常滑市(とこなめし)は名古屋市から電車で30分で行くことができる観光スポットとして、人気が高まってきています。
その理由は焼き物の町として、懐かしい街並みが残っていて町歩きするとフォトジェニックな場所がたくさんあるためです。
今回はそんな常滑市でフォトジェニックなスポットやモデルコースを中心に紹介していきます!
目次
常滑とは?
常滑市は愛知県の知多半島(ちたはんとう)の中央西岸部に位置していて、常滑焼(とこなめやき)の産地としても、中部国際空港セントレアがある市としても有名です。
古くからの窯元が今も操業していることもあり、昔ながらの懐かしい街並みを残しつつ「やきもの散歩道」など焼き物作品を楽しむことができます。
常滑焼とは?
日本随一の歴史を誇る陶磁器として日本六古窯(にほんろっこよう)にも数えられていて、その始まりは平安時代末期ともいわれています。
その特徴は耐水性能が高い朱泥土(しゅでいど)から作られている点で、急須(朱泥急須)の産地として日本一のシェアを誇ります。
常滑という地名の由来も陶磁器に関係しています。
古くより陶磁器制作に欠かせない良質な粘土が一帯で採れていたことから、「“常”=床=地盤」と「“滑”=なめらかな土」という意味で、この地名が定着したと考えられています。
常滑のみどころ
常滑焼の2つの日本一!
常滑焼は急須の他に、日本一の「招き猫」の生産地としても有名です。
江戸時代に浅草で誕生した丸〆猫(まるしめのねこ/招き猫の起源)は当初、おなじみの形状はしていませんでした。
現在のデフォルメされた可愛らしいデザインは常滑が発祥です。
(招き猫の起源は諸説あります。)
そのことから常滑では急須はもちろん招き猫を購入できるお店がたくさんあり、町のいたるところに招き猫がたくさん設置・展示されています。
町歩きを楽しめる「やきもの散歩道」コース
常滑では昔懐かしい街並みや常滑焼を満喫できる「やきもの散歩道」というコースが設定されていて、主な観光スポットを効率的に回ることができます。
(このコースは「美しい日本の歴史的風土準100選」に選出されています。)
名鉄常滑駅から徒歩で約5分のところにある「常滑市陶磁器会館」がスタート地点に設定されていています。
常滑駅から陶磁器会館に向かう県道252号沿いは「とこなめ招き猫通り」と呼ばれ、現地の陶芸作家39人がそれぞれ作った「御利益陶製招き猫」が39体、「本物そっくり猫」が11体展示されています。
更にその通りを見下ろす形で、高さ3.8m/幅6.3mの巨大見守り猫「とこにゃん」が鎮座していて、やきもの散歩道の散策前に多くの人が写真撮影をするスポットになっています。
とこなめ招き猫通りの展示招き猫一覧
(JAPAN NAVI 知多半島版公式サイト)
常滑やきもの散歩道・Aコース
所要時間:60分(約1.6km)
土管坂(どかんざか)や登窯(のぼりがま)、煙突のある風景など焼き物の町ならではの風景や雰囲気を楽しめるコースです。
このコースには6匹の小さな「幸せの招き猫」が隠れているので、探しながら歩くのも楽しみ方の一つです。
常滑やきもの散歩道・Bコース
所要時間:2時間30分(約4km)
常滑焼の歴史や文化を学ぶことができる資料館や博物館をめぐるコースです。
陶芸・絵付け体験もおすすめ!
