薩摩川内の冬の名物『川内川あらし』の発生時期・条件や展望スポットをご紹介

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鹿児島県北西部(北薩エリア)の中心、薩摩川内市(さつませんだいし)では世界的にも珍しい冬の自然現象『川内川あらし』が見られるのをご存知でしょうか?

今回はその『川内川あらし』の発生時期や条件、展望スポットを詳しくご紹介していきます!


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川内川あらしとは?

九州で2番目に大きい、川内川(せんだいがわ)の流域で発生した雲海(霧)が強風を伴いながら川に沿って東シナ海に流れ込む世界的にも貴重な自然現象です。

この奇跡ともいうべき自然現象の発生には地理や気象などの条件が整ってこそ生み出されます。

川内川あらしの見どころ

川内川あらしの発生時期・時間は?

川内川あらしは例年9月下旬〜3月下旬ごろまで発生すると言われています。

川内川河口付近で見られる時間帯は午前7時~8時頃に多く、霧の規模が大きいとその時間以降も見られることがあります。

川内川あらしの最新の発生情報がわかる公式Twitter

川内川あらしの発生条件は?

この川内川あらしが発生するには地理的な条件と気象的な条件が整う必要があります。

地理的な条件

主な地理的条件は以下で薩摩川内市の川内川下流域はその条件を満たしていると考えられます。

1.河口付近まで両岸が山に挟まれている
通常、川内川ほどの大きな川の河口は扇状地のような広がっている地形が多いのですが、川内川の河口は両岸を山に挟まれていて雲海(霧)の出口がせまくなっています。

2.雲海(霧)の供給源がある
雲海(霧)が発生しやすいのは主に盆地や山間と言われています。このような地形では昼夜の寒暖差が大きくなりやすいためです。

川内川の流域は山地に挟まれていることや川内平野も昼夜の寒暖差が大きいことから雲海(霧)が発生しやすく、川内川あらしの供給源となっています。

3.雲海(霧)の供給源と海が近い
日中は海上の気温よりも陸の気温が暖かくなりやすいため水蒸気を多く含んだ海風が流れ込み、川内平野や流域の山間部の湿度を上げやすくします。

そして夜明け前から早朝にかけては前述の逆に陸風が発生しやすく、発生した霧を海に運びやすくします。

気象的な条件

川内川あらしが発生するためには以下の気象的な条件が必要です。

1.川内川の下流域で雲海(霧)が発生する
近年、日本各地で人気になっている雲海は川内川の下流域でも発生します。その発生条件は後ほどご紹介します。

2.海に向かって陸風が発生する
川内川の下流域は晩秋から初春の早朝にかけて海上よりも気温が低くなることがあり、その際に陸から海にかけて吹く陸風が発生しやすくなります。

薩摩川内市の10日間天気予報
(tenki.jp)

川内川の下流域で発生する主な雲海(霧)の種類と発生条件

放射霧
雲海(霧)の発生条件で一番ポピュラーなものが「放射霧」と言われるもので、川内川の下流域でも発生しやすいと言えます。

1.発生するポイント(川内川流域や川内平野)での湿度が高い
(前日に湿気の滞留や雨が降るなど)

2.放射冷却で地表が冷やされる(晴れる)

3.水蒸気を含んだ冷えた空気がその場でとどまる(風がない)

4.冷やされた空気が飽和状態に達して霧が発生する

5.上空が地上より気温が高い状態(逆転層)になっている

これらの現象は盆地や山間で寒暖差が大きくなる春や秋によく発生します。

川内川流域で前日に湿度が高めで、鹿児島北西部が移動性高気圧に覆われ、翌日もよく晴れ、風も穏やかという条件が揃うと雲海(霧)が発生しやすいと考えられます。
(放射冷却が起こりやすく、気温差が大きくなり霧が発生しやすくなります)

蒸気霧
湖や川の水温が地上の気温よりも高い際に冷たい空気がそこに流れ込むことで水面が蒸発して発生する霧で、主に秋から冬にかけて発生がしやすいです。

また、川内川の場合は河口付近の東シナ海でも発生しやすく、川内川あらしの出口付近では気嵐(けあらし)として幻想的な風景が見られることもあります。

川内川あらしの展望スポット

川内川あらしを展望・体験するおすすめのスポットをご紹介します。

月屋山(つきやさん)展望台

川内川あらしのビューポイントのメインとなる展望台が設置された標高約160mの山で、川内川の河口から東シナ海まで一望できます。
登山道入り口となる駐車場(約5台分)から徒歩約20分ほどで行くことができます。
(アクセスや利用案内は後述します。)

月屋山と瓊瓊杵命(ににぎのみこと)

この月屋山は天孫降臨伝説の主人公、瓊瓊杵命が「月を見るには良い山だ」と言った逸話も残っていてそれが由来とも言われています。

月屋山から車で約15分ほどの市街寄りの場所には、瓊瓊杵命をまつり、陵墓があるともいわれる新田神社(にったじんじゃ)が鎮座しています。

陵墓といわれている可愛山陵(えのさんりょう)をはじめ、長い参道と石段や樹齢800年とも伝わる御神木の大楠などが特におすすめです。

ちなみに天孫降臨伝説の場所、高千穂峰(たかちほのみね)は登山記「天逆鉾(あまのさかほこ)を見に登山の超初心者が『高千穂峰』を登る! 」でご紹介しています。

川内河口大橋

川内川の河口にかかる長さ631.2mの橋で片道に歩道が整備されています。川内川あらしが発生した際には、その強風が体験できるスポットとして人気です。

※橋の上は駐車禁止ですのでご注意ください

川内川あらしの動画

まさに神秘的と言うべき川内川あらしの空撮映像をご紹介します

 

