永尾剱神社

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永尾剱神社では歴史ある絶景「海中鳥居」を見逃せない!不知火は年に1度の奇跡!

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水中鳥居では広島県の厳島神社大鳥居が有名ですが、国内にはほかにも水中鳥居があり多くの人を魅了しています。
海の中に建てられたものだけではなく、中には湖の中に建つものもあります。

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とはいえ、数えるのが難しいほど多くの水中鳥居があるわけではないので、お近くにお住まいの方でなければ旅行先として魅力あるスポットのひとつになるのではないでしょうか。今回は、熊本県宇城市にある水中鳥居を中心にご紹介します。

熊本県宇城市は熊本市や宇土市、八代市等に隣接し平成の合併を経て2005年に誕生した比較的新しい市です。
ですが、各エリアは昔から栄えていて伝統的な魅力あるスポットを多く抱えています。

デコポン(永尾神社)

全国区で知られる柑橘のデコポンの発祥の地は宇城市の不知火町で、デコポンは不知火という品種のうち糖度などの条件を満たした果実のブランド名です。不知火はちょっと変わった形が特徴的ですよね。そのデコポン(不知火)でも有名な宇城市不知火町には美しい景色を眺められる場所があります。
それが永尾神社(永尾剱神社)です。

永尾神社鳥居

Kohji AsakawaによるPixabayからの画像

永尾神社からは八代海(不知火海)を観ることができます。
永尾神社の創建は713年とされていて、1000年を超える歴史があり、八代市の水島とともに国指定名勝になっています。御祭神は海童神(わだつみのかみ ※神武天皇の母「玉依姫命」)で、エイに乗り海からこの地を訪れそのまま鎮座したとされ、そのエイの尾の部分に神社が創建されたと伝わります。エイの尾から永尾(えいのお)神社と呼び、エイの尾を剱に見立て「剱神社」とも呼ばれます。

不知火は旧暦の8月1日前後だけのレア絶景

町名やフルーツの名称にも使用されている「不知火(しらぬひ)」ですが、これは永尾剱神社の境内から観ることができると言われる「不知火」からとられています。不知火は蜃気楼の一種で、日本書紀などにも登場する現象です。
景行天皇が不知火海上で方向がわからなくなった際に、遠方の火が陸地へと導いたとされ、その火は誰が灯したかを誰も知らない火であったという逸話があります。
このような逸話とともに知られていた不知火が蜃気楼の一種だとわかったのは大正時代に入ってからでした。

その後、不知火の観望所として永尾神社には多くの人が訪れるのですが、旧暦の8月1日の前後の希少現象として広く知られています。また、気象に関する自然現象のため条件によって見れないことが多いのも事実です。また近年は街の灯りが明るいので、それも含めてもしお目にかかれたらラッキーなレア絶景です。(2021年は9月7日)

昔以上にレアになった「不知火」を見に、永尾神社に参拝に行かれてはいかがですか。

海中鳥居のおすすめは夕暮れ時?

これは永尾剱神社では海中鳥居も見逃せません。海中鳥居は干潮時には全貌をあわらし近付くことも可能です。満潮時の写真や映像が使用されることが多いので、その姿がイメージされがちですが干潮時はまた違った趣があり、海中鳥居はこの神社の人気の理由のひとつになっています。

美しさでいえば干潮時ではないときの参拝が良いでしょう。ただ、この鳥居をくぐるところから参拝を始められるのは干潮のときだけの特権です。

永尾神社鳥居2

Kohji AsakawaによるPixabayからの画像

10月頃から2月頃まで夕暮れ時の鳥居と夕日のコラボレーションを楽しむことができます。うまくゆけば、鳥居と夕日が重なる瞬間にであえるかもしれません。夕日と鳥居と水面の景色の美しさにうっとりするのではないでしょうか。

海の火祭りは前夜祭 花火も見どころ

永尾神社では不知火の発生すると言われる八朔(旧暦の8月1日)に八朔祭があります。その前夜祭として催される不知火・海の火まつりが有名です。松合新港で催される不知火・海の火まつりは、不知火にちなんだこの祭では、地元の竜燈太鼓の演奏、松明行列、総おどりなど、さまざまなイベントが行われ、特に海上での花火は華やかに打ち上がり人々を魅了します。

例年多くの人が訪れ、にぎわいを見せています。2020年、21年は新型コロナウイルスの影響により残念ながら中止となってしまいましたが、多くの方が次開催を心待ちにするほど人気があるお祭りです。

この時期にお出かけの際は、年に1度の催しなのでぜひお見逃しく。
永尾神社からの景色や海中鳥居は、1年を通して様々な表情を見せてくれるのでぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。

近隣の絶景スポット

冒頭にご紹介した通り、永尾神社とともに国指定名勝となっている八代市の水島もまた潮の満ち引きで姿を変える美しいスポットです。水島は「万葉集」にも歌が詠まれた場所で古くから親しまれた場所です。

通り(防波堤)から観ると、龍神社の後ろに見えるのが水島です。龍神社も歴史ある神社で、パワースポットとも言われています。鳥居は防波堤から道を挟んだ場所にあります。(八代市 公式サイト 水島紹介ページ

静かな八代海(不知火海)も見渡せる場所で、夕日がきれいというのも評判です。お時間があれば、夕暮れ時を狙ってみてはいかがですか。

永尾剱神社から龍神社までは車で約45~50分。


そして、ご紹介した八代市の龍神社とは逆方向の宇土市にある長部田海床路もおすすめです。こちらは海中鳥居ならぬ海中電柱です。文字通り海の中に電柱があり、干潮のときには突端まで歩いて行くこともできます。

長部田海床路(ながべたかいしょうろ)夕日

日中のリフレクション、夕日のリフレクション、夜の点灯とそれぞれ非日常を感じられる時間になるのは間違いありません。潮見表などを参考にして、訪れる時間や時期を調整して素晴らしい景色に息を飲んでください。

長部田海床路(ながべたかいしょうろ)夜【二階堂のCM】

このように周辺にも美しい場所が多くある永尾剱神社へお出かけしてみてはいかがですか。

周辺の宿泊施設

宇城市にも宿泊施設はありますが、熊本市や八代市も1時間圏内となるので、熊本市や八代市への宿泊もご検討してはいかがでしょうか。
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永尾剱神社の動画

永尾剱神社の基本情報

利用案内

営業時間

定めなし
※御朱印は西岡神宮(宇土市)でいただくことができます。
車で約20分

問い合わせ

宇城市 教育部 文化振興課 文化財世界遺産係
0964-32-1111

永尾神社に関する各種情報ページ

宇城市 永尾剱神社紹介ページ
宇城市 観光情報(公式サイト内)


永尾剱神社への行き方・アクセス

公共交通機関

産交バス「永尾」バス停 徒歩約5分

九州自動車道・松橋ICより 約25分

駐車場

あり

永尾神社の地図

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