焼き物の町に来たからには、陶芸や絵付けを体験したくなる方も多いと思います。
常滑では窯元や教室などの体験施設が充実していて、陶芸や招き猫などへの絵付けは人気のアクティビティです。
おすすめの陶芸体験スポットも紹介していきます。
角山陶苑(かくざんとうえん)
伝統工芸士がいる工房で湯呑みやお皿以外でランプシェードやアロマポット制作もできるプランも人気です。
料金の目安
3,500円~
所要時間の目安
約40分
営業時間
9:00~17:00
住所
常滑市栄町3-116
電話番号
0569-34-4152
>>角山陶苑の体験プラン一覧
(じゃらん遊び・体験予約)
光きゅうす
ろくろを使った陶芸体験が人気の工房です。
料金の目安
3,300円~
所要時間の目安
約40分
営業時間
10:30~16:00
住所
常滑市金山字上砂原103
電話番号
0569-43-7233
>>光きゅうすの体験プラン一覧
(じゃらん遊び・体験予約)
晴光
喫茶・ギャラリースペースを備える体験教室です。
料金の目安
3,300円~
所要時間の目安
約40分
営業時間
10:00~17:00
住所
常滑市栄町3-91
電話番号
0569-34-2094
>>晴光の体験プラン一覧
(じゃらん遊び・体験予約)
紹介した体験施設以外にも制作体験ができるスポットがありますが、事前予約が必要な店舗もありますので事前に問い合わせをしておくと安心です。
常滑での必見の観光スポット
やきもの散歩道沿いには常滑ならではの景色があるため、主な観光スポットを紹介します。
土管坂
坂の両サイドに明治時代の土管と昭和初期の焼酎瓶が埋め込まれ、「ケサワ」という捨て輪が敷き詰められた坂で、やきもの散歩道を代表するスポットです。
土管坂の頂上には休憩所が設置されています。
(開放時間:9:30~16:30、月曜定休)
登窯(のぼりがま)
明治時代中期に建てられた窯で現存する登り窯としては最大級とされています。国の重要文化財や近代化産業遺産にも指定されています。
窯の中も見学ができます。
廻船問屋 瀧田家
江戸時代から明治時代にかけて廻船業(海運業)で財をなした瀧田家の住宅を復元した建物です。
中には、海運の歴史がわかる資料や当時の道具、和船の模型などが展示されています。
廻船問屋 瀧田家の利用案内
開館時間
9:30~16:30
休館日
年末年始
入館料
200円(一般)
※中学生以下は無料
お問い合わせ先
0569-36-2031
常滑でのランチやカフェ
やきもの散歩道沿いやその周辺には、古民家を改造したカフェやランチを提供している飲食店も数多くあり人気です。
常滑焼を買う
焼き物の町として、常滑焼を購入できる場所が数多くあり、お土産や自分用を購入する人が多数います。
常滑ならではのイベントも開催!
常滑では伝統ととして開催されているイベントもありますので、主なイベントをご紹介します!
常滑焼まつり
常滑焼にかかわる窯元や問屋、作家たちが一堂に会して開催される即売会で、全国から多くの人が訪れる一大イベントです。
開催期間中の土曜日には花火も打ち上がります。
常滑焼まつりの開催概要
開催時期
例年10月中旬の土日
(2023年は10月7日(土)・8日(日)に開催)
開催場所
・ボートレースとこなめ
(常滑市新開町4-111)
10月7日(土)9:00〜20:00
10月8日(日)9:00〜16:00
・とこなめセラモール
(常滑市金山上砂原99)
10月7日(土)・8日(日)9:00〜17:00
・やきもの散歩道
(常滑市栄町周辺)
10月7日(土)・8日(日)9:00〜17:00
花火の打ち上げ日時・場所
10月7日(土)18:00〜19:00
打ち上げ場所:常滑浄化センター付近
観覧スペース:ボートレースとこなめ会場
常滑焼まつりの公式パンフレット(マップあり)
※容量が大きいPDFファイルなのでご注意ください
お問い合わせ先
常滑焼まつり協賛会
0569-34-3200
一六朝市(いちろくあさいち)
毎月1と6のつく日に開催される朝市で、新鮮な海や山の幸から衣料品などまでがお値打ち価格で購入できます。
一六朝市の開催概要
開催時期
毎月1と6がつく日
開催場所
一六朝市会場
(愛知県常滑市樽水町1丁目)
※常滑駅から県道252号線を南下して車で約10分/約2km(徒歩約30分)です
お問い合わせ先
常滑市観光協会
0569-34-8888
まとめ
・常滑は古き良き街並みを残した焼き物・招き猫の町
・モデルコース「やきもの散歩道」は2種類ある
・陶芸や絵付け体験ができるスポットも多数ある
・食べ歩きやカフェスポットもたくさんある
・常滑ならではのイベントも開催される
中部国際空港セントレアからは5分ほど、名古屋市街からは30分ほどで行くことができるフォトジェニックな街並みを堪能してみる観光はいかがでしょうか?
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常滑の動画
常滑の魅力が詰まった動画を紹介します
やきもの散歩道を散策している動画を紹介します
常滑(陶磁器会館)の基本情報
利用案内
営業時間
9:00~17:00
休業日
年中無休
料金
入場無料
問い合わせ先
常滑市陶磁器会館
0569-35-2033
常滑に関する各種情報ページ
常滑(陶磁器会館)への行き方・アクセス
公共交通機関
名鉄常滑線 名鉄常滑駅より徒歩約5分
車
知多横断道路 常滑ICより県道265号線を経由して約3分
駐車場
あり
(土日祝日のみ有料で陶磁器会館での商品購入金額により割引あり)
常滑(陶磁器会館)の地図
愛知県常滑市栄町3-8