宮崎県といえば、宮崎地鶏、マンゴー、日向夏などのグルメの他に高千穂峡などの観光地も有名です。
そんな食も観光も楽しめる宮崎県の有名スポットのなかから、今回は宮崎市にある青島をご紹介します!
宮崎県青島のみどころ
島全体が神域というスピリチュアルな雰囲気
青島はかつて島全体が神域であるため祭日以外には一般人が入ることが許されなかったという場所で、天然記念物ということもありどこか厳かな雰囲気で迎えてくれます。
一面海に囲まれた島全体は厳かさのなかにも、開放的な大自然に抱かれるような感覚を与えてくれます。現在でも島全体は「青島神社」の境内とされています。
参拝に訪れるとわかるのですが、まるで海の上を渡るような参道を進みます。
こうして辿り着く神域はロケーションの効果もあり、これから神域に入るということを改めて認識させてくれます。このように物理的にも守られてきた神聖な土地を見ればそのパワースポットたる所以が分かるのではないでしょうか。
社殿を右に抜けた場所にある元宮への参拝もお忘れなく。
青島神社の元宮と伝わる場所で弥生式土器等が出土していることからかなり古くから祭祀などが執り行われたとされる場所で、そこに秘するパワースポットとしての恩恵にあずかれる場所ではないでしょうか。本殿だけではなく、是非参拝に足を運んでください。
宮崎県 青島のおすすめポイント
鬼の洗濯板は写真撮影スポットとしても大人気!珍しい地形は必見です
青島をとりまく波状岩は「鬼の洗濯板」と呼ばれています。これはとても珍しい地形で「青島の隆起海床と奇形波蝕痕」として国の天然記念物となっています。
約700万年前位に海中で出来た水成岩で固い砂岩と軟らかい泥岩が繰り返し積み重なった地層が隆起して、長い間に波に洗われ固い砂岩層だけが板のように積み重なって見えるようになりました。
青島から南の巾着島までの約8kmの海岸線に見られます。
※干潮の際は、磯遊びでも楽しめます。
しかも、日本の地質百選・快水浴場百選等いろいろな選に選出された場所だと聞くと行きたくなりませんか?
なかなか見ることのできない自然の造形美は必見です。
青島神社の境内から振り返れば海が!こんなロケーションの神社見たことない
海沿いの神社というのは全国にも多くありますが「青島神社」とそれを取り囲む自然との融合は特筆すべきものがあります。
青島にある「青島神社」は国指定の天然記念物である「鬼の洗濯板」からも間近の位置にあり、参道もすべて海沿いという絶景の神社です。日の出も美しく早い時間に訪れるのもオススメです。
そして鳥居を越えた参道も砂地という海の守り神のような神社で、後述しますがご利益・ご神徳のひとつにも航海があります。境内の熱帯植物なども特別天然記念物などに指定されていますので見逃さないようにご注意ください。
海風と潮騒を感じながら参拝ができる神社はなかなかないです。国指定の天然記念物が目と鼻の先にありご利益にも授かれるとても素敵な神社です。
青島神社のご利益やお守り 参拝の所要時間
この「青島神社」のご利益ですが
- 縁結
- 安産
- 航海
- 交通安全
とされています。
特に縁結びにご利益があると評判で、それには由来があります。
彦火火出見命は「海幸彦・山幸彦」のお話の山幸彦でございます。
兄の海幸彦から借りた釣り針をなくしてしまい、海辺で困っているところに塩筒大神が現れ、わけを聞くと船を造り海の中に探しに行くように言われます。
山幸彦はその船で海の中になくした釣り針を探しにいかれ、塩筒大神の言われた通り井戸のそばの木の上にいたところ、海神の侍女が井戸に水を汲みに来て山幸彦に気付き、海神の娘豊玉姫に知らせます。
豊玉姫が父の海神に報告しましたところ、山幸彦は海神の宮でおもてなしを受けます。
するとあっという間に三年が経ち、ある日ため息をつかれます。
いったいどうしたのかと尋ねられると海の中に来たわけを話します。話を聞いた海神は魚たちを集めて鯛の喉から釣り針を見つけられたのです。
その釣り針を持って陸にお帰りになる山幸彦は海神から「塩満瓊(しおみつたま)と塩涸瓊(しおひるたま)」の二つの瓊をいただきます。山幸彦は海神から言われた通り意地悪をしてきた兄の海幸彦を塩満瓊を取り出して溺らせ、あやまってきたら塩涸瓊を取り出して許してあげました。
それから兄弟仲良く暮らしました。
青島神社 公式サイト