川内川あらしのタイムラプスを中心としたプロモーション映像をご紹介します

月屋山展望台の基本情報

利用案内

開場時間

指定なし

閉場日

指定なし

入場料

無料

問い合わせ先

水引地区コミュニティ協議会
0996−26−3849

川内川あらしに関する各種情報ページ

川内川あらしの公式ホームページ

川内川あらしの公式youtubeチャンネル

>>じゃらんで薩摩川内周辺のホテル・旅館を検索・予約する

月屋山展望台への行き方・アクセス

公共交通機関

JR九州新幹線/鹿児島本線・肥薩おれんじ鉄道 川内駅より、路線バス「京泊線」で約30分「長辺」バス停で下車、徒歩約25分

路線バスの時刻表・路線図
※⑨「川内駅~川内港ターミナル・京泊・火力発電所」をご確認ください
※川内川あらしが発生する時間帯での便はありませんのでご注意ください

南九州西回り自動車道「薩摩川内水引」出口より、国道3号線、県道338号・44号線を経由して約6分(登山口・駐車場まで)
※駐車場から展望台までは登山道を進み徒歩約20分です

※駐車場・登山口は薩摩川内市街より県道44号線を進み、川内河口大橋の手前約400m付近にあります

駐車場

あり
(約5台/無料)

月屋山展望台・川内河口大橋の地図

月屋山展望台

鹿児島県薩摩川内市港町

川内河口大橋

※川内河口大橋の駐車場は久美崎公園(薩摩川内市久見崎町)の駐車場を利用するのが便利です

川内川あらしの関連観光スポット

川内川の雲海スポット

寺山いこいの広場・せんだい宇宙館

−月屋山駐車場から車で約30分

薩摩川内市街から遠く東シナ海までを一望できる標高247mの高台にある公園です。

川内平野に広がる雲海を見られるスポットとして人気です。
ここでの雲海が川内川あらしのもとにもなります。

園内でも高台にある「山cafe’寺山レストラン」付近の眺望が特におすすめです。

寺山いこいの広場の紹介ページ

魚野フライトエリア

−月屋山駐車場から車で約90分

川内川をさかのぼること約1時間30分の湧水町にあるパラグライダーのテイクオフ場です。

ここからは霧島連山の裾野に広がる盆地で発生する雲海を見ることができます。

パラグライダーで利用されるだけあって県内屈指の開けた眺望と車でポイントまでアクセスできる利便性がおすすめです。

こちらの記事で詳しくご紹介しています。

鹿児島県湧水町の雲海スポット『魚野フライトエリア』での発生条件や時期をご紹介

北薩エリアでおすすめの観光スポット

曽木の滝

−月屋山駐車場から車で約70分

薩摩川内市からは鶴田ダムの上流部にある「東洋のナイヤガラ」とも称される幅が200m以上ある雄大な滝です。

紅葉の名所としても知られていて、見ごろの時期にはライトアップも実施されます。

また近年、ラピュタのようだと話題の夏だけ現れる幻の風景、曽木発電所遺構も徒歩散策スポットとして人気です。

こちらの記事で詳しくご紹介しています。

曽木の滝 迫力の絶景だけじゃない 神社や温泉 紅葉ライトアップ!

出水市ツル観察センター

−月屋山駐車場から車で約60分

北薩エリアで川内平野と並ぶ、出水平野(いずみへいや)には毎年冬に1万羽以上の鶴が飛来します。

日本一の鶴の飛来地として全国的に有名で観察するための施設も整っています。

日の出とともにたくさんの鶴が一斉に飛び立つ姿は圧巻の一言です。

こちらの記事で詳しくご紹介しています。

万羽鶴が見れる!日本一の渡来地・鹿児島『出水市』の観察・観光スポットをご紹介!

日本三大あらし

肱川あらし

愛媛県大洲市(おおずし)の肱川(ひじかわ)では川内あらしと同様の「肱川あらし」を見ることができます。

展望公園も整備されていて全国から多くの人が訪れるスポットになっています。

また、周辺には夕日の絶景として名高い下灘駅もあり人気のエリアになってきています。

こちらの記事で詳しくご紹介しています。

愛媛で見れる神秘の自然現象『肱川あらし』の発生する時期や条件もご紹介

日和山海岸(円山川おろし)

兵庫県豊岡市を流れる円山川を下る雲海(霧)が日本海に注がれる風景を見ることができるスポットです。

その霧と気嵐が海を覆い、沖合約700mに浮かぶ後ヶ島(のちがしま)にある「山陰の龍宮」の遺構とあいまって、霧の中に浮かぶ龍宮城のようだと近年話題になってきています。

こちらの記事で詳しくご紹介しています。

兵庫県豊岡市で晩秋から冬季にかけての幻想的な竜宮城を見る!!

【エリア別】日本全国の雲海スポット

日本全国にある定番から穴場までamAtavi編集部がおすすめする雲海スポットを発生しやすい時期と一緒にエリア別でまとめています。本格的な登山が必要ない車やロープウェイなどで行けるスポットを中心にご紹介しています。

穴場や秘境も!日本全国のおすすめ雲海スポット38選【エリア別】

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