松山城や道後温泉、みかん、しまなみ海道と全国区にその名を知られるものが多い愛媛県。
そんな愛媛には秘境と言ってもいいような自然も溢れています。今回は愛媛県にある「滑床渓谷」を中心にご紹介します。
目次
滑床渓谷のみどころ
足摺宇和海国立公園に属する水のオアシス!
1972(昭和47)年11月に設定された「足摺宇和海国立公園」は愛媛県と高知県にまたがる国立公園です。
公園の特長は四国南西部の島しょ部を含む海岸部と、内陸部の1,000m級の山々を含むその変化にとんだ景観です。その中で「常滑渓谷」は、四万十川上流に位置し、花崗岩(かこうがん)のその滑らかな河床(川底)や、連続する滝の他に、ウラジロガシ・タブノキ・ブナ・カエデなどの植物が作る渓谷沿いの森林の美しさも人気で、新緑・紅葉ともに楽しめると人気です。
景色の美しさや景勝地としての楽しみ方もひとつなのですが、近年ではその滑らかな河床を生かしたキャニオニングなども人気を博しています!渓流釣りを楽しむ方も多く、釣り堀も整備されています。他ではキャンプ場もあり、アウトドアライフを楽しむこともできます。
散策や、ご準備のある方は、鬼ヶ城山系の登山を楽しむこともできます。歩くごとに変化する景色は、マイナスイオンの中で日常を忘れてしまうような時間になるのではないでしょうか。
滑床渓谷のおすすめポイント
雪輪の滝をはじめとする渓谷美を感じる
「滑床渓谷」の中で、滝を楽しむというは醍醐味のひとつです。その中で中心的な滝が「雪輪の滝」です!
【日本の滝100選】にも選出されている「雪輪の滝」は、選出されたのも頷けけるほど、滑らかな一枚岩を流れるさまは、他の滝とは一線を画すものです!雨が降ったあとの迫力は滝の醍醐味ですし、季節ごとの変化も見逃せません。冬には雪に覆われる中の滝を目撃することも!(※足場が悪いのでご注意を!)
12kmにも及ぶ「滑床渓谷」には他にも見どころが多いですが、渓谷沿いの木々をみながら春から夏はその涼しさやマイナスイオンに、秋はとても有名な紅葉に癒されるという声がとても多いです。
苔が趣きを添える花崗岩や川のせせらぎを聞きながら進みながら河床を見て行けば、そこかしこに”滑床”の名を実感できる河床も発見できます!渓谷のキャストひとつひとつが織りなす渓谷美に触れ、リフレッシュできること間違いなしです!
是非、見たことない大自然に飛び込んでみませんか?
キャニオニングやキャンプ・釣りなどのアクティビティも充実
大人も童心に帰してしまうキャニオニングはヨーロッパ発祥のリバースポーツ・リバーアクティビティです。その魅力は装備はあるものの、身一つで川と一体になれるというところ!清流・渓流があってこその贅沢な遊びですね。
「滑床渓谷」では、その滑らかな河床や、豊かな水流、豊富な滝や傾斜などを利用してこのアクティビティを満喫することができます!何と高さ40mから滝壺にドボーンと滑り下りたり、飛び込んだりとスリル満点!ロープを使って下降なんて場所もあれば、水流激しいいなかをロッククライミングしたりと、心地よい疲労感を感じれば、その日はぐっすり眠れそうですよね!
スリルの合間にはウェットスーツの浮力で川面をプカーっと浮かんでリラックスタイムもあったりと正に至れり尽くせり!川ならではの遊びにチャレンジしてみませんか!?
川といえば川釣りでしょ!という方もいらっしゃると思います。もちろん「滑床渓谷」では、渓流釣りも楽しめます。注意事項もあって、アマゴ釣りの方は、渓谷の自然保護、永続的な釣りを楽しめる場所であるために、キャッチ&リリースの徹底をお願いします!とのことですよ!
釣った魚は食べたい!という方には、ニジマスやアマゴの養殖もされていて釣堀もあるというオマケつき!キャンプ場滞在ならば、キャンプ場に戻って釣った魚を美味しくいただくことも可能!
キャンプ場が併設されている強みですね。時期によっては利用客の少ないキャンプ場ですが、車が横付け出来ないなどありますのでご注意を!もしかしたら、他のゲストがいなくて夜も自然を独り占め!なんてチャンスもあるかもしれません!
せっかくの大自然ですから、散策や登山ももちろんいいですが、川原ならではの楽しみを体験してみてはいかがでしょうか。
多くの野生動物に出会える
「滑床渓谷」周辺でよく目にするのが、サルに注意の表示。そう、この大自然は人間だけのものでなく、野生動物にとっても住処になっています!