「青島神社」のご祭神は 彦火火出見命(ヒコホホデミノミコト)・豊玉姫命(トヨタマヒメノミコト)・塩筒大神(しおつちのおおかみ)の三神をお祀りしていて、これは青島神社の公式サイトで述べられている通り日本神話で語られる「山幸彦・海幸彦」の物語です。彦火火出見命(山幸彦)と海神の娘豊玉姫命が祀られていて、二神が結ばれたことから広く縁結びにご利益があるとされています。
青島神社のお守り
青島神社のお守りは種類も多く、開運や厄除けから縁結びまで幅広いです。
開運/縁結び・夫婦守/安産・子授け/交通安全/受験・学業/健康 に関するお守りを授かることができます。初穂料は600円~2,000円で、中にはねこ守やふくろう(不苦労)守など、動物がモチーフの可愛らしいお守りもあります。
縁結びのご利益でも有名な青島神社で縁結びに関するお守りは4種類です。ストラップ型のファンシーなものから昔ながらの厳格なお守りまであるのでご自身の好みに合わせてお選びください。
全てがうまくゆくへのかっぱ守や 金運かえる守等、独特なお守りもあるのでチェックしてみてください。
御朱印帳も授かることができます。色違いで4種類あるのでこちらも併せてご確認ください。御朱印を頂くには参拝前にお願いすることになるので社務所にてお願いすることになります。青島神社は七福神めぐりのひとつになっているので、こちらの弁財天と青島神社本来の御朱印の二つを授かることになります。初穂料は参拝時に直接ご確認ください。
参拝の所要時間
宮崎市街から「青島神社」を巡る所要時間ですが、中心部からバスや電車などの公共交通機関を利用して青島まで約40分ほどかかります。(※本数が多くないので時刻表は事前に確認することをオススメします。)
そこから参拝のみでも約30分程度はかかります。青島の周囲は約1.5㎞なので周回する方はさらに約30分程度プラスして考えるとちょうどよいのではないでしょうか。
またこの神社は日向の国 七福神めぐりのひとつで、弁財天が鎮座されています。
宮崎の各地に散らばる「日向の国 七福神めぐり」もご興味があれば謹んで楽しんでみるのもいいのではないでしょうか。
夏はもちろん海水浴・・・だけじゃない!サーフィンやボディボードまで楽しめる
島側ではなく、九州本島側の沿岸はビーチとして人気があります。市内からすぐということもあり、夏はもちろん海水浴客での賑わいます。
「青島ビーチ」はそれだけではありません。
例えば初心者でも気軽にサーフィンやボディボードが楽しめます。
青島アクティビティセンター(じゃらんで)は、認定インストラクターが救急・技術講習に合格したベテランサーファーばかり!
安全・安心に、かつ初心者であるとか年齢を問わずに楽しめます。”泳げない人もOK”なんて謳ってしまうのは自信のあらわれですね!
他にもサーフィンやSUPを楽しめる体験施設が多数あり、ネットでリクエスト予約(リクエスト予約完了後店舗からの連絡にて予約が完了システム)ができるので旅行前からの予約も取りやすいです。
またほとんどの場所が初心者OKとしていて、ウェットスーツやボードのレンタルもしているので安心です。旅先で開放的な季節に新しいトライというのも、素敵な思い出になるのではないでしょうか。
青島のビーチサイドエリアは、上皇・上皇后両陛下がご訪問されたのをきっかけに新婚旅行先として一躍人気を博した場所です。その後は老舗ホテルが閉鎖した後の開発が進まずに低迷した時期もありますが、宿泊もできる複合施設青島ビーチヴィレッジは2022年春(4月29日予定)にグランドオープン。※但しホテルやプール・サウナエリアは2022年秋にオープン予定
コワーキングスペースも備え、バーベキューも楽しめるおしゃれスポットに様変わり、レストラン&バースペースやプールも開設予定なのでますます楽しみが広がります。今までの歴史ある文化と、創造性豊かな新しいコミュニティスペースが融合してどんどん新しい価値が創造される宮崎県の青島へ足を運んではいかがでしょうか。
青島神社参拝・青島のホテル 宿泊施設
青島神社への参拝や青島観光で人気のホテルはいくつかあります。
ANA ホリデイ・イン リゾート 宮崎(じゃらん)は、眺望が良いと評判のホテル。青島神社へのアクセスもよく、日向灘を望む絶好のロケーションは毎年リピートするゲストもいるほどです。
青島天然温泉 ルートイングランティアあおしま太陽閣(じゃらん)はその名の通り大浴場が人気の宿泊施設です。おまかせ御膳コースや夕食バイキング付きのコースもあり、食事も人気があります。
青島グランドホテル(じゃらん)は、絶景露天風呂はもちろんのこと、青島ビーチ・青島までのアクセスのよさが何よりも魅力です。JR青島駅からも徒歩圏内でとても便利です!
