北海道は国内のみならず今や世界中から人が訪れる巨大観光地となっています。雪質の良いニセコやトマムなどのスノーリゾートが多く、北海道の代名詞とも言える大自然だけではなくアクティビティも豊富です。
観光スポットは数多く、旭山動物園や札幌市内から程近い北海道神宮等も人気があります。
旅行での楽しみのひとつがご当地グルメですが、食の面でも定番のジンギスカンはもちろん、新鮮な魚介類をはじめ海の幸を楽しめるマルチぶりを発揮しています。
お酒の後の〆パフェも、もはや全国区の人気となっています。
そんな北海道の冬のイベントではさっぽろ雪まつりが有名ですが、今回は層雲峡温泉と、もうひとつこの地で開催される冬のイベント氷瀑まつりを中心、層雲峡の数多い魅力をご紹介します。
層雲峡温泉のみどころ
層雲峡?! 温泉は?場所は?
層雲峡の場所
層雲峡(そううんきょう)は北海道のほぼ中央、上川町にある峡谷です。大雪山国立公園に位置し、石狩川を挟んで約24kmもの断崖絶壁が続いています。
夏には町花でもあるえぞつつじは大雪山に花開き楽しむことができます。
冬の平均気温は氷点下に達し一面の雪の世界を楽しむことができるうえ、夏場の平均気温は最高でも20度以下というのですから避暑にも最適です。
層雲峡へは札幌の千歳空港から車や電車でのアクセスも可能ですが、東京や名古屋から行かれる方は旭川空港からアクセスすることもできます。
札幌(千歳空港方面)からのアクセスであれば高速道路を利用し約2時間程度の場所で、距離にして約200㎞です。
旭川からは約1時間30分前後です。どちらからのルートを選択される場合も、冬は特に天候や道路状況に左右されるのでご注意ください。
層雲峡の温泉はどこで入れるのか
北海道には登別温泉や過去のサミットで有名になった洞爺湖温泉など全国的に知名度の高い温泉地域が数多くあります。
層雲峡にも大雪山黒岳山麓に層雲峡温泉があり、温泉を満喫することができます。
この層雲峡温泉エリアは大型ホテルなどが立ち並び、北海道でも有数の規模を誇る温泉街を形成しているため温泉を楽しみに足を運ぶ人も少なくありません。
冬には非常に冷えるこの地域ですからウインターアクティビティ後の温泉は格別です!また紅葉の散策や新緑浴を楽しむために層雲峡を訪れる方も多く、自然を満喫した後にゆったりと温泉に浸かり疲れを癒すのも堪りません。
層雲峡のおすすめのホテル情報を含む基本情報はこちらからご確認ください。
層雲峡に日帰り温泉(公衆浴場)はあるの?
せっかく温泉地に泊まっているのだから、自分の宿泊している施設の温泉だけではなく湯めぐりがしたいという方も多いのではないでしょうか。
他の温泉も楽しみたい!という方に朗報です。夏場の登山の疲れ、ウインターアクティビティで冷え切った体を温かいお湯で癒せる公衆浴場が層雲峡温泉にもあります。
「黒岳の湯」は大浴場の他にも露天風呂やサウナ、水風呂も備える温浴施設で、日帰り入浴のみとなります。料金は大人は600円 子供は300円でとリーズナブルに楽しむことができます。
低張性弱アルカリ性高温泉の泉質は、筋肉痛、神経痛、五十肩、冷え性などに効果があるとされています。露天風呂からの四季折々の眺めを体験しに行かれてはいかがでしょうか!
黒岳の湯 割引クーポン情報
さらに、上川町のホームページで割引クーポンが手に入る場合があります。割引クーポンはこちらのページからご確認ください。※必ず提供されていりるとは限りません
公衆浴場以外にも、ホテルや宿泊施設で日帰り温泉を実施しています。
ホテル大雪
層雲峡を眺めながらゆっくりと入浴ができる眺望がウリの温泉で、紅葉の時期は実に見事な眺めを楽しめ癒されます。
利用時間:11:00~17:00
入浴料金:大人 1,000円/小人 800円 ※レンタルタオルは330円
※宿泊者多数の場合は15:00まで
層雲峡 朝陽亭
日帰りの食事つきプラン等充実したコースもあり、大きなガラス越しに雄大な層雲峡を眺めながら入浴を楽しめます。
利用時間:13:00~19:00 ※入浴は20:00まで可
入浴料金:大人 1,200円/小人 600円
※タオルは持参するか有料レンタル(300円)
※日帰り入浴を受付不可の場合あり
※年末年始・お盆期間・特定日(連休)など時間変更になる場合あり
※利用前に電話にて確認要
日帰り入浴は繁忙期など受付していない時期もあるので、どちらの施設を利用する場合でも事前のお問合せ・確認をおすすめします。
各ホテル・宿泊施設でそれぞれ特色ある温泉施設を備えています。事前の確認は必要ですが、日帰り入浴だけであれば、大人1人1,000円というところがほとんどなのでぜひチャレンジしてみてください。
次にはここに泊まってみようというホテルが見つかるチャンスかもしれません!よいお湯を!
