桑名といえば蛤(はまぐり)が有名ですが、
三重県北部に位置する桑名(桑名宿)と、愛知県名古屋市熱田区(宮宿)は、東海道五十三次の宿場町の中で唯一、海上路七里の渡しで結ばれていました。桑名城下としてとても栄えた場所でもあります。
東海道自体の歴史も古く、また最近では名古屋市から25㎞ということからベッドタウンとしての側面も持ち始めています。
今回は、そんな三重県桑名市の歴史ある七里の渡跡を中心にご紹介します!
目次
七里の渡跡(桑名市)のみどころ
伊勢路の入り口
愛知県の熱田から三重の桑名まで海路七里あったことから七里の渡と呼ばれるようになりました。
江戸時代は東海道五十三次の42番目の宿場町として大変賑わった場所です。東海道の要衝として、また伊勢路の入口としても大切な意味を持っていた場所です。
現在は七里の渡しを船が往来することはありませんが、イベント等で年に1回から数回船で航行する場合があります。
タイミングが合えば、乗船してみてはいかがでしょうか。
また、1780年代にこの地に建てられた大鳥居は、ここから伊勢路に入ることから伊勢の国一の鳥居と称されていて、伊勢神宮の式年遷宮のたびに御神材によって新たに大鳥居が建て直されています。
歴史を知ってこの鳥居を見れば、また違った見え方がするかもしれませんね。
七里の渡跡(桑名市)のおすすめポイント
初日の出の絶景スポット
七里の渡跡(桑名市)といえば東海道で唯一の海路でした。そして、現在は日の出の絶景ポイントとしても徐々に人気があがっています。
そして日の出のなかでも、一番のイベントは初日の出ではないでしょうか?
桑名駅から約20分のウォーキングで辿り着ける七里の渡跡(桑名市)は、歴史もありその昔もここから多くのひとが日の出を見たのではないかと思いを馳せてみるのも楽しいかも知れません。
この周辺は公園としても整備されているので、揖斐川寄りに移動してみればより見晴らしは約束されます!
川沿いを歩けば、ちょっとした散歩にも最適です!
七里の渡跡の初日の出の時刻は7:00頃なので、その前までに日の出を待ちながら元日の散歩を楽しんではいかがでしょうか。寒い時期なので防寒対策をしっかりとしてお出かけください。
ここから歩くと程なく「蟠龍櫓(ばんりゅうやぐら)」が見えてきます。
川口町にある七里の渡に面して建てられた河口のまち桑名を象徴する蟠龍櫓。かつては東海道を行き交う人々が必ず目にした桑名のシンボルを忠実に復元しました。かの有名な歌川広重の浮世絵「東海道五十三次」でも、海上の名城と謳われた桑名を表すためにこの櫓を象徴的に描いています。「蟠龍」とは、天に昇る前のうずくまった状態の龍のことです。龍は水を司る聖獣として中国では寺院や廟などの装飾モチーフとしても広く用いられています。蟠龍櫓についても、航海の守護神としてここに据えられたものと考えられています。
桑名市観光協会 公式サイト
2階の展望室一般開放されていますが、9:30~15:00と閉館時間は早めのでご覧になりたい方は時間に余裕をもってお出かけください。
桑名駅からはバスも出ていますので、ご利用になる方はバス会社 公式サイトからご確認ください!
国営木曽三川公園・桑名七里の渡し公園も楽しもう
七里の渡跡から上流へ約5分程度歩くと「木曽三川公園 桑名七里の渡し公園」があります。木曽三川公園は国営公園で愛知、岐阜、三重の三県にまたがる国営公園です。
木曽川・長良川・揖斐川の木曽三川が有する広大なスペースと豊かな自然環境を活用して、東海地方のレクリエーション需要の増大・多様化に対応するために設置されたました。三派川地区・中央水郷地区・河口地区の3地区から構成され、全部で13拠点が開園しています。
そして、そのひとつが木曽三川公園 桑名七里の渡し公園です。
桑名七里の渡し公園は、桑名市の拠点として部分開園した川とまちと一体となった歴史公園です。
車が侵入してくることもないので小さなお子様連れでも安心ですし、噴水や花壇、人工の川などがありゆっくりと流れる時を感じるのにもいいのではないでしょうか。
2018(平成30)年7月30日までは、公園内で整備工事をしているのでご注意を!入園料は無料です!休園日や開園時間は公式サイトをご確認ください!
