九州第二の規模を誇る川内川(せんだいがわ)の上流部は宮崎県えびの市を通ります。
(源流は熊本県の白髪岳付近です)
そこで今回は川内川の上流部の支流で涼を感じる穴場スポット『毘沙門の滝』をご紹介します。
えびの市や霧島連山エリアでの夏の観光にもおすすめです!
目次
毘沙門の滝のみどころ
毘沙門(びしゃもん)の滝は川内川の支流、鉄山川(てつやまがわ)にある滝で、規模は大きくはないものの巨岩に囲まれた渓谷の中で柱状節理の岩盤から流れ落ちる姿が落ち着くと、ひそかに人気が高いスポットです。
周囲を岩や木々、苔で囲まれているため、夏でも涼しく感じることができます。
滝の由来は江戸時代中期にこの地にあった毘沙門寺からきています。
遊歩道・展望台が整備されている
無料の駐車場から鉄製の階段、遊歩道を進むと約3分ほどで全景を眺めることができます。
展望台からは主に滝の一の段や滝つぼを望むことができますが、より近くで見たい場合には岩石群を乗り越えて行く形になります。
この岩石群は全体的に苔むしていて滑りやすいので、充分に気を付けてください。
たどり着きにくい?!
毘沙門の滝の住所は宮崎県えびの市大河平エリアになるのですが、少し分かりづらいので、えびの市街からの行き方をGoogleストリートビューを使ってご紹介します。
※この行き方は最短ルートではなく、片側1車線(対面通行)が確保できるルートを優先してご紹介しています
①えびの市街から国道221号線を小林市方面に進みます
(「えびの市役所入口」交差点から出発とします)
②約6分(約4.2km)進み、丁字路の交差点を左折します
交差点手前のセブンイレブン(左側)、ファミレスのジョイフル(右側)が目印です
③道なりに約2分(約1.2km)進み、丁字路の交差点を右折します
3個目の右折ができる丁字路です
④道なりに約10分(約5km)進み、鋭角に曲がる左カーブの頂点付近がゴールです
大きな左カーブの頂点(右側)が毘沙門の滝の駐車場入り口です
ご紹介したルートの地図
毘沙門の滝の動画
見ているだけでマイナスイオンを浴びれそうな毘沙門の滝の動画をご紹介します
毘沙門の滝の基本情報
利用案内
開場時間
終日開放
休業日
なし
料金
無料
問い合わせ先
宮崎県えびの市観光協会
0984-35-3838
毘沙門の滝に関する各種情報ページ
毘沙門の滝への行き方・アクセス
公共交通機関
JR吉都線「えびの駅」よりタクシーで約20分
車
九州自動車道「えびのIC」より、国道221号線を経由して約20分
(えびのICの出口から国道221号線にそのままつながっているので、前述のルートとほぼ同じです)
駐車場
あり
(無料)
Tea break -Cover Story-
寄り道先の静と動
「この週末も九州各地は真夏日になりそうです…」
どのチャンネルの天気予報士も口を揃えていた。
体力も気力も奪うここ最近の暑さにうんざりしていたこともあり、渓谷で涼を求めると決めた。
そこでクルソン峡を目指し、ゆるーいドライブを楽しんでいた。
目的地に近づいてきたころ、ふと「滝」という単語が目に入ってくる。
改めて見ると「毘沙門滝(びしゃもんのたき)」とある。寄り道することを決めた。
お世辞にも大きいとは言えない駐車場、なかなかの年月を感じさせる遊歩道…
なんだか冒険心が沸いてきた!
・・・が、そこから間もなく凛とした姿の滝がたたずんでいた笑
落差や水量はこじんまりとしているものの、妙にしっくりくる。
そして苔むした岩肌と木々を縫うように流れる水は、まとわりつく暑さを洗い流す。
そんな場所だった。
何より、滝を包み込む切り立った岩、その中を三段でなめらかに落ちる水。
その調和に「静」と「動」という言葉が浮かび、心が穏やかになる。
寄り道先の思わぬ景色に得をした気分になった。
しばらくこの景色を堪能し、立ち上がった際に「毘沙門様、ありがとうございます」と心の中で手を合わせた。