伊豆沼は国内屈指の白鳥とマガンの飛来地として知られています。
今回はそんな伊豆沼での白鳥やマガンの時期や飛び立ち・寝ぐら入りの時間などの情報や、人気が高まって来ているの初日の出の鑑賞情報を紹介していきます!
目次
伊豆沼とは?
宮城県の登米市と栗原市にまたがる面積387ha(東京ドーム約82個分)の沼で東北地方最大の沼(低地湖沼)です。
冬は渡り鳥の越冬地として日本最大級ということも有名で、国の天然記念物に指定されているマガンやヒシクイ、ハクチョウ類など、多い時には約10万羽の渡り鳥が訪れます。
また、夏には湖面一面に蓮の花が咲き誇ることでも人気です。
また、伊豆沼自体が国の天然記念物に指定されているほか、釧路湿原に次いで日本で2番目にラムサール条約(湿地を保全に関する国際条約)にも登録されています。
伊豆沼のみどころ
国内屈指の渡り鳥の飛来地!
伊豆沼で観察できる主な渡り鳥は?
伊豆沼で越冬するために訪れる主な渡り鳥の種類と例年の羽数は以下です。
ガン類(主にマガン、ヒシクイ)
80,000羽前後
ハクチョウ類(主にオオハクチョウ、コハクチョウ)
5,000羽前後
カモ類(カルガモ、ヨシガモなど)
5,000羽前後
伊豆沼での渡り鳥の最新の飛来情報
(伊豆沼・内沼サンクチュアリセンター公式サイト)
渡り鳥を観察する最適な時期や時間帯は?
マガン
例年11月~1月ごろ
平年の初飛来は9月20日前後です。
マガン観察の醍醐味は夜明けの飛び立ちと夕方のねぐら入りです。
日の出とともに餌を求めて一斉に飛び立つ光景と羽音は圧巻の絶景です。初日の出の際にもこの風景を見ることができます。
夕方にはねぐらに帰ってくる際にきれいなV字編成で降り立っていきます。この光景を伊豆沼周辺では落雁(らくがん)と呼んでいます。
※この光景が和菓子でおなじみの落雁の語源という説もあります
月 | 飛び立ちの目安 | ねぐら入りの目安 |
---|---|---|
11月初旬 | 5:30頃 | 17:00頃 |
12月初旬 | 6:00頃 | 16:30頃 |
1月初旬 | 6:30頃 | 16:00頃 |
※天候により飛び立ちが遅くなる場合もあります
オオハクチョウ
11月~2月
伊豆沼はオオハクチョウの飛来数が日本一です。
ハクチョウは水面を浮いているイメージが強いと思いますが、レンコンなどの地下茎を好んで食べるため、おしりを残して水面下に顔を潜らせて採食します。
採食後は首が泥だらけになるハクチョウもいて、その姿がほほえましい光景だと多くの人が見物に訪れます。
伊豆沼で初日の出を望む!
初日の出時間と方角は?
伊豆沼での1月1日の初日の出の時間は、6時53分ごろです。
実際は北上山地を越えて日が昇るので7時過ぎ頃に朝日を拝むことができます。
太陽が出る方角は南東から昇ります。
(伊豆沼から見てちょうど東北本線の新田駅の方角です)
伊豆沼での初日の出スポットは?
渡り鳥を見ながら伊豆沼越しに初日の出を見るためには、伊豆沼の北~北西側に陣取る必要があります。
伊豆沼・内沼サンクチュアリーセンター(鳥館)は沼の北に位置していて無料駐車場も設置されているので、その周辺で初日の出を望むのがおすすめです。
また、同センターを中心に伊豆沼沿いを車で東に5分ほど進んだ場所にマガンの大きいねぐらがあるので、マガンと一緒に日の出を見ることもできます。
(観察スポット付近には駐車場もあります)
伊豆沼の関連イベント・プラン
伊豆沼・内沼はすまつり
伊豆沼と隣接する内沼は蓮の名所としても全国的に知られています。
見ごろとなる夏には「伊豆沼・内沼はすまつり」が開催され、期間内で様々なイベントが催されます。その中でも遊覧船に乗って間近で蓮の花を見る体験が人気です。
こちら記事で最新イベントの情報を紹介しています。
まとめ
・伊豆沼は毎年10万羽前後の渡り鳥が飛来する国内屈指のスポット
・マガンの初飛来は例年9月下旬で11月~1月にかけて最も多くなる
・オオハクチョウは日本一の飛来数で11月~2月が最盛期
・夜明けには飛び立ち、夕方には寝ぐら入りが見られる
・初日の出を見るにはサンクチュアリセンター周辺がおすすめ
渡り鳥が見せる自然美と一緒に初日の出を鑑賞するのはいかがでしょうか?
伊豆沼の動画
伊豆沼での初日の出の様子が収められた動画をご紹介します
伊豆沼・内沼サンクチュアリセンター(鳥館)の利用案内の基本情報
利用案内
開館時間
9:00~16:30
休館日
毎週月曜日(月曜日が祝日の場合はその翌日)
祝日の翌日
年末(12月29日~12月31日)
入館料
無料
問い合わせ先
宮城県伊豆沼・内沼サンクチュアリセンター
0228-33-2217
伊豆沼に関する各種情報ページ
伊豆沼への行き方・アクセス
公共交通機関
JR東北新幹線「くりこま高原駅」よりタクシーで約10分
JR東北本線「新田駅」よりタクシーで約10分
車
東北自動車道「若柳金成IC」出口より県道4号線、国道398号線、県道268号線を経由して約20分
みやぎ県北高速幹線道路「伊豆沼IC」より県道268号線を経由して約3分
駐車場
あり
(無料)
※元日は混雑が予想されるので早めの入庫がおすすめです
伊豆沼の地図
宮城県栗原市若柳字上畑岡敷味17-2