青森県八甲田。
明治時代の雪中行軍遭難事件でも有名な八甲田ですが、その新緑や紅葉の美しさは見逃せません!
今回はロープウェイもある、この「八甲田」を中心にご紹介します!
八甲田のみどころ
八甲田山という山はない!?
「八甲田山」としてその名を知られている、青森県中央部に位置する火山群は、北海道の渡島半島(おしまはんとう)にある樽前山(標高1,024m)から、東北地方の中央部を縦断して関東地方北部にも達する南北約1,000㎞の那須火山帯に属しています。
この八甲田火山群地域を「八甲田連峰」と呼んでいます。最高峰の大岳(1,585m)の他に、高田大岳・井戸岳・赤倉岳・前嶽・田茂萢岳(たもやちだけ)・小岳・硫黄岳・石倉岳・雛岳を指し「北八甲田」、逆川岳・横岳・猿倉岳・櫛ケ峰・乗鞍岳・駒ヶ峰・南部赤倉岳を指し「南八甲田」と いいます。
「八甲田山」という名称を使用することはよくありますが、どれを指して八甲田山ということではなく、これらの山々の総称が「八甲田」または「八甲田連峰」となります。かつてヒットした映画「八甲田山」により、八甲田山という単独峰が存在すると考えられることが多くなったようです。よく見かける「八甲田山(1,584m)」などの表記は最高峰の大岳を指しているではないでしょうか。
八甲田の由来ですが、「八つのカメの甲羅ような山があり、その山中に田代(湿原)が点在するから」や「八つの山々の各地に、神の田(湿原)があって、八神田から転じて八甲田となった」など諸説がありますが、実際に多くの高地湿原が存在していて、景観に大きな影響を与えています。
このように多くの湿原が、山の美しさや、季節の花々、秋の紅葉などの目にも麗しい自然を楽しむことができるんですね!
八甲田のおすすめポイント
ロープウェイで山頂駅まで!ハイク・登山・紅葉・スキーや樹氷も!?
トレッキングは夏季の楽しみ!
八甲田には「山麓駅」と田茂萢岳(たもやちだけ)の「山頂公園駅」を約10分で結び、年間を通して運行されているロープウェイがあります。
そのため麓から山頂までの全ルートを歩く登山とは異なるので、山登りはちょっと・・・という方にも空中散歩を楽しみながら山頂までゆくことができます。しかし近年では山登りもメジャーな楽しみのひとつとなっているので、「登山だって楽しみたい」という方はきちんとした装備をしたうえで「山頂公園駅」からの登山を楽しむということも可能です。
その場合には、安心安全を最優先に心がけ、事前の準備、急な天候変化への対する備えが求められることは言うまでもありません。身近に感じてしまう場所ほど、気の緩みが出て体力や脚力の過信や安全への配慮の欠如などが起こりやすのでくれぐれもご注意ください!(※JAF会員であればロープウエイの利用料から10%の割引を受けることができます。チケット売り場でJAFの会員証提示が必要> ※詳細はJAF 公式サイトをご確認ください)
「八甲田ゴードライン」は「Gourd(ひょうたん)」の形をしていることがその名の由来。コースは整備されていて、スニーカー等でも散策することができます。(雪の季節はこの限りではありません)
「八甲田ゴードライン」のあちらこちらには湿原が点在しており、多くの高山植物が群生しています。よく晴れた日には遠くまで絶景を見渡すことができます!この世界を見に何度も訪れるという方もいるほどなので是非晴れた日を狙って訪れてみてください。
天候によっては残念ながら霧がかかり視界不良になる場合もあり危険な場合もあるので、状況を見極めて早めに降りるなどの対策が必要となります。
八甲田は雪解けが遅いので、場合によっては6月になっても雪道を歩くことを余儀なくされることもあります。この時期に訪れる場合には事前情報の収集等をしっかり行って対処してください。
それ以降の夏季には整備された道が歩きやすく小学生くらいの小さなお子さんとご家族でのご旅行というのも楽しい思い出になるのではないでしょうか。
所要時間は短いコースで約30分、長いコースで約1時間ですのでいずれにしても履き慣れた歩きやすい靴や登山靴、トレッキングシューズ等でお出かけになることをおすすめします。
登山としての楽しみ方
標高差のある「上毛無岱(かみけなしたい)」と「下毛無岱(しもけなしたい)」の二段を「毛無岱(けなしたい)」と呼んでいますが、「毛無パラダイスライン」は「毛無岱」の中央部を縦走する登山初心者でも、比較的楽しむことができる下りがメインの登山ルートです。※ただし悪路の部分等もあるのでできればハイカットの靴を履いてゆくと安心
春から秋にかけて季節ごとに色を変えてゆく山々と、登山道沿いに咲き誇る種々の高山植物が目を楽しませてくれます。紅葉時期の「上毛無岱」から「下毛無岱」へと下る階段からの眺望は殊更に格別!!
