鬼ノ城へお出かけの際には注意事項等を公式サイトでご確認ください。
桃太郎で有名な岡山県。岡山駅をはじめとして町のあちらこちらで桃太郎像を見ることができます。
そんな岡山県で、まだまだ全国的な知名度を今後ますます上げていきそうなとても素敵なお城「鬼ノ城」をご紹介します。岡山県観光の際には是非立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
目次
鬼ノ城のみどころ
鬼ノ城は日本100名城にも選出されている城
鬼ノ城は岡山県では岡山城や備中松山城などと並び「日本100名城」に定められています。また、国の指定史跡でもあります。
「日本100名城」とは公益財団法人 日本城郭協会により2006年に定められました。観光地としての知名度や文化財や歴史上の重要性など様々な基準により審査されています。
また、この鬼ノ城は他の歴史ある史跡と異なり「日本書紀」などの史書に記載がない城で、築城年が不明というミステリアスなお城。発掘調査の結果からはその築城年は7世紀後半ではないかとされています。
山城に必要な設備はほぼ備わっており、未完成の山城が多い中では稀な古代山城とされています。
歴史を感じるとともに、古代ミステリーを是非体感してみてください!
鬼ノ城のおすすめポイント
鬼ノ城は岡山の新名所!ビジターセンターからのハイキングを楽しもう!
標高約400mの鬼城山(きのじょうざん)山頂にある鬼ノ城(きのじょう)は、山の7合目から8合目にかけて取り巻く城壁が約2.8㎞に及びます。この城壁へたどり着くまでの道のりも歩くことになるのですが、城壁を歩いて見て回るにはハイキングといえるほどの十分な距離です。
平坦で歩きやすい場所もある反面、傾斜や段差のきつい場所もあるので歩きやすい服装・装備忘れずに、山の起伏を楽しみながら風を感じ、歴史に思いを馳せつつ雄大な古城を眼前に見る、そんな体験や景色を楽しんでください!
コースは1周するのに約2時間程度かかるうえ周りにはトイレや飲料の自動販売機などはないため、事前にトイレを済ませ、飲み物などは必要分持参することをおすすめします。
※ビジターセンターにも飲み物の自販機等はないので、事前に準備の上お出かけください
※ビジターセンターから鬼ノ城までは、およそ10分程度です
また、晴れた日には遥か四国までも見渡せる絶景が楽しめます!!このような遠くまで見渡せる景色は、見逃すわけにはいきません!是非、晴れた日を狙って訪れてください!
「南門 →東門 →温羅遺跡のコース」では右に景色を見ながら歩ることができます。爽快感と開放感を感じながら、絶景を楽しめる場所は疲れを忘れさせてくれるかもしれません。
ちょっと体力を使ってでも訪れる一見の価値がここにあります!
※山道となるので足腰や体調に自信がない場合は無理をせずに引き返すことも必要です。必要に応じ、トレッキングーポールなどの補助器具があると山の起伏を歩く一助になるはずです。
異国の趣きが迎えてくれる
鬼ノ城は一般的な戦国時代の城とは異なり、そのルーツは朝鮮半島の影響を色濃く受けているとされます。復元された城門にも朝鮮や中国の雰囲気が漂います。
また、異民族からの侵攻を阻止するために築かれたともいわれる城郭は日本版万里の長城などと言われることもあるほどとか。本家中国の万里の長城に行ったことがなくても鬼ノ城を訪れれば、きっと異国情緒を感じることができるのではないでしょうか。
このような道もあります
<西門>
このように日本の山城とはまったく異なる趣きがうかがえます。是非実際に赴いて確かめてはいかがですか。
ビジターセンターで事前学習をしてゆこう!
ここを訪れた多くの方からよく聞かれるのは、鬼城山ビジターセンターで事前に情報を仕入れてから行くとより理解が深まるということ。
鬼城山ビジターセンターはふるさと自然のみちウォーキングセンター棟と展示棟(ガイダンス施設)からなります。
ふるさと自然のみちウォーキングセンター棟は休憩や、自然観察の拠点として設けられました。
施設:休憩室・講義室・保管室・倉庫 ※講義室は無料ですが、事前予約が必要です
駅から徒歩で登山をするという方には、休憩室でひといきつくというのもリラックスできるポイントです。トイレも完備しているので、こちらの施設で済ませておくことをおすすめします。
記事中にも記載していますが、自動販売機の類はありませんので飲物等は事前にご準備くださいね!
展示棟(ガイダンス施設)は鬼ノ城の紹介の他、鬼ノ城全体や西門の模型が展示されています。
施設:展示室・ロビー・事務所・倉庫
※ロビーには無料の荷物預け用ロッカー6人用が設置されているので、鬼ノ城へもってゆく必要のないものはこちらで預けられます。カメラ・携帯・貴重品等はお忘れなく!
