ブランドコシヒカリの一大産地、新潟県南魚沼市は雲海の一大スポットというのをご存知でしょうか?
全国には雲海スポットが多数ありますが、南魚沼市から十日町市をつなぐ『魚沼スカイライン』は、なんと車からも雲海が見られるポイントが多数あります!
今回はそんな魚沼スカイラインの展望台などのスポットから、雲海の発生時期・条件などの情報まで動画と一緒に詳しく紹介していきます!
目次
魚沼スカイラインとは?
魚沼スカイラインは正式名称を一般県道田沢小栗山線といい、南魚沼市の八箇峠から十日町市の十二峠までの18.8kmを結ぶ観光道路です。
魚沼丘陵の尾根沿いから魚沼盆地(六日町盆地)を眼下に、遠くには八海山や谷川岳、苗場山などの名峰を望めることからドライブコースとして人気です。
冬季は積雪のために通行止めとなりますが夏は避暑、秋は紅葉スポットとして多くの人が訪れます。
また、関越自動車道の六日町ICをはじめ、塩沢石打ICや湯沢ICからも20分以内圏内と好アクセスなのも人気を後押ししています。
魚沼スカイラインの全線開通時期は?
2023年は5月19日(金)9:00から全面通行が解禁です!
魚沼スカイラインがある南魚沼市や十日町市は特別豪雪地帯に指定されるほど、雪深い地域です。
ですので、魚沼スカイラインは例年11月中旬~5月下旬前後まで通行止めになります
(※4月下旬ごろに一部区間は通行可能になることがあります)
過去の全線開通日
2022年:6月14日(火)13:00~
2021年:6月3日(木)9:00~
2020年:5月22日(金)9:00~
2019年:6月3日(月)9:00~
2018年:5月18日(金)9:00~
2017年:6月5日(月)9:00~
魚沼スカイラインで雲海の絶景を楽しむ!
まずは六日町展望台から見た雲海のVR動画をご覧ください
(360°画面を動かせます!)
夜明け前後にかけて雲海が発生する様子は朝日とあいまってまさに絶景です!
魚沼盆地の雲海は最盛期となる秋ごろには3割(3日に1回程度)と高確率で発生するといわれています。近年、雲海を観光資源として魚沼スカイラインの各所でビュースポットの整備も進んでいます。
また、地元のPR団体が雲海予報も発表しています。
魚沼盆地の雲海出現予報
(南魚沼雲海ハント/南魚沼シティマーケティング)
このエリアでの雲海の発生メカニズムなどを詳しく解説していきます!
魚沼スカイラインでの雲海の発生条件と時期
魚沼盆地(六日町盆地)は中央に魚野川が流れ、周囲を標高600m~2,000mまでの山々に囲まれています。
そして、おいしいお米が作られる条件でもある昼夜の寒暖差が大きいエリアです。
これらの地理的な条件は雲海を発生させやすいと言えます。
魚沼スカイラインから見ることができる雲海の種類と発生条件
このエリアで発生しやすいのは放射霧と言われる最もポピュラーなもので、発生する際の条件は以下です。
- ・発生するポイントでの湿度が高い
(前日に湿気の滞留や雨が降るなど) - ・放射冷却で地表が冷やされる(晴れる)
- ・水蒸気を含んだ冷えた空気がその場でとどまる(風がない)
- ・冷やされた空気が飽和状態に達して霧が発生する
- ・上空が地上より気温が高い状態(逆転層)になっている
これらの現象は盆地や山間で寒暖差が大きくなる春と秋によく発生します。
魚沼盆地には魚野川という湿度の供給源が流れているので、霧が発生するには最適なエリアだといえます。
魚沼盆地で発生する雲海の種類と条件
放射霧による雲海
前述のとおりです。
蒸気霧による雲海
湖や川の水温が地上の気温よりも高い際に、冷たい空気がそこに流れ込むことで水面が蒸発して発生する霧で、主に秋から冬にかけて発生がしやすいです。
南魚沼市の10日間の天気予報
(tenki.jp)
魚沼盆地で雲海が発生しやすい時期と時間
雲海が発生しやすい時期
前述のとおり、昼夜の寒暖差が大きい日に雲海は発生しやすくなりますので、魚沼盆地では春と秋が雲海シーズンといえます。
特に秋9月下旬~11月中(※)は日中の湿度も高めになることも多く、高頻度で雲海が発生するといわれています。
※魚沼スカイラインは11月中旬ごろから冬季通行止めとなります
雲海が発生する時間帯
日の出前~8時くらいまでの早朝が一番きれいに見えます。
※気象条件が整わなければ発生しないので見られない場合もあります
※冷え込む季節の早朝ですので防寒対策があると安心です
展望台などのビュースポットを紹介!