大人気の層雲峡の紅葉
温泉や登山など層雲峡の魅力は多面的であり、自然を中心とした様々な楽しみ方があります。
少し足を延ばせば絶景はどこにでも転がっているというような場所でひと際人気なのが層雲峡の紅葉です。黒岳の紅葉は層雲峡ロープウェイの中から色づいた山肌の美しさ堪能できる空中散歩のようで、非常に人気です。
大雪山系の山々に囲まれた層雲峡温泉は、車で少し行けば紅葉を楽しめる場所ばかり。このエリアは夏になると高山植物の宝庫でもあります。
気温の低さや高山エリアであることにより、どこよりも遅く花々が開花しどこよりも早く紅葉します。日程的に10月から11月と考えられがちな紅葉の見ごろですが、9月中旬ごろから紅葉は始まるので申し込みはお早めに!JTB・HIS・J-TRIPなどからツアー予約ができます。
ミステリーツアーなど人気ツアー満載!クラブツーリズムの札幌発バスツアーもおすすめです。北海道旅行で札幌泊を楽しまれる方も多いですが、こちらのツアーなら層雲峡・黒岳の紅葉を楽しめるだけでなく他のエリアも回るものも多いのでより楽しめます。札幌発で日帰りのものもあれば、1泊のものもあるので予定に合わせて選べばより充実した北海道旅行を楽しめるのではないでしょうか。(季節のおすすめからご確認ください)
層雲峡の紅葉は日本一早い紅葉ともいわれ、紅葉シーズンには多くの観光客が訪れます。山間ということもあり多くの車が往来できる複数車線の道路があるわけではないので、この時期にはマイカー規制が実施されます。
やっぱり冬がおすすめ?スキー・スノーボード以外のアクティビティは?
北海道自体が冬には雪深いエリアですが大雪山国立公園に位置している層雲峡エリアは雪の降らない時期の楽しみも多いです。北海道のほぼ中央に位置する層雲峡は大雪山の麓の大自然を満喫できる場所なので、季節ごとの花々や紅葉の時期の美しさも筆舌に尽くしがたいです。
寒い時期が長い北海道なので、冬には冬ならではのイベントやアクティビティもたくさんあり、それは層雲峡でも同様です。
スキーやスノーボードはもちろん楽しめますし、冬の黒岳は北海道を代表する山岳スキー場でもあります。(※スキーレンタルはありますが、スノーボードレンタルはないのでご注意ください 1月から2月ないし3月にかけてロープウェイは整備運休が実施されペアリフトのみになるので注意が必要です)
本格的なスキーやスノーボードは気が引けるという方でも冬の時期を楽しめるアクティビティがあります。その一つが「大雪 森のガーデン」の冬季イベントです。
スノーキャットクルーズ(圧雪車乗車体験)・スノーラフティング・スノーチューブスライダー・スノーシューウォークの4種類から3種類を15分ずつ体験できる有料サービスで、3回とも同一内容を体験というのもアリです。
せっかくの北海道のパウダースノーを見ているだけではもったいない!北海道のホワイトパラダイスを体験してみてはいかがですか。
氷瀑まつりは1月下旬から3月中旬までの期間限定イベント!!
2024年 層雲峡温泉氷瀑まつり 開催概要
2024年の開催で49回目を迎える『氷瀑まつり』は何といっても夜のライトアップを見逃せません。醍醐味である氷像等はバッチリ楽しめます。また2024年のメインステージではさまざまなイベントが行われる予定で、例年は和太鼓や日本遺産「上川アイヌ」の舞踊ショーも開催されています。
また、氷で作る神玉(かみたま)が鎮座している「氷瀑神社」もおすすめです。
神玉にお賽銭が貼りついたら、恋愛・金運・受験合格等の御利益があると言われてます。必ずお参りをしないともったいない!
ゴムチューブで滑り下りるチューブスライダーです。子供だけでなく大人まで楽しめるアクティビティで毎年人気です。2024年の料金は1つ500円/15分間。
層雲峡エリアの関連イベント・プラン
アイスパビリオン
世界初と銘打っている体験美術館で、テーマは北海道に相応しいユニークな氷と寒さ!
雪と氷の世界が何と一年中再現されている異次元空間では、大きな氷柱が林立して最低マイナス41度の世界を満喫できます!
クリオネの展示や、バナナのくぎ打ち!も体験できます。冬だけじゃなく、夏も行ってみたいですよね!冬季はかまくら体験や、巨大滑り台でのソリ体験なんかもおすすめです!
層雲峡 氷瀑まつりの動画
体験する前に旅ごごろに火をつける動画をご紹介します。
まずは動画でお楽しみください!!