荷物やとくに食べ物に飛び掛かることもあるおサルさんとは、適度に距離をとるようにしましょう。事前に心の準備があるとないとでは、まったく違います。また、餌を与えないでとも表記がある通り、食べ物を与えるのも厳禁です。これを守れば、普段では触れ合うことのない動物たちを間近に見ることができます。
人が減る夕刻以降には、鹿を目撃することもあるかもしれません。これも、豊かな自然だからこそなせる業。とはいえ、あまりに暗くなる前に、引き返すことをお勧めします。
自然が良い思い出になるのは、安全に帰れたからこそ。必要以上に怖がることはないですが、注意は払うようにして、動物との遭遇もよい思い出として記憶に残してください!
紅葉を楽しむ
暖かいシーズンのアクティビティはもちろん楽しく、新緑も美しい滑床渓谷ですが紅葉のシーズンも見逃せません。
秋の彩りが徐々に深まり、水のせせらぎが聞きながらトレッキングなどを楽しんではいかがでしょうか。また、リバーシューズを履いて川に入りながらのトレッキングツアーなどもあります。
アクティビティジャパンでは滑床渓谷関連のアクティビティの予約が可能です。
季節ごとに様々に移り変わる滑床の自然に触れてリフレッシュしてみませんか。
滑床渓谷の関連イベント・プラン
夏でも涼を求めて訪れる方の多い「滑床渓谷」。キャニオニングで冷たい水にずっと入っていて、体が冷えるなんてこともあります。
そんなときは、周辺の温泉施設を訪れてみてはいかがでしょうか。「滑床渓谷」から車で1時間圏内にある「森の国ぽっぽ温泉」は全国でも数少ない駅の構内にある天然の温泉です!
JR予土線の「松丸駅」の2階にあり、山の稜線を眺めながらゆったりとお湯に浸かれる場所です。大人でも520円という料金で利用でき、営業時間は10:00~22:00(札止めは21:30)と遅くまで営業しています!
明治(あけはる)の湯・滑床(なめとこ)の湯・家族風呂・足湯(無料)の施設からなるこの温泉は、明治(あけはる)の湯・滑床(なめとこ)の湯で男女湯が日別に入れかわります。
どちらにも露天風呂を完備していて、開放的な気分も味わえますし、冷えた体もぽかぽかになれますよ!
「滑床渓谷」の後に、是非立ち寄ってみてください!
滑床渓谷の動画
素敵な動画をご紹介します!
滑床渓谷の基本情報
利用案内
営業日
無休
営業時間
終日
※明るい時間をおすすめします
休業日
なし
※自然環境なので、通行止めや天候にはご注意ください
料金
無料
※アクティビティ等お申込みの場合は別途費用
問い合わせ先
松野町役場 ふるさと創生課
連絡先:0895-42-1116
滑床渓谷に関する各種情報ページ
滑床アウトドアーセンター
※キャニオニングやキャンプ等のご予約等
Forest Canyon
※キャニオニングやサイクルクルージングのご予約等
滑床渓谷への行き方・アクセス
公共交通機関
JR予土線 松丸駅 よりタクシーのみ
※松山駅より約3時間
車
松山方面から
松山自動車道 三間I.C →県道57号→ 鬼北町 →国道320号 →国道381号 →松野町 →県道8号 →県道270号 →滑床渓谷
※周辺は道幅がせまく、山道のため運転には十分ご注意ください!
駐車場
あり(150台 無料)
滑床渓谷の地図
Tea break -Cover Story-
渓谷の秋は瞼の裏に
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決断を先延ばしする癖を、直せないまま大人になってしまったせいで、チャンスなんてものに縁はなかった。
目の前にチャンスらしいものがあって、それを取りに行くのが自分だけなんて状況でもない限り、エントリーすらしない生き方を好んだ。
何かを選ぶことがとても苦手だとずっと思っていた。
そんなある日、大好きだった”ばあちゃん”が亡くなった。
子供の頃よく預けられたこともあってか、”ばあちゃん”はすごく身近な人で、一番頼りになる大人だった。
「自分で決めなさい。」とよくばあちゃんが言っていたけど、僕はその度に「ばあちゃんが決めて。」と言っていた子供時代をよく覚えている。
ちょっと遠方に住んでいることもあって、ここ最近あまり会いに行けてなかったことが悔やまれる。
人はいつ死んでしまうか、本当に分からない。
自然に伝う涙を拭うことも忘れて、ばあちゃんの一生を思った。
晩年は寂しかっただろうか?
やりたいことは出来ただろうか?
思い残すことがあったろうか?
身近な人が亡くなるのは初めての経験だった僕は、急に『死』を自分事としてとらえた。
恐怖とも、刹那とも違う感覚で。
ただ、ハッキリわかったことは、時間は永遠ではないということ。
季節はもう廻ってこないということ。
生まれたてから思春期までが春なら、今僕は夏を迎えているんだろう。
この夏をどう過ごすかが、これから来る「〇〇の秋」の「〇〇」部分を決めるんだろう。
何も選ばない人生だとしたら、「何も選ばないことを選んでいる」自覚をせめて持たないといけない。
そんな気がした。
ちょうど涙が乾く頃、ばあちゃんと見た渓谷沿いの紅葉の鮮やかな色を思い出した。
【エリア別】日本全国の紅葉ライトアップ情報
紅葉ライトアップ特集
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