
これらの現象は盆地や山間で夜から朝にかけての寒暖差(14℃ほどと言われています)が大きくなる秋~春によく発生します。
ですので、10月下旬~12月上旬で高梁市が雨のち晴れ+風速3m以下の天気予報の際には大雲海に出会えるチャンスが高いといえます。
高梁市の10日間の天気予報
(tenki.jp)
その他の雲海が発生しやすい条件
川霧(蒸気霧)による雲海
湖や川の水温が地上の気温よりも高い際に、冷たい空気がそこに流れ込むことで水面が蒸発して発生する霧です。主に秋から冬にかけて発生しやすいといわれています。
雨あがりの霧による雲海
雨が降った後に晴れると保水をした地面から水蒸気が放出されて、夜から明け方の急な冷え込みで発生する霧です。秋の盆地で発生しやすいといわれています。
周辺のおすすめ観光スポット
雲海は早朝に鑑賞できるので、その後に高梁市を観光したい人も多いはず。そこで、高梁市のおすすめ観光スポットも紹介します。
備中松山城
せっかく雲海展望台まで来たからには備中松山城の城内も観光するのがおすすめです。
8合目となる、ふいご峠の駐車場から徒歩約20分で天守周辺に行くことができます。ただし勾配のある道を進むので歩きやすい靴での散策は必須で、体力に不安がある人は要検討です。
ふいご峠への道は週末や繁忙期を中心にマイカー規制が実施されていて、登城整理バスやタクシーでみ行くことができるのでご注意ください。
(城見橋公園の駐車場までは車で行くことができます)
登城整理バスの運行スケジュール
(高梁市観光協会公式サイト)
また、登山口から徒歩でも約60分で行くことができます。登城道と進むといっても結構な登山になるので準備をしっかりとしておくと安心です。
国内に12城のみを残す現存天守としてのお城の造りはもちろん、猫城主の「さんじゅーろー」も見どころとして人気です。
頼久寺・武家屋敷通り
備中松山城の麓には頼久寺(らいきゅうじ)や城下町の面影を残す町並みがあります。
頼久寺
室町幕府の初代将軍、足利尊氏が建立させた安国寺のひとつです。
なかでも境内にある枯山水庭園は備中松山藩2代藩主であり、文化人としても知られた小堀遠州(こぼり えんしゅう)の作と伝わっています。
武家屋敷通り
備中松山城からみて頼久寺の手前にある通りは「石火矢町ふるさと村」と呼ばれ、当時の武家屋敷が立ち並んでいます。なかには旧埴原家や旧折井家といった入館可能(有料)な屋敷もあり、多くの人が訪れています。
吹屋ふるさと村
備中松山城から車で約50分のベンガラ色の外観で統一された街並みを残すスポットです。
江戸時代末期に銅の産出で財を成した豪商が街全体を同一の素材や色で作り、今もその景観を守り続けています。その貴重さから国の重要伝統的建造物群保存地区にも指定されています。
町のシンボル的存在の旧高梁市立吹屋小学校の校舎は現在、耐震工事中で2020年春に資料館として開館する予定です。
まとめ
・備中松山城の雲海は秋から春にかけての早朝に発生しやすく、特に10月下旬~12月上旬にかけては大雲海が発生しやすい
・期間中の「雨のち晴れ」の天気だと発生確率が上がる
・雲海展望台へのアクセスは車かタクシーがおすすめ
・雲海が発生しやすい期間には乗合タクシーも運行される
・周辺には歴史を感じる観光スポットも多数ある
天守が雲海に浮かぶ「天空の城」は全国的にもとても貴重ですので、ぜひその幻想的な風景を体感してください!
備中松山城の雲海の動画
雲海に浮かぶ備中松山城の幻想的な動画を紹介します
高梁市が雲海展望台からのライブ配信も実施しています。
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備中松山城 雲海展望台の基本情報
利用案内
営業時間
終日開放
閉鎖日
指定なし
※真冬には積雪や路面凍結する場合がありますのでご注意ください
料金
利用無料
問い合わせ先
高梁市観光協会
0866-21-0461
備中松山城 雲海展望台に関する各種情報ページ
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備中松山城 雲海展望台の地図
岡山県高梁市奥万田町
全国の雲海スポット
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