熊本県の美里町。2020年9月現在で人口9,746人と非常に大きいというわけではない美里町ですが、実は日本一のものがあります!!
美里町には、その数3333段という日本一の階段が存在するのです。今では日本全国に徐々に噂が広まり、イベントなども行われることから認知度が上がってきていますが、アトラクションとは違うのでお間違いなきように!!
そんな日本一の石段についてご紹介します!
目次
3333段は日本一!!!この階段の先に絶景が!?本当に登れるの!!??
登れば絶景が待っている 帰りは下りが待っている
ここから始まる長い長い長い階段
冒頭でもご紹介しましたが、3333段というとてつもなく長い道のりを登る旅は、このストリートビューの場所から始まります。
この急な階段の一歩目を歩き始めたらもう引き返せないんじゃないかと見紛うばかりの勾配が続きますが、時間に余裕があれば少しずつ休憩を入れながら進めます!登り切れば下りは必ずあり、途中でやめる(下りない)ということは出来ないので休憩をはさみながら登る、途中で引き返すなどご自分にあったプランを作ってみてください。
釈迦院 御坂遊歩道のおすすめポイント
ファーストアタックは休憩所でひとやすみしながら
約1,200年の歴史のある「釈迦院」の所在する大行寺山は美里町と八代市にまたがります。そのうち美里町側の参道となる場所に「3333段の石段」は存在します。多くの方が「途中で心が折れそうになった」「途中から膝が笑い始めた」などと口にされることもしばしば。こう聞けとそのハードさは想像に難くないですよね。
何度も3333段とお伝えしておりますが、その数がピンと来ないという方もいらっしゃいますよね。100を33回と少し。で登り切れます。ふざけているのではなく、実際に100段ずつ目印が建てられています。この100段ごとの目標を目安に登ってゆくことになります。
日頃から運動をされている方は問題がないかも知れませんが、普段全く運動をしないとか階段よりエレベーターやエスカレーターを使うとか、ちょっとした距離でもすぐに車を使ってしまう、という方は少しずつ上を目指してください。
途中には広場や休憩するスペースがありますので、そのような場所を利用して休みながら、屈伸運動やストレッチ体操なども取り入れながら、消耗した体をほぐしてみるといいかも知れません。
また、途中に自動販売機などの販売設備はありませんので、ご自身で補給用の水分は必ずお持ちになることをお勧めします。他にステッキを持って行って重宝したという方もいらっしゃるので体調に合わせてご検討してみてはいかがでしょうか。
最近では超軽量で折りたたみ式のコンパクトなトレッキングポールも人気が高いです。
登り切っても終わりじゃない?ここまで来たからにはその先の絶景を!!
やっとの思いで登り切った!!と、達成感と脱力が一気に押し寄せ「白龍が登るが如し石段は三、三三三で日本一」という碑が目に入ったらいよいよ終わりだ!!と言いたくなるでしょう。
確かに登り切ったのですが、実はその先があります。そこはまだ「釈迦院」にもついておらず、絶景ポイントもそこではありません。その場所からおよそ1kmで釈迦院です。せっかくここまで来たのならばご挨拶も兼ねて是非訪れてみてはいかがでしょうか。
この「釈迦院」に行く途中には展望所もあります!そこからの絶景は是非お見逃しなく!!息を整えて、登ってきてよかったな!!を実感してみませんか。ただ、往復で4時間くらい時間を要したという方もいるようですから、登り始めの時間などはご注意ください。
季節ごとの自然
ここまで登りや下りの大変さをご紹介してきましたが、もちろん苦しいだけではありません。紅葉の時期には自然に囲まれた「御坂遊歩道」を登りながら秋の紅葉を楽しんだり新緑の香を楽しむこともできます。
澄んだ空気の中深呼吸をすれば、最高のリフレッシュになるのでは。2,000段付近の木立はどこか荘厳な雰囲気がありますし、春の頃には参道へ向かう道すがら美しい桜を楽しむことも可能です。
自然や移りゆく季節など、ここでしか味わえない恵みも十分に楽しんでください。
11月には「アタック・ザ・日本一」が開催される!!それは???
