関東有数の観光地、栃木県の日光市は歴史的な文化財だけでなく、自然が豊かな点でも多くの人を魅了しています。
そんな日光の中で、絶景ともいうべき雲海の風景を見ることができる天空テラスが霧降高原の『キスゲ平園地』にあります。
そこで今回は霧降高原のキスゲ平園地で見ることができる雲海の発生条件や時期・時間などを動画と一緒にご紹介します。
目次
霧降高原キスゲ平園地とは?
霧降高原(キリフリコウゲン)は日光市の中心から北に位置する赤薙山(あかなぎさん)の中腹に広がる高原です。
日光市街やいろは坂からも30分ほどで行くことができ、高山植物の宝庫として登山客やハイカーに人気です。
特にニッコウキスゲの大群生地であるキスゲ平(きすげだいら)は見ごろの6月下旬~7月中旬には多くの人が訪れます。
キスゲ平は園地は「天空回廊」という散策路・デッキ階段整備されていて、レストハウスなども設置されています。
キスゲ平園地の天空回廊とは?
キスゲ平(標高1300m~1600m)は元々スキー場だった場所を園地として整備していて、ハイキングコースが設定されています。
特に名物とされているのがレストハウスから小丸山展望台までの1445段(高低差240m)にもおよぶデッキ階段です。
このデッキ階段は「天空回廊」とも呼ばれ、終点となる小丸山展望台が雲海の眺望スポットとして人気です。
天空回廊の所要時間は往復約90分です。
また、小丸山展望台には合言葉が掲示されていて、その合言葉をレストハウスで伝えると登頂記念証をもらうことができます。
霧降高原での雲海の発生条件や時期・時間
霧降高原は関東平野の端に位置していることもあり、気象条件が整えば眼下に大雲海を望むことができます。
霧降高原で見ることができる雲海・霧の種類と発生条件
逆転霧・放射霧による雲海
太平洋側から関東平野に湿った東風が吹き込んだタイミングで夜に放射冷却が起こり、気温の逆転層(上空の気温の方が高い層)の下に形成される霧です。
雲海の発生条件のポイント
1.前日の湿度が高い(雨が降るなど)
2.夜から朝にかけての気温差(暖→寒)が大きくなる
(放射冷却が起こる)
3.夜間から朝にかけて晴れている
4.発生するタイミングで風が無風(もしくは無風に近い)
5.上空が地上より気温が高い状態(逆転層)になっている
上記の気象条件が整うと雲海が発生する期待大なので、事前に天気予報を確認しておきましょう。
日光を観光した時に雨だと気落ちしますが、翌日朝に雲海というごほうびがあるかもしれませんね!
霧降高原・キスゲ平園地周辺の10日間天気予報
(tenki.jp)
霧降高原 キスゲ平園地での雲海情報
(霧降高原キスゲ平園地公式サイト)
霧降高原の雲海が発生しやすい時期と時間帯
9月下旬~12月が発生確率が高くなります。
上記の時期が関東平野での朝晩の気温差が大きくなるので、この期間中の前日に雨が降ったり湿った風が流れ込んで、翌日に晴れて風が弱いとかなりの高確率で雲海を見ることができます。
その他にも、夏場(6月・7月ごろ)にも発生することがあります。
夜明け~午前9時くらいまでがきれいな雲海を見られる時間帯です。
雲海は霧などの水蒸気の集まりなので強い日光を受けてしまうと蒸発していってしまいます。ですので太陽光の量が少ない時間帯に行くときれいな状態で見ることができます。
霧降高原キスゲ平園地のおすすめポイント
雄大な雲海の絶景が見られる!
キスゲ平園地の小丸山展望台付近は標高が約1600mにもなるため気象条件が整えば、飛行機に乗っているのではと錯覚するほどの見渡す限りの雲海を見ることができます。
その雲海を見ることを目的にしても良いぐらいです!
車でレストハウス付近まで行くことができる!