所要時間やコース難度はあがりますが、ご自身の体調や体力に合わせてトライしてみる価値はあります!※一般登山道なので、登山靴などで必ずお出かけください。また決して無理をしないようにお気を付けください。
所要時間は、山頂公園駅から上毛無岱入口までが約60分、下毛無岱出口までが約90分、酸ヶ湯・城ヶ倉までが約150分で、山頂公園からおよそ2時間半を要するコースになります。
大岳登山コースは八甲田登山の中で最もポピュラーなコースです。八甲田連峰の主峰である「大岳」を制覇し、縦走するコースです。本格的な登山ルートのため「大岳」山頂からは大パノラマの景色と、登りきった達成感もアクセントになり眺望は言葉にならないかも知れません!!
ただし、本格的とご紹介したとおりハイキングやトレッキングの類とは一線を画します。簡単な装備だけでなく、履物・服装・携行品等、それなりの準備が必要なことはお忘れのないように!体力ともに注意が必要です!八甲田大岳コース(環境省 公式サイト)
天候もよく晴れた日にこのルートで「大岳」山頂を制覇すれば、なかなか見ることのできない絶景が待っているのは事実です。同行する方や準備状況、季節や天候、体力に合わせて是非楽しんでみてください!
所要時間は、山頂公園駅から赤倉岳までが約70分、井戸岳までが約90分、大岳までが約120分、酸ヶ湯まえは約210分で、山頂公園駅から順調にいって、およそ4時間以上を要するコースです。※各ポイント間の所要時間はあくまでも目安です
他にも山頂公園駅を起点としないコースなども数多く存在しますので、思い切り登山を楽しみたいという方は是非詳しくご自身で調べて更なる登山道を楽しんでください!
紅葉は八甲田の醍醐味!!
紅葉が見事な場所として有名な八甲田ですが、その木々はさまざま。
また山頂付近と山麓付近では気温差もあり紅葉の進み具合も違うので、山麓付近から見える部分が色付きがあまり進んでいない!というような場合でも、山頂付近は紅葉の色づきが結構進んでいたということもあります。
ただ、別の項目でもご紹介した通り、天候により見渡せる部分は大きく変化しますし、視界の先が殆ど見えない場合や、強風でロープウェイが停まっているということも想定されます。まずは事前に天候をできるだけお調べの上お出かけすることがおすすめです。
主に、ブナやナラ、カエデ、ダケカンバなどが赤や黄色に色づき、それは美しい世界を演出する秋の八甲田ですが、10月下旬から11月頃にかけ、そろそろ初雪が舞い降ります。この頃、まだ残る紅葉と雪の白は見頃な対比が鮮やかに目に飛び込んできます!!自然美の見逃せない奇跡のようです!山頂は10月中旬にはすでに落葉をはじめ、中腹から山麓へと紅葉は進んでゆくので、長い間場所を変えながら紅葉を楽しむことができるのも魅力です。
山頂公園駅から約10分ほどにある八甲田ゴードライン(田茂萢湿原)や駅付近からも、美しい秋の風景や水鏡にうつる秋の彩が目を楽しませてくれます!
特に、先ほどご紹介した「毛無岱」の「上毛無岱」から「下毛無岱」へと降りる階段からの景色は、新緑の季節でも十分見ごたえのある景色ですが秋の色の主張が素晴らしく、遠景までもが全力で秋を表現しているようです!!!
最後に八甲田ロープウェイから見る紅葉の様子が分かる動画をご紹介します。
日本三大樹氷も見れる八甲田は冬も楽しみが詰まっている!!
紅葉のシーズンから徐々に冬は進み、11月になると雪の降る日は一気に増え、雪が降り積もり始めると八甲田の冬は急速に進みます。
すべての峯が白の世界へと姿を変え、暖かい時期の新緑や紅葉は姿を隠します。
そして、冬には全く新しいレジャーの場へと人々が集まってきます。スキー・スノーボードシーズンは11月下旬から5月の中旬までと非常に長いことでも有名な八甲田は、それ以外のシーズンとはまた違った活況を魅せます。日本のみならず、最近では遠く海外からのウインタースポーツを楽しむ旅行者が増えています。
八甲田ロープウェースキー場はロープウェイの山頂公園駅のある田茂萢岳山頂を基点として、長い滑走距離を持つ数本のコースからなり、初心者から上級者を問わず楽しめるコースになっています。
日本三大樹氷のひとつでもある八甲田の樹氷はもちろんのこと、津軽半島・下北半島や、晴れた日見通しのいい日には北海道までもを望みながらの滑走ができてしまうのも八甲田ならではの楽しみです!
