竹林の道と聞くと多くの人は京都嵐山にある「竹林の小径」を思い浮かべると思います。
京都駅から電車で10分圏内の向日市(むこうし)には、1.8kmにもなる大規模な竹林の道『竹の径』があるのをご存知でしょうか?
しかも、京都市が運営する『洛西竹林公園』も隣接していて、心落ち着かせる竹林を堪能できます。
そこで今回は『竹の径・洛西竹林公園』を動画と共にご紹介します。
目次
竹の径・洛西竹林公園のみどころ
竹の径がある向日市の北西部の丘陵地帯は昔から良質なタケノコの産地として全国的に有名です。
※洛西竹林公園は竹の径に隣接していますが住所は京都市西京区です
高度経済成長時にはこれらの竹林が宅地に変わっていく憂き目にあったのですが、環境や景観の保全を目的に竹の径や洛西竹林公園が整備されました。
竹の径のおすすめポイント
竹の径は向日市が整備した全長1.8kmにもなる竹林の道です。
その景観の良さから「全国遊歩百選」や「歩きたくなるみち500選」などに認定され、京都府からも「景観資産」や「文化的景観」にも選定されています。
そんな竹の径のおすすめするポイントをご紹介します。
様々な表情の竹林の道を楽しめる
竹林の道と言えば、脇に設置されている竹垣をイメージする方も多いと思います。
向日市の竹の径では、竹穂垣はもちろん、オリジナルで開発したものを含む計8種類の竹垣が並ぶエリアが点在しているので、自分のお気に入りの竹林の道の風景に出会うことができます。
設置されている竹垣の種類
竹穂垣(たけほがき)
竹の枝・穂を集めた代表的な竹垣で、嵐山の竹林の小径でも設置されています。
かぐや垣
-竹の径のオリジナルデザイン
かぐや姫の十二単衣をイメージして作られています。
古墳垣
-竹の径のオリジナルデザイン
隣接する寺戸大塚古墳にあやかったデザインで、アーチ内に格子が編まれています。
寺戸垣(てらどがき)
-竹の径のオリジナルデザイン
竹垣の定番、矢来垣(やらいがき)を基に作られていて、ガーデニングなどに使用されるウッドフェンスに似たデザインです。
物集女垣(もづめがき)
-竹の径のオリジナルデザイン
同市にあった物集女城(もづめじょう)の城壁をイメージしたデザインです。
来迎寺垣(らいこうじがき)
-竹の径のオリジナルデザイン
前述の竹穂垣と寺戸垣を組み合わせたようなデザインです。
深田垣
-竹の径のオリジナルデザイン
同市を流れる深田川をイメージしたデザインで、籐のかごのように竹を編んでいます。
海道垣
-竹の径のオリジナルデザイン
竹垣の上部が波打つように切ったデザインです。
レンタサイクルで巡れる
竹の径は最寄り駅から少し離れている(徒歩15分ほど)ことと全長が1.8kmあるので、レンタサイクルでめぐるのもおすすめです。
自転車であれば、自分のお気に入りの道の風景を回りやすいです。
最寄り駅のレンタサイクル利用案内
レンタサイクルを借りることができるのは、阪急京都線の洛西口駅(らくさいぐちえき)にある阪急洛西口駐輪センターです。
(阪急洛西口駅はJR桂川駅から徒歩10分ほどの駅です)
営業時間
6時30分~23時30分
※年末年始は休業です
利用料金
普通自転車:310円/日
電動アシスト付き自転車:420円/日
※利用には運転免許証などの身分証明書が必要です
※竹の径周辺は丘陵地帯なので、体力に不安がある方は電動アシスト付き自転車を借りるのをおすすめします
お問い合わせ先
阪急洛西口駐輪センター
075-391-6681
イベントも開催される!
竹の径では季節に合わせてイベントが開催されますので主な催しをご紹介します。
春はたけのこ
向日市の名産のたけのこは「物集女(もづめ)」ブランドとして人気です。
たけのこに関するイベントも開催されますので一部をご紹介します。
たけのこ掘り体験
毎年3月~4月にかけて、完全予約制のたけのこ掘り体験が開催されます。
早々に定員に達してしまうほど人気のイベントです。
朝掘りたけのこ直売会
毎年4月下旬の週末に1日限定で、その日の朝に採ったたけのこの即売会が開催されます。
ブランドたけのこを割安で買えることもあり、開場前から行列ができ1時間ほどで完売してしまう人気のイベントです。
-開催場所
JA京都中央 東向日支店
(京都府向日市寺戸町初田20-2)
-問い合わせ先
向日市役所 産業振興課農政係
075-931-1111
秋に開催されるライトアップイベント「竹の径・かぐやの夕べ」
毎年10月の第3土曜日・日曜日に開催される竹灯籠を使用したライトアップイベントです。
向日市立第6向陽小学校から洛西竹林公園までの約1kmの竹の径を4500本の優しい灯で照らします。
このイベントの最新情報はこちらからご確認いただけます。
京都市 洛西竹林公園のおすすめポイント
洛西竹林公園は公園で竹の資料館や日本庭園、歴史的な文化財の展示をしています。
竹の径に隣接しているのですが住所は京都市西京区です。
無料で楽しむことができる
園内には資料館や生態園(日本庭園)などがありますが、すべて無料で観覧することができます。
(駐車場も無料で利用ができます)
資料館は竹の生態や、竹を利用した道具や民芸品を学ぶことができます。
全国から集められた竹を鑑賞できる
生態園(日本庭園)には全国から集められた110種類の竹が植えられていて、その他にも桜をはじめ様々な草木が並び、季節の移ろいと竹のコントラストを楽しむことができます。
また、竹林の中を飛び石で進むことができるエリアもあり、撮影スポットとして人気です。
竹の径・洛西竹林公園の動画
竹の径と洛西竹林公園の雰囲気がわかる動画をご紹介します
竹の径・洛西竹林公園の基本情報
利用案内
※竹の径は一般道ですので開放時間などの指定はありませんが、沿道には私有地も多いので竹林への立ち入りはお控えください
洛西竹林公園の営業時間
9時~17時(最終入園は16時)
休園日
毎週水曜日
年末年始(12月29日~1月3日)
料金
入園無料
問い合わせ先
京都市洛西竹林公園
075-331-3821
竹の径・洛西竹林公園に関する各種情報ページ
洛西竹林公園への行き方・アクセス
公共交通機関
洛西口駅前、JR桂川駅前、JR向日町
京都市バス(西8系統)で「南福西町」バス停で下車、徒歩5分
(洛西竹林公園を東に抜ける形で竹の径も行くことができます)
車
京都縦貫道「大原野IC」もしくは「沓掛IC」より約10分
洛西竹林公園の駐車場
あり
(無料/22台)
竹の径・洛西竹林公園の地図
-向日市・竹の径
京都府向日市物集女町長野
-京都市洛西竹林公園
京都市西京区大枝北福西町2-300-3