今後も整備が続きそうですが、発展して行く国営公園から目が離せません!
渡しがあるということは、当然対岸もあります。
熱田神宮から程近い場所にある「七里の渡し(宮宿・宮の渡し)」は桑名側とはまた違った趣があります。
熱田神宮については以前紹介しているので、ご興味があればこちらから。
熱田側はこのような感じです。常夜灯などが復刻されているので夜間に訪れても、日中とはまた違った風情を感じられます。
こちら側にも、公園が整備され、広々として見晴らしがとても良いです。
ちなみに、七里の渡跡(桑名市)から七里の渡し(宮宿・宮の渡し)までは車で約40分、交通機関を使用して約1時間強です。少し時間がかかってしまいますが、余裕があれば東海道の「桑名宿」と「宮宿」を一度にご覧になってみてはいかがでしょうか。
七里の渡跡(桑名市)の関連イベント・プラン
歴史的な場所を訪れた後は、現代的なレジャーランドのナガシマスパーランドへ行かれてはいかがでしょうか。
全国的にも有名な柿安の料亭本店で上質なお出かけご飯を堪能するなんていうのもスペシャルな時間を過ごせ、おなかも心も満足できるのではないでしょうか。
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他にも鹿鳴館の設計をしたイギリス人建築家ジョサイア・コンドル氏の設計による洋館・池泉回遊式庭園を持つ和風建築からなる国の重要文化財に指定されている六華苑も人気があります。
春と秋のみ一般公開される諸戸氏庭園は、室町時代に「江の奥殿」と呼ばれた矢部氏の屋敷から始まり、1686(貞享3)年に山田彦左衛門が購入し拡張整備がされました。明治時代には諸戸清六の所有となり、西隣に新しく御殿を建てて庭園をさらに拡張したそうです。
歴史に浸ったり自然に癒されたりおいしいご飯に舌鼓を打ったりと、至れり尽くせりのプランが組めるのではないでしょうか。
七里の渡跡(桑名市)の動画
素敵な動画をご紹介します!
七里の渡跡(桑名市)の基本情報
利用案内
営業時間
終日
休業日
なし
料金
無料
問い合わせ先
桑名市役所
連絡先:お問い合わせフォーム
七里の渡跡に関する各種情報ページ
七里の渡跡への行き方・アクセス
公共交通機関
近鉄桑名駅下車 徒歩 約20分
車
東名阪自動車道 桑名I.C 約25分
駐車場
あり(九華公園 有料駐車場あり)
駐車場情報
七里の渡跡の地図
Tea Break -Cover Stroy-
水面鏡
飛行機やヘリコプターなどの空路や、新幹線や自動車などの陸路の発達よりもずっと前に水路は人々の生活に溶け込んでいた。
舟は人を運び、物資を運び、その生活を豊かにしていた。
今のようにどこにでも橋があって、橋を架ける技術が発達する前には川を渡る橋の代わりとして舟は使われていた。
今でも船は人を運ぶ。
交通手段として、観光を目的として。
そんな風に、水は人が歩けば何時間も、何日もかかるような場所までより早く、より楽に運んでくれる重要な脚代わりだ。
人は水なしで生きられないし、水は大いに役立ってくれる。
動力として、水路として、もちろん飲み水として、植物を育てることでも。
川や池、海も沼も滝も、ずっと昔からひとのそばに水はあった。
水は身近にあって、そして神聖なものでもあった。
水で体を、穢れを清める風習は日本のみならず、世界にもあり、また聖水と呼ばれたりもする。
身近で誰にでも手が届くものでありながら、神聖なものでもあった。
水があり、大地があり、太陽があり森ができ命が育まれる。
水がある場所に、命は群がる。
それは太古の文明が発達した場所を考えれば明白だ。
いま、水がさらさらと流れる大地でその主役を待っている。
そんなステージを見ている気持ちで、今年最初の太陽の登場をいまかいまかと待っている。
そうすると、いつもの日の出とは違うものに思えてくる。
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