模型や展示を見て事前学習してゆけばより理解が深まり、楽しむことができると思いますので是非ご利用ください。センターの方が詳しく説明してくださることもありますので、解説を聞くチャンスがあれば是非!
登るだけであれば10分程度ですが、1周を見て回るとなれば個人差はありますが、1時間から2時間を要しますので、しっかり水分補給をすることをおすすめします。
また、夏場はまったくと言っていいほど日よけ場所がありませんので、ビジターセンターで日焼け対策・暑さ対策・虫よけなどしっかりと事前準備してください。
※日本100名城のスタンプラリーのスタンプはビジターセンターで押すことができます。
登山時のスズメバチに注意
鬼ノ城にはスズメバチ注意の看板などもあり、時期によってはスズメバチに注意が必要です。スズメバチは一般的に黒色からそれに近い色に反応すると言われているので、白っぽい服、白系の服装(羽織るものを持参等)がおすすめです。帽子などの準備もおすすめです。
また、柔軟剤や香水、化粧品などの強い香りもスズメバチを刺激しますので御注意ください。
注意してはいたものの、もし遭遇してしまった場合には慌てたり騒いだりせずに、ゆっくりとその場を離れる(後ずさる)等がが推奨されています。周りには十分注意して鬼ノ城登山を楽しんでください。
鬼ノ城の関連イベント・プラン
桃太郎伝説や、そのなかの鬼とされた温羅(うら)に関連するスポットを一緒に回ってみてはいかがでしょうか。
桃太郎のモデルと言われる吉備津彦命(きびつひこのみこと)に関連する吉備津彦神社や吉備津神社などの説話を彩る世界へと想像を膨らませてみるのも素敵な楽しみ方ではないでしょうか!
伝説では温羅(うら)は鬼とされていますが、実は民から非常に愛されていた!という話もあります。そんなこと思いながら、吉備津彦神社にある温羅神社(境内ガイドにリンク)にも参拝されてはいかがでしょうか?
吉備津神社についてはこちらの記事でも紹介しています!
鬼ノ城の麓にありキャンプも併設されている砂川公園もおすすめです。
ウォータースライダー(時期によっては農業用水に使用されるので十分な水量が確保できず使えない場合あり)などもあり、家族連れにも人気のスポットです。
砂川公園からは、時期により鬼ノ城までのシャトルタクシーが運行している場合があるので、鬼ノ城へ行かれる方も一度足を運んでみるのがおすすめです。※シャトルバスの運行については総社市観光協会等へお問い合わせください。公式facebookでも発信される場合があるので、あわせてご確認ください。
また、紅葉や桜など季節の色合いも人気で、キャンプも格安(1区画 宿泊1,000円 日帰り500円)だと好評を博しています。※管理事務所(連絡先:0866-92-1118)
鬼ノ城の動画
素敵な動画をご紹介します!
鬼ノ城の基本情報
利用案内
営業日
年中無休
ビジターセンター
1月4日~12月28日
営業時間
特に制限はありませんがライトアップ等はありませんので、明るいうちにご利用ください!
ビジターセンター
9:00~17:00
※入館は16:30迄
ロッカー利用時間 8:30~17:00
休業日
なし
ビジターセンター
月曜日および12月29日~1月3日
※月曜日が祝日の場合は祝日の翌日
※連休に月曜日を含む場合は連休明けの平日
料金
ビジターセンターともに無料
問い合わせ先
問い合わせ先(ビジターセンター):鬼城山ビジターセンター
連絡先:0866-99-8566
鬼ノ城に関する各種情報ページ
総社観光ナビ 公式サイト 鬼ノ城 巨石めぐり・トレッキングページ
鬼ノ城への行き方・アクセス
公共交通機関
JR総社駅からタクシー利用で約25分
※徒歩約2時間
JR服部駅からタクシー利用で約15分
※徒歩約1時間40分~2時間
JR服部駅は無人駅のため到着事項等を勘案し事前にタクシー予約が必要です
備北タクシー株式会社 総社営業所
連絡先:0866-92-0185
株式会社美袋交通
0866-99-1281
車
岡山自動車道 岡山総社I.C.から約20分
※公共交通機関・自動車利用共に車で入れる場所から徒歩で登ることになります。
※また道幅が非常に狭い部分が多いです。すれ違いができる場所まで移動の必要が発生する場合もあります。山道の運転が不慣れ、ご心配な方はタクシー等ご利用ください。
道幅注意の標識
駐車場
あり(70台)
鬼ノ城の地図
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