魚沼スカイラインの沿道には駐車や展望ができるスペースが点在しています。場所によっては車の中からも魚沼盆地を見下ろすことができるので、他の地域にある雲海スポットに比べるとお手軽に雲海を堪能できます。
そこで、魚沼スカイラインの入口までのアクセスや各展望台の場所をマップコードとともに紹介していきます!
※魚沼スカイラインは一部区間で道幅が狭くなっているので運転の際にはご注意ください
魚沼スカイラインの入口
魚沼スカイラインの入口は南魚沼市と十日町市にあります。
八箇峠入口(南魚沼市側)
関越自動車道「六日町IC」より、国道253号、県道560号線を経由して約5分
マップコード:253 595 385*27
十二峠入口(十日町市側)
関越自動車道「塩沢石打IC」より、県道28号線、国道353号線を経由して約10分
マップコード:253 256 206*63
展望台をマップコードとともに紹介
赤い花火のようなマークが展望台の場所です。
(北側から順に紹介していきます)
魚沼スカイラインには展望台が5ヶ所整備されていますのでご紹介します。
(八箇峠入口から順にご紹介します)
魚沼スカイラインの散策マップ
(新潟県公式ホームページ)
※PDFファイルが表示されます
八箇峠見晴台
八箇峠入口から車で約4分
マップコード:253 594 532*83
南魚沼市にある八箇峠側入口から約1.5km進むと最初にある展望スポットです。ここに駐車して約200m十日町市側に進んだ場所が雲海のビュースポットとして人気です。
(ビュースポットは路側帯なので通行や撮影時にはご注意ください)
六日町展望台
八箇峠入口から車で約5分
マップコード:253 564 658*54
八箇峠見晴台の次の展望スポットが「六日町展望台」です。駐車スペースがあり車からも眺望が楽しめます。
護国観音展望台
八箇峠入口から車で約10分
マップコード:253 502 558*80
六日町展望台を通り過ぎて車で7分ほど進むと、左手に「護国観世音」と刻まれた石碑があり、そこを左折して進むと「護国観音展望台」があります。
そこには地域住民の方々が立てた戦没者をまつった石碑や観音像があり、観音像の裏手が展望台になっています。
護国観音展望台からは「樽山」の山頂へ続くトレッキングコースが整備されていて、15分ほどで山頂に行くことができます。
この樽山の山頂からは魚沼スカイラインの道筋と魚沼盆地を一望できます。
十日町展望台
八箇峠入口から車で約20分
マップコード:253 471 199*00
十日町展望台から10分ほどの場所にあるのが「十日町展望台」です。この展望台にはトイレもあります。
この公衆トイレの脇から展望スペースに上ると大パノラマの風景を望むことができます。
魚沼展望台
八箇峠入口から車で約35分
マップコード:253 348 027*42
十日町展望台から15分ほどの場所にあるのが最後の展望スポット「魚沼展望台」です。
魚沼展望台は標高が920mあり、全ての展望台の中で一番高い位置にあります。
この展望台にはトイレやベンチなども完備されています。
また、近くには当間山の山頂へ続く森林ウォーク道も整備されていて、20分ほど歩くと当間山山頂へ行くことができます。
(公衆トイレの脇に登山道の入口があります)
魚沼スカイラインのその他の見どころ
紅葉も楽しめる!
魚沼スカイラインは紅葉の名所としても人気です。秋の雲海のハイシーズンには紅葉も見ごろを迎えますので、一緒に楽しむこともできます。
魚沼スカイラインでの紅葉の見ごろの時期
例年10月中旬~11月上旬
※11月は降雪・積雪の状況によって、冬季通行止めになる場合があります
夜景・星空の鑑賞スポットとしても人気!
八箇峠見晴台から見た街の夜景と星空を収めたVR動画をご覧ください
(360°画面を動かせます!)
魚沼スカイラインは開通期間中は24時間開放されているので、各展望スポットで夜景や星空の鑑賞もできます。
星空鑑賞をしてからそのまま雲海を楽しもうと車中泊をする人も多いです。
周辺にも雲海スポットが多数!
