奈良県には野迫川(のせがわ)や大台ヶ原などの紀伊山地を中心とした雲海スポットが多数ありますが、今回は北東部の大和高原にある『鳥見山公園(とりみやまこうえん)』を紹介します。
鳥見山公園で見られる雲海の発生条件や時期、駐車場の情報などもお伝えしていきます!
目次
鳥見山公園とは?
鳥見山公園(とりみやまこうえん)は奈良県宇陀市と桜井市にまたがる標高734.6mの鳥見山の中腹(標高約600m地点)に位置する公園です。
鳥見山は日本書紀の中で神武天皇が皇祖天神をまつり祭祀を行った場所として伝承されていて、公園に隣接する形で皇祖天神をご祭神とする鳥見神社が鎮座し、勾玉池があります。
その周囲には自然が多く残りハイキングスポットとしてはもちろん、春はツツジ、秋は紅葉の名所として多くの人でにぎわいます。
園内には展望台や見晴らし台が設置されていて大和盆地を一望でき、雲海のビュースポットとしても人気です。
鳥見山公園から見られる雲海の時期や条件
近年、鳥見山公園は周辺の大和盆地で発生した雲海を見ることができるスポットとして人気です。
雲海の発生確率が高い時期には早朝からカメラマンや雲海好きの観光客が訪れます。
鳥見山公園で雲海が見られる時期や時間は?
雲海を見るおすすめの時期
大和盆地では、前夜から翌朝の寒暖差が大きくなる晩秋(10月ごろ)~初冬(12月ごろ)に霧が発生しやすくなります。
発生した霧が多いと雲海として見ることができます。
雲海を見るおすすめの時間
日の出~8時くらいまでの早朝が一番きれいに見えます。
※気象条件が整わなければ発生しないので見られない場合もあります
※冷え込む季節かつ、標高が高い場所の早朝ですので防寒対策があると安心です
鳥見山公園で見られる雲海の発生条件は?
鳥見山公園から見ることができる雲海で一番ポピュラーな発生要因が放射霧と言われるものです。
1.発生するポイントでの湿度が高い
(前日に湿気の滞留や雨が降るなど)
2.放射冷却で地表が冷やされる(晴れる)
3.水蒸気を含んだ冷えた空気がその場でとどまる(風がない)
4.冷やされた空気が飽和状態に達して霧が発生する
5.上空が地上より気温が高い状態(逆転層)になっている
これらの現象は盆地や山間で昼夜の寒暖差が大きくなる春や秋によく発生します。
鳥見山公園の近くには大和盆地がありますので、前日に雨が降り翌日に晴れると霧が発生しやすいといえます。
宇陀市の10日間の天気予報
(tenki.jp)
鳥見山公園のおすすめポイント
展望スポットが複数ある!
鳥見山公園でおすすめの展望スポット「見晴台」からの風景は絶景です
鳥見山公園にはいくつか展望スポットがあり、そのどちらでも雲海を見ることができます。
見晴台
鳥見山公園で一番おすすめする雲海の展望スポットです。
公園駐車場から10分ほど登った場所にあります。
展望台
鳥見山公園で唯一のコンクリート製の展望台です。
公園駐車場から見晴台とは逆方向に5分ほど進んだ場所にあります。
小広場
鳥見山公園の駐車場に向かう途中にある広場です。
数台分の駐車スペースがあります。
※現在、小広場がある新道は2017年の台風21号の影響により通行止めとなっているのでご注意ください
春はツツジ・秋は紅葉も見られる
鳥見山公園は鳥見山の中腹一帯の8ヘクタールの広大な敷地面積を誇ります。
その園内には約13,000株のツツジが植えられていて、春にはきれいなピンク色で公園を染め上げます。
また、勾玉池の周囲にはモミジやカエデなどの落葉樹も多く、紅葉の名所としても市民を中心に親しまれています。
ツツジの見ごろの時期と「鳥見山つつじ祭り」
鳥見山公園でのツツジの見ごろの時期
5月上旬~下旬
鳥見山つつじ祭りの開催概要
開催日
2023年は5月7日(日)に開催
開催内容
・山開き祭事
・音楽ライブ
・つつじの植樹
・各種ゲームプログラム
・模擬店の出店
など
※例年、開催当日は榛原駅北口と宇陀市総合体育館前から、鳥見山公園までシャトルバスが運行(200円/往復)されます
※開催内容は変更になる場合があります
問い合わせ先
宇陀市観光協会
0745-82-2457
鳥見山つつじ祭りの開催情報はこちら↓
紅葉の見ごろの時期
11月中旬~下旬
雲海も発生をしやすい時期なので、気象条件に恵まれれば紅葉と雲海のコントラストを楽しむこともできます。
鳥見山公園の駐車場・通行止め情報
駐車場には10台前後は停めることができます
鳥見山公園には無料の駐車場が完備されています。
(鳥見神社の参拝客との共用駐車場です)
新道の通行止め情報
現在のところ、分岐点で左に進む旧道のみ通行可能です。
鳥見山公園へ続く道は、旧道と新道の2種類がありますが、2017年の台風21号の影響により現在、新道の通行ができない状況です。
(2021年4月時点)
旧道を7分(約550m)ほど進むと、鋭角に右折するポイントがあります。
そこを右折すると5分ほどで鳥見山公園の駐車場に着きます。
※旧道は特に狭く、離合(すれ違い)が出来るポイントも少ないため運転には注意が必要です
↓鋭角に右折をするポイントです
※鋭角の右折ポイントを直進すると150mほど先に転回用のスペースがあるので、そこでUターンをして、公園に向かう道に入ることができます。
↓Uターン用のスペースです
まとめ
・鳥見山公園は大和盆地に発生する雲海が見られる鑑賞スポット
・雲海は晩秋(10月ごろ)~初冬(12月ごろ)の早朝に発生しやすい
・前日に雨が降り、翌朝にかけて晴れて冷え込むと発生の期待大
・ツツジの見ごろは例年5月上旬~下旬、紅葉の見頃は例年11月中旬~下旬
・新道は通行止め、旧道の鋭角の右折ポイントは直進してUターン後に進入するのがおすすめ
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鳥見山公園の動画紹介
鳥見山公園の見晴台からの幻想的な雲海の様子を収めた動画を紹介します
鳥見山公園の基本情報
利用案内
営業日
指定なし
(常時開放)
※積雪により道が通行止めになる場合があります
営業時間
指定なし
(終日開放)
料金
無料
問い合わせ先
宇陀市観光協会
0745-82-2457
宇陀市 建設部公園課
0745-82-3674
鳥見山公園に関する各種情報ページ
鳥見山公園の紹介ページ
(宇陀市公式サイト)
宇陀市のふるさと納税返礼品をチェックする
(さとふる公式サイト)
鳥見山公園への行き方・アクセス
公共交通機関
近鉄大阪線「榛原駅」北口2番乗り場より「針インター」行きバスに乗り、「宇陀警察署前」バス停で下車、徒歩約30分
バスの時刻表
(NAVITIME公式サイト)
車
名阪国道「針」出口より、国道369号線を経由して約30分
駐車場
あり
(無料・約10台)
鳥見山公園の地図
奈良県宇陀市榛原萩原
【エリア別】日本全国の雲海スポット
日本全国にある定番から穴場まで!amAtavi編集部がおすすめする雲海スポットを発生しやすい時期の一緒にエリア別でまとめています。本格的な登山が必要ない車やロープウェイなどで行けるスポットを中心にご紹介しています。