概ね11月下旬から5月まで楽しめるウンタースポーツシーズンですが、場所によっては8月のサマースキーを楽しむことができるので、ご興味ある方は直接お問い合わせしてみてください!※気候に左右されます
コースは
- 寒水沢コース(初級~中級)
- ふりこ坂コース(初級~中級)
- スラロームコース(中級~上級)
- ダイレクトコース(中級~上級)
- フォレストコース(中級~上級)
の5コースになります。
またツアールートも設定されていますが、開放期間や注意事項などがあります。
八甲田山の地形と積雪状況を生かしてスキーに適した斜面を選定したルートです。
無立木の大斜面や林間での快適で多彩なスキーが楽しめますが、自然状態のため雪庇、クレバスなど危険箇所があります。一部補助的に竹ポール等でルートを標示してありますが、単独での入山はしないで下さい。
※各ルートとも開放期間が決まっています。詳しくは、直接お問い合わせください。
※宮様・中央・城ヶ倉ルートは3月上旬頃、銅像・八甲田温泉・箒場岱ルートは4月上旬頃からの開放となります。
八甲田ロープウェー株式会社公式サイト
スキー・スノーボードなどのウインタースポーツのみならず、雪深いこのエリアならではの冬山の楽しみはまだまだあります!!
八甲田に多く植生するアオモリトドマツに、この季節、雪のみならず氷もぶつかりながら段々と大きくなり、果ては「スノーモンスター」と呼ばれるほどの大きな樹氷へと変貌を遂げます。既にお伝えした通り日本三大樹氷に数えられているその迫力を是非見に行きませんか。
ちなみに同じく日本三大樹氷の秋田県「森吉山」についてはこちらの記事でご紹介しています。
迫力ある樹氷を少しコミカルに描いた素敵な公式動画をご紹介します。
全国的に蔵王の樹氷が有名ですが、その蔵王や八幡平を凌ぐ、規模・豪快さなどを魅せ、日本一との呼び声も高いです。樹氷は1~2月ごろに例年見頃を迎えます!ここまでの樹氷もなかなかないので、この季節にお出かけの際は1度目にしたい光景です!極寒の中となりますので、衣服や装備には十分ご配慮ください!
ロープウェイの10分程度の空中散歩もまた、この季節ならではの樹氷を眺めながらのものになりますし、遠くの山々も冠雪が期待できます!雪深いエリアだからこそ楽しめる、この季節のお出かけも素敵な思い出になるのではないでしょうか?
八甲田ロープウェー割引情報
JAF(一般社団法人 日本自動車連盟)の会員であれば、優待を受けることができます。
JAF会員証を提示することで、会員ご本人を含む2名までがロープウェイの往復料金を10%割引で購入できます!会員の方は会員証をお忘れなく!
山といえば温泉は外せない!「酸ヶ湯温泉」の他にも!
八甲田周辺には、やはり火山の周辺らしく温泉が多数存在します。
疲れ切った体、冷え切った体を癒してくれる温泉が、こういった場所にあるのはとても理にかなっていますよね!
「酸ヶ湯(すかゆ)温泉」は300年も前から山の温泉宿。十和田八幡平国立公園の北部、八甲田の主峰である大岳の西麓にあります。
標高900mという高地にあり、四季の変化に非常に富んでいて高山植物の種類も豊富です。風光明媚な山の一軒家宿である「酸ヶ湯温泉」は都会っぽさとは無縁な素朴な風情が残っています。屋根裏に営巣し群飛するイワツバメは「酸ヶ湯」の風物詩でもあります。
そして、何といっても総ヒバ(ヒノキアスナロ)造りの「ヒバ千人風呂」は初めて見る人々を圧倒します!160畳もの浴室には、熱の湯、冷の湯、四分六分の湯、湯滝など5つの浴槽があります。
泉質は酸性硫黄泉で、効能はリュウマチ・神経痛・胃腸病・婦人病・便秘病・ぜんそく等とされています。この造りを見るだけも行く価値ありですが、せっかく訪れたなら是非入浴してください!宿泊プランも多様にありますので、是非ご検討してみてください!