キスゲ平園地は県道169号線沿いにあり、日光市街地からも30分圏内の好アクセスな場所にあるため、周辺で宿泊した際にも気軽に行くことができます。
また、24時間開放している駐車場とトイレも整備されているので車中泊もできます。
レストハウスは4月~11月は10:00~16:30で営業しているので、雲海を見た後には朝食やコーヒーなどもとることができます。
(12月~3月の営業時間は10:00~16:00)
※飲み物とケーキのみ9:00から提供しています(通年)
無料で雲海を楽しめる
キスゲ平園地は駐車場や天空回廊も含めすべて無料で利用することができます。
(天空回廊の入口付近には募金箱が設置されていて、募金はニッコウキスゲの整備に利用されます)
長期で日光周辺に宿泊をしている方は、雲海に出会えるまで気軽に通うことができます。
雲海以外にも楽しめるポイントが盛りだくさん!
キスゲ平園地は雲海だけでなく、ハイキング・トレッキング先として1年を通して楽しむことができます。
春から秋にかけては100種類を超える高山植物が山に彩りを添え、前述のニッコウキスゲは最盛期(7月上旬ごろ)になると、斜面を黄色に染め上げます。
ニッコウキスゲの最新の開花状況
(霧降高原キスゲ平園地公式サイト)
また、例年10月上旬~11月上旬にかけては標高が低い場所から徐々に紅葉が染まっていきます。
冬にはスキー場だった立地を生かして、小さい子ども向けの雪遊びエリアが開設されたり、大人も楽しめるスノーシューの無料貸し出しなども行っています。
周辺のトレッキングコースマップ
※各マップは容量の大きいPDFファイルですので閲覧の際はご注意ください
まとめ
・霧降高原キスゲ平園地では9月下旬~12月の早朝にかけて雲海が発生しやすい
・前日が雨で、翌朝にかけて晴れている+無風だと期待大
・1445段の天空回廊(階段)を登りながらハイキングも楽しめる
・駐車場を含めて無料で楽しめる
・夏(6月下旬~7月中旬)にはニッコウキスゲの大群生が楽しめる
・秋(10月上旬~11月上旬)には紅葉も楽しめる
秋ごろに日光エリアに宿泊をした際には早起きをして雲海体験を楽しんでみるのはいかがでしょうか?
霧降高原キスゲ平園地の動画
絶景というべき大雲海が収められた動画をご紹介します
深緑の中のニッコウキスゲが映えている映像をご紹介します
霧降高原のライブカメラ(レストハウス・駐車場付近)
霧降高原キスゲ平園地の公式YouTubeチャンネル
※クリック・タップするとYouTubeが立ち上がります
キスゲ平園地の基本情報
利用案内
営業時間
24時間開放
※レストハウスの営業時間
4月~11月:10:00~16:30
12月~3月:10:00~16:00
(飲み物・ケーキは9:00から提供)
休業日
指定なし
(無休)
※レストハウスの休業日
年末年始
(1月1日は臨時開館)
料金
入園無料
問い合わせ先
日光市霧降高原 キスゲ平園地
0288-53-5337
霧降高原・キスゲ平園地に関する各種情報ページ
>>【ヤフートラベル】で日光エリアの宿泊施設を探す(PayPay利用可能)
霧降高原・キスゲ平園地への行き方・アクセス
公共交通機関
JR・東武 日光駅より東武バス「霧降高原」行きもしくは「大笹牧場」行きに乗り、「霧降高原」バス停で下車すぐ
※早朝の便はありません
※バスは4月1日~11月30日の運行で冬季は運休です
JR日光駅発のバスの時刻表
(東武バス公式サイト)
東武日光駅発のバスの時刻表
(東武バス公式サイト)
車
日光宇都宮道路「日光IC」より県道14号線、国道119号線、県道169号線を経由して約20分
※JR日光駅・東武日光駅からも同様の経路・所要時間です
駐車場
あり
(無料・177台)
※ニッコウキスゲの最盛期には臨時駐車場が開放されます
霧降高原・キスゲ平園地の地図
栃木県日光市所野1531
【エリア別】日本全国の雲海スポット
日本全国にある定番から穴場までamAtavi編集部がおすすめする雲海スポットを発生しやすい時期の一緒にエリア別でまとめています。本格的な登山が必要ない車やロープウェイなどで行けるスポットを中心にご紹介しています。