魚沼盆地周辺には他にも雲海が見られるスポットがありますのでご紹介します。
坂戸山(さかどやま)
魚沼スカイラインの八箇峠入口から車で約15分
(ふもとの駐車場まで)
住所:新潟県南魚沼市坂戸330
マップコード:417 211 291*13
南魚沼市にある標高634mの山です。この山の山頂も魚沼盆地の雲海を一望できるスポットとして人気です。
ふもとの鳥坂神社、もしくは旧深谷市の山の家の駐車場に車を停めて薬師尾根コースを登ります。
約1時間で山頂に行くことができます。
※登山道は整備されていますが、高低差が500m近くあり急こう配でもあります
枝折峠(しおりとうげ)
魚沼スカイラインの八箇峠入口から車で約60分
住所:新潟県魚沼市宇津野 枝折峠
マップコード:785 210 869*52
南魚沼市の隣にある魚沼市の国道352号線(樹海ライン)にある峠です。
枝折峠は奥只見湖方面でできた雲海が山を下る「滝雲(たきぐも)」が見られるスポットとして全国的に有名です。
こちらの記事で詳しい情報をご紹介しています。
星峠の棚田(ほしとうげのたなだ)
魚沼スカイラインの八箇峠入口から車で約60分
住所:新潟県十日町市峠
マップコード:298 138 506*52
新潟有数の人気を誇る棚田です。大小約200枚の棚田が約150ヘクタールに渡って広がっています。
ここでは「里山の棚田×雲海」や「里山の棚田×星空」の風景が人気で多くのカメラマンが撮影に訪れます。また、大河ドラマ「天地人」のオープニング映像など多くの映像作品のロケ地としても有名です
こちらの記事で詳しい情報をご紹介しています。
まつだい芝峠温泉 雲海
魚沼スカイラインの八箇峠入口から車で約40分
住所:新潟県十日町市蓬平11-1
マップコード:298 239 643*16
露天風呂に入りながら里山の雲海を堪能できる全国的にも人気の温泉宿です。風景だけでなく食事がおいしいのも人気の一因となっています。
午前10時からは日帰り温泉の営業もしているので、魚沼スカイラインでの雲海鑑賞後に立ち寄ってみるのもおすすめです。
まとめ
・魚沼スカイラインは雲海がみられるドライブスポット
・積雪がある時期(例年11月中旬~5月下旬ごろ)は通行止めになる
・9月下旬~11月中の早朝には3割の発生率で見ることができる
・沿道には5か所の展望スポット(駐車場付き)がある
・周辺にも雲海を堪能できるスポットが多数あり
市街地からも近いので、お手軽に雲海ドライブを楽しんでみるのはいかがでしょうか?
余談ですが、「魚沼産コシヒカリ」の中でも、南魚沼産(旧塩沢町エリア)のコシヒカリは特に評価が高いのをご存じでしょうか?
雲海がたくさん発生するほどの寒暖差や、山々に磨かれた水質がお米作りに最適なのかもしれませんね。
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(さとふる)
魚沼スカイラインからの雲海の動画紹介
魚沼盆地の全部を覆う壮大な雲海の動画をご紹介します
雲海と日の出のコラボレーションが幻想的な動画をご紹介します
魚沼スカイラインの基本情報
利用案内
開通(通行可能)期間
例年6月上旬~11月上旬
※積雪・除雪の状況によって変動します
新潟県中越エリアの交通規制情報
(新潟県土木部ホームページ)
※「560号線 田沢小栗山線」の項目をご確認ください
営業時間
開通期間中は24時間通行可能
休業日
開通期間中は無休
※災害発生時や予報がある場合は通行禁止になる可能性があります
料金
通行料無し
(無料)
問い合わせ先
南魚沼市観光協会
025-783-3377
十日町市観光協会
025-757-3345
魚沼スカイラインの個別の通行規制状況
-南魚沼管内
南魚沼地域振興局地域整備部 維持管理課
025-772-2249
-十日町管内
十日町地域振興局地域整備部 維持管理課
025-757-5203
魚沼スカイラインに関する各種情報ページ
魚沼スカイラインのガイドブック
※容量が大きいPDFファイルですのでご注意ください
南魚沼エリアの雲海スポット紹介サイト
(南魚沼雲海ハント)
>>【ヤフートラベル】で周辺の宿泊施設を探す(PayPay利用可能)
魚沼スカイラインへの行き方・アクセス
公共交通機関
JR六日町駅もしくはJR石打駅よりタクシー
※魚沼スカイラインは大型バスは通行禁止のためバス便がありません
車
八箇峠入口(南魚沼市側)
関越自動車道「六日町IC」より、国道253号、県道560号線を経由して約5分
十二峠入口(十日町市側)
関越自動車道「塩沢石打IC」より、県道28号線、国道353号線を経由して約10分
駐車場
あり
(無料)
※各展望スペースの周辺にあります
魚沼スカイラインの地図
新潟県南魚沼市八箇峠~十日町市十二峠
【エリア別】日本全国の雲海スポット
日本全国にある定番から穴場までamAtavi編集部がおすすめする雲海スポットを発生しやすい時期の一緒にエリア別でまとめています。本格的な登山が必要ない車やロープウェイなどで行けるスポットを中心にご紹介しています。