年に一度、この場所で行われるイベントが「アタック・ザ・日本一」です。毎年11月が恒例になっています。
タイムトライアルではなく、この石段をフルコース・ハーフコースの2コースに分け参加者で完走を目指します。
当日はステージイベントなどもあります。
開催場所: 日本一の石段(御坂遊歩道) ※メイン会場:町営御坂駐車場
2020年の開催は中止となりました。
詳細は美里町 公式サイトをご確認ください。
2017年は770名と若干は定員割れしたものの多くのひとがチャレンジに参加しました。「えがおCUP」という冠がついており、「のぼって健康 のぼってえがお」がキャッチフレーズに使われいることもあり、タイムトライアルや順位を競うという要素は排除されています。
コース途中の休憩所では、町の特産品を使用したおもてなしなども用意されます。他にも、メイン会場では美味しい食材や物産がたっぷりと並びますし、ステージでのショーや抽選会なども実施されるかも!!
秋の景色はひときわ綺麗だと言われるこのエリアでのイベントにも是非参加されてはいかがでしょうか。
良い旅を!!
「釈迦院御坂遊歩道」の関連イベント・プラン
登り下りの連続で、すっかり足腰や、膝、首などがこわばってしまったという場合には、温泉はいかがでしょうか。
道の駅美里「佐俣の湯」は10:00~21:30まで楽しむことができる温泉施設を完備しています。アルカリ単純泉で、神経痛、筋肉痛、関節痛、関節のこわばりなどに効能があります。疲労が蓄積した筋肉をじっくりと温泉でほぐすのはいかがでしょうか。
お食事処もあり事前に予約すれば併設の宿泊施設に泊まることも可能です!!日本一の石段を登った後には、是非お立ち寄りになってはいかがでしょうか。
「釈迦院御坂遊歩道」の動画
素敵な動画をご紹介します!
「釈迦院御坂遊歩道」の基本情報
掲載情報は予告なく変更になる場合があり最新の情報とは限りません。
事前に運営元にお問い合わせすることをお勧めいたします。
利用案内
営業日
無休
営業時間
終日
休業日
なし
料金
無料
問い合わせ先
美里町企画観光課
連絡先:0964-47-1111
「釈迦院御坂遊歩道」に関する各種情報ページ
「釈迦院御坂遊歩道」への行き方・アクセス
公共交通機関
熊本交通センター → 佐俣の湯<バス麻生交通に乗継> → 坂本石段前 徒歩約10分
車
九州自動車道(御船IC・松橋IC)から約1時間
駐車場
あり(近隣に有料駐車場あり)
「釈迦院御坂遊歩道」の地図
Tea break -Cover Story-
3333段 -「無」への誘い-
一段目を上る時には、へらへらとふざけあっていた。
こんな荘厳な場所で不謹慎ではあるが、軽いチャレンジのつもりで日本一と呼ばれるこの場所を訪れた。
体力もなく運動不足な僕らは、数分もたつと息も上がり始め体温の上昇とともに、額や肩に汗が噴き出してきた。
どうして初めての道程は、こんなにも永遠を想起させるのだろうか。
上れど、上れど、終わらないその石段に躓きそうになるのをこらえながら、もはや、我慢比べの体で一段一段を踏みしめていた。
ひざは笑いはじめ、ふーっと大きく息をつくけれど無言。。。
誰かと来ているということも忘れ、頭の中には、まだ?しかない。
大きく、なるべく大きく息をしながらも、周りの景色を楽しむ余裕はなく足元だけを見つめ、ひたすらに上った。
休憩を挟めばいいと思うのだが、きっとその地点から引き返したくなるのは目に見えていたので、止まることができなかった。
そしてついに、終わりがこないと思われたこの旅路があと数十段で終わろうとしていた。
あんなにも待ち焦がれたゴールが目の前にきたとき、名残惜しさみたいな感情が急に湧いてきて、亀の歩みより遅いその足取りをさらに落とした。
最後の一段を上り切り、胸に湧き上がるはずの達成感は不思議となかった。
ただ、汗を拭い、水を一口飲んで、肩で大きく息を吐いたときの心の中は「無」だったように思う。
そこから、更に道は続き。。でも、ここまで来て参拝せずには帰れない。ガラクタと化した僕らの足は更に悲鳴を上げていたけど、無言で進み続けやっとのことで参拝を終えることもできた。
しばらくの間、山の静寂の中にいた。
それからほどなくして、消失したいた「言葉」がやっと僕らの口に戻ってきた。
「帰ろう。」の一言だけだったけど。
下り始めた僕らに、まもなく「無」が帰ってきた。
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