このように多くの魅力あるホテルがあるので、ぜひ青島エリアの宿泊も検討されてはいかがですか。
>>じゃらんでさがす>>楽天トラベルでさがす>>一休.comでさがす>>JTBでさがす
よい旅を!
宮崎県 青島の関連イベント・プラン
海や美しい景色を満喫した後は宮崎市自然休養村センター(このはな湯)に足を運ばれるのはいかがでしょうか。1月から2月ごろにかけては見事な梅を楽しむこともできますし、森林浴もできるハイキングコースです。
458段ある大階段をのぼれば、そこには山頂の山の神展望台があり宮崎市を一望できます!
そして、少し汗をかいたあとには、温泉施設もあるのでゆったりと体をほぐすことも可能です。お食事処や宿泊施設もあるのでここを拠点に宮崎観光というのはいかがあですか。温泉は一般420円|中学生以下210円です。
青島エリアに行かれた際には是非立ち寄ってみてください!
宮崎 青島神社の動画
青島神社の映像から始まります!
素敵な動画をご紹介します!
宮崎県青島の基本情報
※青島神社の基本情報は神社に直接お問い合わせください。
利用案内
営業日
無休
営業時間
終日
休業日
なし
※島自体が青島神社の境内となるため、各種事前に青島神社へお問い合わせください
問い合わせ先
宮崎市観光課
連絡先:0985-21-1791
宮崎県 青島に関する各種情報ページ
青島神社 公式サイト
みやざき観光情報 旬ナビ 青島神社ページ
みやざき観光情報 旬ナビ 鬼の洗濯板ページ
宮崎県 青島への行き方・アクセス
公共交通機関
宮崎駅(JR線)→ 青島駅 徒歩約10分
宮崎交通バス:「青島線」下りの青島バス停下車 徒歩約10分
宮崎空港から青島へのバス
バスに関する各種お問合せは宮崎交通 公式サイトをご確認ください。
車
宮崎駅から
県道26号 → 国道220号 → 青島 約30分
※付近の駐車場をご利用ください。島へ車の侵入はできません。
駐車場
付近の駐車場を利用
青島参道口有料駐車場
ASPP Aoshima Seaside Park Parking(無料)
青島参道南広場駐車場(無料)
上記の他にもいくつかの駐車場があり、有料・無料ありますが時間帯によってはすぐに埋まってしまうこともあるのでご利用シーンに合わせてお選びください。
宮崎県 青島の地図
Tea break -Cover Story-
こころのランドリー
避寒地という言葉はあまり使われないが、あるらしい。
ここは某野球チームのキャンプ地としても有名らしい。
ただ、それとはまったく関係なく極寒からの退避を目的に来ていた。
気温は予想よりも低かったけれど、やはり日差しがあると温もる。
避寒が目的だったために、マンゴー、チキン南蛮くらいしか知らずの状態で来てしまったので
こんなにも神話やスピリチュアルスポットの多い場所だとは後から知った。
これは意外と見どころが多そうだということで、電車で行ける場所を探す。
運転は嫌いじゃないけど、フラッと立ち寄りたい店を見つけたときに飲めないからいけない。
JRに乗り30分ほどで行ける場所を見つけ、時刻表を見ると1時間に1本の割合で出ているようだ。
普段乗り慣れない列車は、それだけで旅気分を一気に高めてくれる。
食事をとり損ねていたので、おにぎりをほおばる。
電車の軽食はおにぎりにかぎる。
特に時間との勝負ではない旅行は、本当にのんびりだらだらさせてくれる。
無人の駅というのは風情がある。
駅を出て、長閑な街並みをのんびり歩いているとやがて入り口が見えてきた。
数軒の店舗が並ぶ街を抜けると、そこには橋が架かっていて周りには海が広がる。
その橋の先に島が見える。
両側には”鬼の洗濯板”と呼ばれる波状の岩が広がり、見たことのない景色を楽しませてくれる。
海の匂いと気温のせいか、心がほぐれるように感じる。
冬は寒さのせいか、どうしても気持ちがキュっとしまる気がする。
歩くのはあまり好きじゃないけれど、こんな道ならば大歓迎だ。
大して悩むことのないノンストレスな生活を送っていると思っていたけど
こんな風に違う場所に来ると、何かがしみ込んでくるようにリラックスしている。
心の洗濯とはよく言ったもので、”鬼の洗濯板”は僕の心の垢までも洗い流してくれるようだ。
参道を歩き、神社でお参りを済ませる。
帰りの道で、鳥居越しに見る海が、また絶景で嬉しくなる。
いろんな意味で清められたはずの僕は
来た道を帰りながら、あとはお酒で清めるだけだ、なんて俗人的な発想が頭に浮かんでしまう。
また、心を洗いたくなったらお邪魔させてもらいます。
そう心で呟き、橋でつながれたこの島を後にした。
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