東京には繁華街も多く、街ごとに違った雰囲気の場所が数多くあります。観光にはうってつけの場所ですが、観光スポットの多さにどこに行こうかと迷ってしまうことも多いのではないでしょうか。
また、人気スポットへ行くと人の多さに酔ってしまうこともありますよね。
人が大勢集まる観光スポットが多い中で、ゆったりとした観光を楽しめる場所も実は多くあります。平日にはオフィス街として賑わうエリアなのに、休日には全く異なる雰囲気になるという場所もそのひとつです。
今回は、そんなオフィス街に程近い名刹泉岳寺を中心に観光情報をご紹介します!
泉岳寺のみどころ
忠臣蔵 で有名な浅野家の菩提寺
日本の年末のスペシャル番組などでもよく取り上げられることでよく知られている
浅野家と泉岳寺の関係は、当初の泉岳寺が江戸城、現在の皇居に程近い外桜田にて消失の被害にあい、江戸三代将軍の家光が高輪の地に再建を命じたことに遡ります。
この再建の際に尽力したのが、毛利・浅野・朽木・丹羽・水谷(みずのや)の五大名で、そこから浅野家との関わりを持つこととなります。時を経て泉岳寺は浅野家の菩提寺としての側面を持つようになります。
歴史は学問のひとジャンルとして捉えると難解に思えたり、興味を持てなかったりすることもあるかもしれませんが、このようにテレビや小説、映画などの身近でよく知るものや場所が、実は歴史と深く関りのあったということも少なくありません。
そのような場所を訪れるとき、または目に触れるときに歴史を多少紐解いて知識として持っているだけで、まったく違った印象に出会えることもあるのではないでしょうか。
泉岳寺のおすすめポイント
都会のオアシス 地元に愛される場所
泉岳寺周辺の幹線道路
東京港区といえば、六本木や、虎ノ門等を擁し、
交通量なども多く日中の人口も多いので、その分飲食店などの数も比例して多くなります。人の往来が多いと、どうしても時間が早く流れているように感じてしまうものですが、そんな中にある
寺院ですから当然騒ぐような場所ではないですが、近隣の喧騒とは一種切り離されたような環境に心を落ち着かせる方が多い場所です。
都会の中にありながら、江戸時代から守られてきた
朝も7:00から開門しており、一日の始まりにここで心を落ち着かせるという方もいるほど!都会の慌ただしさの中で一息入れたいというときには、是非参詣してみてはいかがでしょうか。
また、御朱印を収集されている方は御朱印帳をご持参されることをおすすめします。お持ちでない場合は
忠臣蔵好きは「赤穂義士記念館」もチェック
赤穂義士資料館の営業は新型コロナウイルスの影響により当面、金~月のみ会館となっているのでご注意ください。
赤穂義士は1703(元禄16)年2月4日に切腹の後、直ちにこの地に埋葬されました。現在
ただし間新六の遺体は遺族が引き取り築地本願寺に葬られました。討入り後切腹した46人の浪士の中で唯一
また寺坂吉右衛門は本懐成就後、江戸にて自首をするも赦され麻布・曹渓寺で83歳の天寿を全うし、現在は麻布の曹渓寺に眠っています。
また、いわゆる47士の他に、本人は討ち入りを熱望したものの周囲の反対に遭い討ち入り前に切腹した萱野三平の供養墓もあります(明和4(1767)年9月建立)。そのため47士に対し
47士のうち一人は別の寺で供養され、一人は切腹を免れ天寿を全うし一人は47士に入ることなく切腹を行い、それぞれその人生は分かたれていましたが、現在は泉岳寺に集結しているようです。
「赤穂義士記念館」は討入から300年の節目に次代に引き継ぐべく、新たに建てられた義士に関する資料館になります。記念館の中には義士の貴重な遺品も納められており、忠臣蔵に関してのビデオ上映も実施されています。
「義士木像館」には江戸末期から明治初期までに制作されたという四十七義士の木像が収められています。
料金:大人 500円/中高生 400円/小人(10歳以上)250円
※「赤穂義士記念館」と「義士木像館」は共通券です
アクセスは約半世紀ぶりの山手線新駅「高輪ゲートウェイ駅」からも徒歩圏内
2020年暫定オープンした山手線の新駅高輪ゲートウェイですが、泉岳寺の最寄駅のひとつになりました。これまでは、地下鉄浅草線を利用するか都バスを利用してアクセスするのが一般的でしたが、高輪ゲートウェイ駅も最寄駅となりました。
高輪ゲートウェイ駅から泉岳寺までは徒歩で10程度で到着します。泉岳寺駅からよりは若干時間がかかりますが、これまでの山手線とは一味違う近未来を思わせるような高輪ゲートウェイ駅を体験してみてはいかがでしょうか。