冬季に休館するぬくだまりの里 秘湯 八甲田温泉は、1964(昭和39)年に温泉施設として創業。すでに50年以上の歴史があります。
ぬくだまりの里 秘湯 八甲田温泉は、2022年2月18日時点で休業中。大規模改修予定のため再開時期や詳細は公式サイトからご確認ください。
宿泊プランも複数あり、泉質の異なる温泉と露天風呂などもあり様々な選択肢が用意されているのも魅力。開館時期にお出かけの際は、是非ご検討してみてはいかがでしょうか。立ち寄り温泉もできます!
また、近隣の十和田エリアとはなりますが、こちらの記事でご紹介している蔦温泉もとても長い歴史があり趣きある場所なので是非参考になさってください。
八甲田周辺のおすすめ温泉・ホテル・宿泊施設
八甲田周辺にはすでにご紹介した酸ヶ湯温泉をはじめ有名な温泉が多く存在します。
また冬季の日本最大樹氷や、ブナの新緑、登山、ロープウェイに紅葉と見どころが多いため多くの方が宿泊旅行え訪れます。
八甲田ホテルは、周辺の大自然の雄大さを感じられる宿泊施設です。
館内も木のぬくもりを感じられるように造られていて、ゆったりした時間を感じ自分を癒せる場所が提供されます。
もちろん温泉入浴も素晴らしい眺望とともに楽しむことができます。
秘湯に行きたいと検討されている方におすすめなのが谷内温泉です。
日本三秘湯とも称される谷内温泉は、開湯400年以上という長い歴史も魅力で、昔から続く素朴で趣のある温泉は腰痛や皮膚疾患にも効能があると言われています。
豪華な宿泊施設という路線ではありませんが、温泉をじっくりと楽しみたいという方におすすめの宿です。
ウインタースポーツ利用の方にも人気が高く、主要施設からのアクセスが便利なロケーションが人気なのがホテル城ヶ倉(HOTEL Jogakura)です。
八甲田エリアで唯一通年利用できる露天風呂も人気の理由のひとつです。
ホテルとは言いつつも、木のぬくもりの感じられる造りも周りの経験と相まってとても素敵な空間が魅力的ななのも特徴です。
このように周辺に多くの温泉付きの宿泊施設があるので、季節を問わずお出かけになってはいかがでしょうか。
※冬季にこのエリアにお車で足を運ぶ場合に、冬季閉鎖の道路もあるのでご注意ください。事前に青森みち情報 サイト等をご確認のうえお出かけください。
まるで異国!?ブナのトンネルは一度は抜けておきたい!
八甲田の魅力でよく語られるのが紅葉のすばらしさですが、その紅葉もや初夏の新緑も美しく自然美を満喫できる場所が八甲田のブナのトンネルです。
ドライブルートも整備されているこのエリアは、サイクリングの愛好家にも人気のエリアで、この背の高いブナが作るトンネルは、まるで日本であることを忘れさせるような雰囲気さえ漂わせます。
主に撮影されるスポットや目を引くとの評判が多いのが、八甲田から十和田のルート間にあるブナのトンネルです。ただ、当然山道なので曲がりくねった場所は多く通るのに注意が必要な場所です。それでも絶好のドライブ・サイクリングロードであることは間違いありません。
絶景を楽しむために足を運ぶ際には、安全運転を心がけ、各種まわりの状況に十分気を付けてこの美しい風景に見とれることないように楽しんでください!
また、上路式アーチ橋では、アーチ支間長が255mと日本一の長さを誇る「城ヶ倉大橋」からは十和田八幡平国立公園内有数の景勝地である城ヶ倉渓流を眼下に見下ろすことができます。
駐車場も完備されているので車を降りて景色を楽しむことができますし、かなりのリラックス効果があるのではないでしょうか!紅葉の頃や新緑の頃は360度に亘ってその姿を楽しめます!
このように高地であることも手伝い、峰に登ることなく素晴らしい景色を愉しむこともできる「八甲田」エリアへ是非いかれてみてはいかがでしょうか?
八甲田の関連イベント・プラン
八甲田からそう遠くない場所に、「十和田湖」はあります。青森県と秋田県にまたがるこの湖は、約2,000年の昔に火山活動で出来たすり鉢状のくぼ地に、水がたまった典型的な二重式カルデラ湖。海抜は400m、周囲は約46㎞、湖は最深部は326.8mで日本で12番目の大きさ。
十和田湖でのレジャーも多く、ネット予約できる施設も多いのでアクティブ派の方にもおすすめです。
深さは日本で3番目になります。新緑や紅葉の季節はもちろん冬の十和田湖も幻想的な雰囲気でまた違った趣があります。新緑の時期は例年5月~6月、紅葉は10月上旬から色づき始め10月中旬~下旬頃が見頃です。
十和田湖周辺まで行かれたら、是非「奥入瀬」にも足を延ばしてみてください。
十和田湖の子ノ口から焼山までの約14㎞の流れがあり、豊かな樹木や十を超える滝、様々な奇岩・奇勝が見事な渓流美を作り出している大人気のスポットです。新緑は5月~6月、紅葉は10月上旬に色づき始め10月中旬~下旬頃に見頃を迎える場所です。その他季節ごとにイベント等も開催されます。
遊歩道はとても長く徒歩ですべてを回るのはなかなか難しいかも知れませんが、お好きなコースを見つけゆったりと楽しむのにぴったりの場所です。ご自分にあった自然美溢れるコースを是非見つけてください!