氷瀑まつりの基本情報
利用案内
開催期間
2024年1月27日(土)~3月17日(日)
営業時間
17:00~21:00
休業日
なし
料金
500円
kkdayから購入可能
問い合わせ先
層雲峡観光協会
連絡先:
01658-2-1811(層雲峡観光協会)平日8:30~17:30
01658-5-3350(層雲峡観光協会案内所)10:30~17:00
層雲峡エリアに関する各種情報ページ
層雲峡観光協会公式サイト 第49回氷瀑まつり 公式サイト
大雪山国立公園 層雲峡ビジターセンター
北海道上川町公式サイト 新着情報ページ
層雲峡観光協会 公式Facebook
アクセス情報から開催概要の他、みどころや詳細情報が多数。お出かけ前に確認してみてください。
寒いシーズンにも紅葉シーズンにも人気のおすすめ宿泊情報
層雲峡温泉 朝陽リゾートホテル
お風呂が自慢の有名ホテル
上記の写真リンクから宿泊プランの検索・予約が可能です(じゃらん)
層雲峡温泉 層雲峡観光ホテル
四季を通して楽しめる露天風呂
上記の写真リンクから宿泊プランの検索・予約が可能です(じゃらん)
>>じゃらんで「層雲峡温泉エリア」のすべての宿泊プランを見る
>>楽天トラベルでさがす
>>JTBでさがす
>>一休.comでさがす
層雲峡への行き方・アクセス
公共交通機関
■札幌から
札幌駅 →旭川駅 →上川駅 約2時間5分 ※特急列車利用
■旭川から
旭川駅 →上川駅 約1時間10分 ※普通列車利用
■網走から
網走駅 →上川駅 約3時間10分 ※特急列車利用
車
■札幌から
道央自動車道 札幌I.C. →旭川鷹栖I.C. →比布JCT →旭川紋別自動車道 上川層雲峡I.C.
→ 国道39号 →層雲峡 約3時間
■旭川から
愛別I.C. →旭川紋別自動車道 上川層雲峡I.C. → 国道39号 →層雲峡 約1時間30分
駐車場
ご宿泊のホテル等に直接お問合せください
氷瀑まつりの地図
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Tea break -Cover Story-
テンションの境界線
ふーっと息をついて、大きな湯船に体を沈める。
冷え切ったからだにゆっくりと血が巡りはじめる。
いよいよ冬に突入した北海道は、期待通りの白い世界だ。
昔よく、ウインタースポーツを楽しみに雪深いエリアに行くとき
雪が降り始めるサービスエリアで、体も心もモードがスイッチしたことを思い出す。
雪の少ない都心では、ちょっとの雪でも寒くて仕方ないと感じるのに
これから雪と戯れに行くと思うと、その寒さが半減した。
今回の行程では飛行機を利用したため、ひとっ飛びで来てしまったせいか
心の準備もできないまま降り立った空港付近の白さに驚嘆し、機外の温度で2度驚く始末。
北海道といえば札幌だった自分史上初の旭川に心は震え、体も震える。
空港からまだまだ旅は続く。
雪道を走るバスに揺られ、やっとのことで着いた場所は別世界だった。
最近は海外からの観光客も増えたということもあり結構な賑わいに
日頃の疲れも忘れテンションがあがる。
普段と呼ばれるデイリーライフの中では、年を経るごとに極力起伏を避けるようになってしまう。
変化がないとつまらなかった日々は遠く霞んでゆく。
やがて、変わり映えしない毎日に辟易としながら、変わり映えしない毎日を選ぶ。
それは、最大限に効率を考えた知恵なのかもしれない。
慣れは人間の特性の一つでもある。
より刺激を求めるのも本能なら、より安定を求めるのも性かもしれない。
そんな風だから、テンションを上げることにしばらく遠ざかるとテンションの上げ方に戸惑う。
だからこそ、絶対的なテンション上昇エレメンツは超貴重だ。
圧倒的な雪だけでも、”普段”から足を踏み出しているのに、色とりどりの雪なんて・・・。
絶句からの絶叫だ!!
冷え冷えとした世界で、冷え冷えとした体とは裏腹に何かがものすごく熱くなってゆく。
”普段”とは違って、惜しみなく使える気力、体力。
枯渇したっていい。無性に今を楽しみたい。
そんな衝動に突き動かされ、テンションは自動上昇を続ける。
いつも頭のなかにある重しのような”重要”が、”些末”に変わってゆく。
そんな絶対的なテンション上昇エレメンツに酔いしれて、ときはあっという間に過ぎ去る。
そして、いま湯けむり漂う大浴場に浸かりながら、体温とともにじんわりと”普段”が戻り始める。
だけどそれは、さっきまでの余韻を残してとても心地よい。
だから、旅はやめられない。
天井から落ちた水滴を拭いながら、いつまでも浸かっていたい温泉と幸せに包まれた。