一部のユーザーにとっては地下鉄浅草線への乗換えが無くなるのもひとつの魅力かも知れません。駅前やエキナカの開発もまだまだ続く予定の高輪ゲートウェイ駅周辺の変化も感じながら、時期をずらして何度も泉岳寺へ足を運んでみてはいかがでしょうか。
赤穂義士祭や参禅会 学寮講座など行事も多数
2020年は各種行事の一般参加が中止になっているので、最新の情報を公式サイト等でご確認ください。
例年春と冬の2回赤穂義士祭が実施され、大石良雄念持仏・摩利支天御開帳、大般若転読赤穂義士追善法要、ご祈祷と寺宝の公開等が行われます。恒例行事のため非常に多くの方が足を運ばれる行事になっています。当日は義士行列等も実施され、賑わいを魅せます。
youtube動画などで過去開催の様子を確認することができます。
また、泉岳寺は禅宗のひとつでもある曹洞宗の寺院なので参禅会が定期的に実施されています。坐禅のイメージは、瞑想などのようなものとして広く知られていますが、どちらも心を落ち着かせ思考から解放される行為として忙しい現代人のリセットができると注目を集めています。
瞑想や坐禅は目を閉じて行うものと想像しがちですが、実は半眼といって目を開いて行います。難しそうに聞こえますが、何度も通ったり、実際に行うことで慣れてゆくそうなので是非参加してみてはいかがでしょうか。日程は泉岳寺 公式サイトで発表になるのでご確認ください。
泉岳寺は吉祥寺旃檀林・青松寺獅子窟とならぶ江戸三学寮の一つとして全国から集う百餘の僧侶たちに仏典・祖録・漢籍などを講じ、曹洞宗僧侶の育成に寄与してきました。
平成16年4月に旧義士館を改装して講堂とし、学寮の伝統を踏まえて定期的に法筵を啓き、公開講座として広く一般から受講者を募ることになりました。
泉岳寺 公式サイト
このように、一般向けにも開放された学寮講座も実施されます。ご興味のある方は日程をご確認のうえ足をお運びください。
泉岳寺の関連イベント・プラン
江戸時代に増上寺の管理下に入り、その後高松藩主松平讃岐守頼重の下屋敷となったのを経て明治時代は火薬庫となり当時の海軍省・陸軍省の管理下に置かれます。大正時代になると宮内省帝室林野局の所管となり、白金御料地と呼ばれるようになります。
昭和に入り戦後、文部省の所管となり天然記念物及び史跡に指定されました。国立自然教育園として広く一般に公開され、昭和37年になりやっと国立科学博物館附属自然教育園として現在に至ります。
時代の移り変わりとともに様々な形で管理されてきたこの地区には、現在も多くの自然が残され季節ごとの草花や昆虫など、現代の東京ではなかなか見ることができなくなった風景が広がっています。
周辺の街並みとのコントラストを楽しんでみるのも楽しいではないでしょうか。園内には巨木や新緑、季節によっては紅葉の他、展示ホールなどもあるので、広大な敷地の自然の中をゆっくりと散策してみてはいかがでしょうか。
開園時間
- 9月1日~4月30日 9:00~16:30 (入園は16:00まで)
- 5月1日~8月31日 9:00~17:00 (入園は16:00まで)
休園日
- 毎週月曜日(ただし、祝日・休日の場合は開園し、火曜日が休園)
- 祝日の翌日(ただし、土・日の場合は開園)
- 年末年始(12月28日~1月4日)
※上記の休園日でも臨時に開園することがあります。詳しくは休園日情報をご覧ください。
料金
一般・大学生 :320円
高校生(高等専門学校生含む)以下:無料
泉岳寺からの交通
泉岳寺 → 魚籃坂下バス停 徒歩約10分
魚籃坂下 → 白金台五丁目(東急バス)
白金台五丁目バス停 → 国立科学博物館附属自然教育園
高輪ゲートウェイ駅から最寄りの目黒駅までJRを利用すれば、乗車時間は約10分。目黒駅から徒歩約7分程度で自然教育園に到着。
泉岳寺の動画
素敵な動画をご紹介します!
泉岳寺の基本情報
利用案内
開門時間
7:00~18:00( 4/1~9/30)
7:00~18:00(10/1~3/31)
休業日
なし
問い合わせ先
萬松山 泉岳寺
連絡先:03-3441-5560
泉岳寺に関する各種情報ページ
泉岳寺への行き方・アクセス
公共交通機関
電車
都営浅草線 泉岳寺駅下車(A2出口) 徒歩約1分
JR山手線・京浜東北線 高輪ゲートウェイ駅 徒歩約7分
バス
都バス「泉岳寺前」下車
駐車場
なし
周辺の駐車場をご利用になるか、公共交通機関をご利用ください
泉岳寺の地図
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