七転び八起きや縁起の良い象徴として知られている、だるまさん。
実は全国のだるまさんの80%は群馬県高崎市で生産されているのをご存知でしょうか?「高崎だるま」として知っている人も多いと思います。
そこで今回は、縁起だるま発祥の地『少林山 達磨寺』とおすすめの観光・体験スポットやお正月に開催されるだるま市の情報、だるまへの目の入れ方なども紹介していきます!
目次
達磨寺と縁起だるまとは?
少林山 達磨寺(しょうりんざん だるまじ)は黄檗宗(おうばくしゅう)のお寺で群馬県高崎市にあります。
江戸時代に洪水で流れ着いた大木に達磨大師像を彫り、安置したことからこのお寺が創建されました。
その後、達磨寺の住職が現在のだるまの原型となる木型を作り、それをもとに農家の人々が副業として生産したというのが縁起だるまの発祥と言われています。
さらに病気除けや願掛け・縁起物としての需要が高まるにつれ、現在の高崎市を中心に生産が盛んになり、今や日本一のだるまどころとなっています。
達磨寺の見どころ
本堂の軒下には奉納されただるまが積みあがっています
山に沿ってそれぞれのお堂があり、石段を登りながら禅寺の趣を感じることができます。
(山頂の本堂裏にも駐車場がありますが、境内の風情や雰囲気を感じるには是非、総門からのお参りがおすすめです。)
少林山 達磨寺の境内マップ
(少林山 達磨寺公式サイト)
達磨寺で押さえておきたいスポット
本堂
山頂にある本堂の軒先には全国各地から役目を終え奉納された沢山のだるまが積まれていて、撮影スポットとしても人気です。
(だるまが積まれていない時期もあります)
達磨堂
本堂の脇にある無料のだるま資料館です。
全国の様々な形のだるまを見ることができます。
観音堂
本堂から少し下った場所にあるお堂、十一面観世音菩薩(じゅういちめんかんぜおんぼさつ)が安置されています。
厄除け、縁結び、安産、子育てにご利益があるといわれています。
洗心亭
ドイツ人の世界的建築家、ブルーノ・タウト氏が昭和初期に約2年住んでいた建物です。
このブルーノ・タウト氏は、黒澤明監督の幻となった映画「達磨寺のドイツ人」のモデルにもなっています。
紅葉
達磨寺の参道や本堂周辺にはイチョウやモミジが植えられているので、紅葉の時期にはそれぞれのスポットとのコントラストを楽しめます。
達磨寺での紅葉の時期
例年11月上旬~12月上旬
達磨寺でのだるまの絵付け体験
達磨寺では予約不要でだるまの絵付け体験をすることができます。
だるまの絵付け体験の利用案内
受付場所
境内の売店「だるだる」
受付時間
10:00~15:40
料金
1丸(12cm):800円
1丸半(15cm):1,200円
だるまの絵付け体験紹介ページ
(少林山 達磨寺公式サイト)
だるま職人の下でも絵付け体験ができる!
高崎市内にはだるまの製造販売店も多くありますがその中で職人の指導の下、絵付け体験ができる店舗もあるので紹介します。
※時間や人数に限りがあるので要事前確認・予約です
だるまのふるさと大門屋
住所:群馬県高崎市藤塚町124-2
電話:027-323-5223
絵付け体験の紹介ページ
(だるまのふるさと大門屋公式サイト)
お弁当箱がだるま貯金箱に?!
高崎のご当地グルメといえば高崎パスタや鶏めし弁当も有名ですが、せっかくなら達磨寺に縁がある「だるま弁当」(税込1,300円)がおすすめです!
これは毎年1月6・7日に達磨寺で開催される「だるま市」にあやかって開発・発売されたお弁当です。
だるまの形をした真っ赤なお弁当箱に山の幸がふんだんに盛り込まれています。
食べた後にはそのお弁当箱がそのまま貯金箱になる、一度で二度おいしいお弁当です。
購入できる主な場所は、高崎駅、横川SA(上信越自動車道・下り線)、東京駅、上野駅、大宮駅と都内でも購入はできますが、達磨寺への参拝と一緒に食べるとご利益が上がるかもしれません。
だるま市
高崎でのお正月の風物詩と言えば「だるま市」です。
以前は達磨寺で毎年1月6日・7日にのみ開催されていましたが、現在は高崎駅前でも1月1日と2日にも開催されています。
開催日
2024年1月1日(月・祝)・2日(火)
開催時間
10:00~16:00
開催場所
・高崎駅西口駅前通り
・南小学校(ドライブスルー販売会場)
問い合わせ先
高崎だるま市実行委員会
027-330-5333
七草大祭だるま市の開催概要
開催日
毎年1月6日・7日
開催時間
6日9:00時頃~7日17:00頃
(6日~7日にかけては夜通し開催されます)
開催場所
少林山 達磨寺
問い合わせ先
少林山七草大祭運営委員会
027-322-8800
達磨(だるま)への目の入れ方や作法・順序は?
用意するもの
筆+墨(墨汁)or 筆ペン(顔料インキのもの)or 油性ペン(あまりお勧めしません)
目入れの望ましい日(こだわる必要はありません)
大安、先勝(午前中)、友引(朝か夕方)
目入れの手順
①だるまに向き合って願いをこめる
(背中側に願いを書いたり、願いを書いた紙を底の穴に入れる方法もあります)
②だるまの左目(向かって右の目)を描く
※墨の場合は筆から充分に落としてからが描くのが良いです
③願い事が成就したり、時間などの区切りがついた際に右目(向かって左の目)を描く
だるまの供養やお焚き上げは?
だるまのご利益の期限は1年間と言われています。
供養やお焚き上げをするところは授与されたお寺が望ましいですが、そこが遠い場合は引き受けてもらえる近くのお寺でも大丈夫です。
少林山達磨寺でも郵送で1年中いつでも引き受けています。
その際の供養料に決まりはないとのことですので、お気持ちを包めばよいと思います。
まとめ
・少林山 達磨寺は縁起だるまの発祥の地
・境内には歴史を感じる建物やブルーノ・タウトが居住した建物がある
・紅葉の時期(例年11月上旬~12月上旬)も人気
・だるまへの絵付け体験もできる
・だるま市は高崎駅前で1月1日・2日、達磨寺で1月6日・7日に開催される
縁起だるまを巡る観光はいかがでしょうか?
高崎だるまの動画
少林山達磨寺の境内の雰囲気がわかる動画を紹介します
高崎だるま市の様子がわかる動画を紹介します
達磨寺で開催された「七草大祭だるま市」の様子がわかる動画を紹介します
少林山 達磨寺の基本情報
利用案内
開門時間
参拝自由
(24時間開放)
※寺務所は9:00~17:00まで
閉門日
無し
拝観料
無料
問い合わせ先
少林山 達磨寺
027-322-8800
高崎だるまめぐりに関する各種情報ページ
少林山 達磨寺への行き方・アクセス
公共交通機関
JR高崎線「高崎駅」よりバスで約20分、「少林山入口」バス停で下車
路線バス少林山線の時刻表
(高崎市公式サイト)
JR信越本線「群馬八幡駅」より徒歩で約20分
車
関越自動車道「前橋IC」より20分、もしくは「藤岡IC」より30分
上信越自動車道「高崎IC」より30分、もしくは「松井田妙義IC」より35分
駐車場
あり
(無料)
少林山 達磨寺の地図
群馬県高崎市鼻高町296