また、奥入瀬には道の駅 奥入瀬ろまんパークもあり、青森県産の黒毛和牛が楽しめるレストランなどもあるので併せてご利用になってみてはいかがでしょうか。
八甲田のブナ動画
素敵な動画をご紹介します!
八甲田ロープウェーの基本情報
利用案内
各種情報は予告なく変更になる場合がありますので、ご利用前に各運営元にご確認することをお勧めします
営業日
年中無休
※天候などの影響がある場合は運休あり
営業時間
3月~11月上旬 | 11月中旬~2月 | |
---|---|---|
始発 | 9:00 | |
終発 | 16:20 | 15:40 |
運転間隔 | 15~20分 | |
所要時間 | 約10分 |
休業日
なし
料金
区分 | 片道 | 往復 |
---|---|---|
大人 (中学生以上) |
1,250円 | 2,000円 |
小人 (小学生) |
450円 | 700円 |
小学校入学前 | 無料 |
※他にも、シーズン券や1年券などもありますので、公式サイトで詳細はご確認ください
問い合わせ先
八甲田ロープウェー株式会社
連絡先:(017)-738-0343
メール:info@hakkoda-ropeway.jp
八甲田に関する各種情報ページ
十和田市公式サイト 七戸十和田奥入瀬シャトルバス(七戸十和田駅 ― 十和田湖温泉郷・焼山)情報 ※運休
八甲田ロープウェーへの行き方・アクセス
公共交通機関
青森駅前JRバス11番 → 十和田湖行き乗車(所要時間約1時間) → 八甲田ロープウェー駅前下車
※運賃1,290円 ※冬季は、酸ヶ湯温泉行き
※その他夏季は十和田湖~(2,650円)、冬季は酸ヶ湯温泉~(480円)バスあり
車
東北自動車道 青森I.C(又は青森中央I.C 又は青森東I.C) →国道103号(八甲田・十和田ゴールドライン) →山麓駅
駐車場
あり(350台無料)
八甲田の地図
Tea break -Cover Story-
八甲田と ブナと 風と
あまり乗り気ではない僕を見透かすように、「早くー」と先を歩く彼女が声をかける。
日常を忘れるためと誘われた旅行の段取りは、すべて彼女が手配してくれていた。
週明けのプレゼンうまくいくかなぁ・・・
じんわりと額ににじむ汗をぬぐいながら、そんなことを考えていた。
昔は就業時間が終わるとすぐに切り替わっていた思考が、休日でも切り替わらないなんて今ではざらだ。
ここにいて、ここに居なかった。
そんな僕の足取りは、彼女のそれとは比べ物にならないくらい重く、歩くペースも遅れがちだった。
しばらく歩くと、小川のほとりで彼女が待っているのが見えた。
「お待たせ」というと「目を閉じて」と微笑みながら言われる。
怪訝な顔をしていると「いいから!」と促される。
渋々言うとおりに目を閉じた耳には、”ヒュー”と一陣の風がまとわりつく。
10秒、30秒くらいたっただろうか、鳴り続ける音と、全身に感じる風に身を任せていると
自分の中いっぱいに溢れかえっていた日常が、段々と溶けていく気がした。
ふっと手を握られて目をあけると、彼女が微笑んでいた。
「お帰り」その言葉にほっとしながら見上げると、ひんやりとした空気の中青々と輝くブナの葉が風になびいているのが見えた。
目の前の時間を生きているようで、いつも色んなことに頭を回しては、未来や過去を生きていた自分が
いま、ここにいることを強く感じて、彼女の手を握り返した。
紅葉ライトアップ情報
紅葉ライトアップ特集
日中のもみじ狩りも素敵ですが、ライトアップされて赤く染まる紅葉も幻想的です。日本全国の紅葉のライトアップの最新情報をエリア別でご紹介しています。
↓こちらから特集ページをご覧いただけます
>>【エリア別】紅葉ライトアップの最新情報
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